毎日の生活の中で食べるものと飲むものそれぞれ習慣化しているものがあります。
ここ15年飲み続けているもの。麦茶です。ペットボトルではなく煮だしでいれるティーパックのものを飲んでいます。ペットボトルは便利ですが、購入する際に重さがあり荷物としてわずらわしさもあり買ったことがほとんどありません。ここ数年買い物袋の有料化がすすめられ、不便しながら環境問題への懸念を背景にビニールゴミの削減が否応なしに進められる一方、再利用化の大義名分のもとペットボトル製品につての規制はありません。利便性に加え商品化している大手メーカーの力が大きいためでしょうか。
多くの方は夏場の飲料として冷やして飲むことが多いと思いますが、我が家では年間を通じて、冷蔵庫に常備し厳冬期には温めて飲んでいます。一般的に知られている効能として、血流をよくし、体温を下げる効果があるといわれています。カフェインが含まれていないため、就寝前や乳幼児が飲むことに適しているそうです。もちろん緑茶も飲みますが、緑茶は来客用に置いています。
原料は六条大麦。二条大麦と六条大麦があるそうですが、胞子の中に種子が二列入っているか、六列入っているかの違いのようです。(当然二列である二条大麦のほうが大粒で六条の方が小粒。ただし収穫量は六条の方が圧倒的に多い)
飲料としての歴史は平安期にまで遡ります。貴族が飲用したとされ、戦国武将にも愛されたといいます。
江戸期に入り天保期には「麦湯店」も存在したと記されています。麦湯の女として少女が数文で売ったとされます。大麦の収穫期が初夏であり採れたての新麦を炒るのが香ばしく好まれたといいます。現在でもその傾向が顕著です。
昭和30年代に入り冷蔵庫の普及によって冷やして飲む習慣が生まれ昭和40年代以降、麦湯から麦茶へと呼び方が定着したそうです。子供のころは砂糖を入れて飲んだ記憶があります。
医学的見地からすると、バクテリアの定着を予防する効果があり、とりわけ虫歯や歯周病菌を予防する効果があるそうです。就寝前に飲むことが私も多いです。
嗜好品であるコーヒー、茶の飲用を禁じられているモルモン教徒は戒律に抵触しない麦茶を飲用することがあるといいます。
健康のために何かを摂取することもいいですが、習慣化した飲料が健康に良いと知るのは、また違った喜びがあるものです。
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