ほしちゃんの「続・なるようにしか、ならん」。

安くてウマいもんと料理と旅行と音楽と競馬が好きなサラリーマンの暮らしを、ありのままに綴ります。

コスパに疑問…台湾まぜそば「まぜる」。

2015-11-20 21:54:29 | うまいもん
昨日はヘビーな事を書いたが、今日は週末でしかも3連休なので軽くラーメンネタでも(笑)。

以前「ケンミンショー」で、名古屋では「台湾まぜそば」が大ブレイクしているというのをやっていた。
いつか食べに行かねば、と思っているうちに人気ラーメン・うどんチェーンがそれこそ雨後のタケノコのように追随し始めた。
そんな中、十三の駅前に出来た台湾まぜそば専門店、その名も「まぜる」。

メニュウは、こんな感じ。

麺は、その筋では有名な「町田製麺所」のものらしい。

大盛りの食券を買って着席。カウンターのみの、典型的ウナギの寝床だ。
卓上には、酢・辛味・餃子タレなどが鎮座。

いかにも、どんどんカスタマイズして下さいと言わんばかりである。

ほどなくして、台湾まぜそばが着丼。

第一印象は、エッ、コレだけ?だ。先日の京都でもそうだったのだが、新進気鋭の店というのはポーションの小ささが売りなのか?と思いたくなる。
具材は卵・刻み青ネギ、白ネギ、刻み海苔、ニラ、魚粉。

では、混ぜてみる。

するとどうだろう、魚粉の香りが立ちのぼってくる。これはいい香りだ。

早速麺をいただく。
まったりした中にもピリ辛なタレ、そして魚粉がコク、ネギとニラが香ばしさを添える。コレはウマい!
途中で酢を加えると、脂がほどけてさらに味わいが深まる。
ウマいのだが、残念ながら量が少なく、何すくいかすれば食べ切ってしまうのだ…

全てのまぜそばに付いているという、追いメシも到着。

コレは要するに、丼に残ったタレを全てからめて食べて下さい、お腹にダメ押しをして下さいという事なのだ。
混ぜたところが、こちら。

思ったほど、タレも残らなかった。

ウマいのは文句なしにウマいのだが、正直コレで880円というのは、次回以降考えてしまう。
私は実家がうどん屋だったので熟知しているのだが、安いうどんと高いうどんの違いはすべからくダシに使うフシと昆布の質だ。
実家のフシは、カツオ・サバ・ソウダの3種を独自にブレンドしてもらっていた。閉店して4年以上経った今、そのブレンドはもうないのであの実家のダシの味は二度と再現出来ない。

ラーメンもしかりで、私は販売価格の半分以上はスープに対して支払っているつもりでいる。麺などは仕入れても数十円、高くて100円ぐらいだろうが、スープに使う豚骨・鶏ガラ・野菜などの原価とそれを煮るための時間がかかっている。
その点、いわゆる油そばやこのまぜそばは、スープがないため原価がかかっているようには思えない。意地悪かもしれないが、豚ひき肉にニンニク、生姜、醬油、酒、豆板醤、テンメンジャン、オイスターソースなどがあればそれに近いものは出来てしまう。
おそらくこのまぜそばの原価率は、相当低いのではなかろうか。

今回訪れたランチタイムでも、客は私ともう1人のみだった。おそらく味とコスパにうるさい大阪の客は、大盛りに880円出してもさして腹いっぱいにならない台湾まぜそばはまさしく
「1回食べたら、もうエェわ」
になってしまわないだろうか…?