ほしちゃんの「続・なるようにしか、ならん」。

安くてウマいもんと料理と旅行と音楽と競馬が好きなサラリーマンの暮らしを、ありのままに綴ります。

「スカーレット」よ、どこへ行く?

2020-02-12 20:00:00 | エンタメ



戸田恵梨香主演の朝ドラ「スカーレット」が、残りあと1ヶ月半となったのだがもうすっかりワケがわからなくなってしまった。
視聴率の高低とドラマのクオリティは決して比例しないが、ヒロインの広瀬すずが全く苦労しないのにキャストだけはやたら豪華だった前作「なつぞら」に比べると、明らかに失速気味だ。

戸田恵梨香扮する喜美子が信楽から大阪へ出てきて、荒木荘の手伝いをしている頃は最高に面白かった。三林京子、水野美紀、TKO木下ら温かい人達に囲まれていた。
美大への進学は叶わず信楽へ戻り、陶芸の絵付け師の修行をしていた頃までは面白かった。イッセー尾形扮するフカ先生の人柄、何にでも「えぇよ」と肯定してくれるフトコロの広いキャラには、多くの視聴者が魅了された。

しかし、松下洸平扮する八郎と結婚してからは、ほとんどパッとしない。
実話に基づいているので仕方ない面もあるのだが、黒島結菜・伊藤健太郎の「アシガール」の2人が登場してからは、何がしたいのかわからなくなってしまった。
黒島結菜扮する三津は八郎と禁断の関係になるのか?と見せかけて、物語をかき回すだけかき回して退場。喜美子と八郎はあまりに費用がかかる穴窯の薪代などで揉めた末に離婚するが、離婚をめぐるやり取りは一切なくある日突然7年が経過し気が付けば別々に暮らしていた。ここで置いてきぼりを食らった視聴者は少なくないはずだ。

さらに喜美子の母・マツ(富田靖子)もいわゆるナレ死。息子の武志(伊藤健太郎)も京都の美大に入ったかと思いきや中間はスッ飛ばしていきなり卒業、級友と共に信楽に帰ってきた。
さらに今朝は、エンディング近くになってまたまた新キャラの烏丸せつ子を投入。グラビアアイドルだった頃の印象が強いだけに、久しぶりに見た烏丸はすっかり別人になっていたが、果たしてこのタイミングでの新キャラ投入は効果があるのだろうか?
「半分、青い。」の有田哲平や小西真奈美が全くの蛇足だった記憶がフラッシュバックする。

私はこの「スカーレット」放映当初、地味だが丁寧に作られていると高く評価していた。それがここへ来て、理解出来ないタイムワープやナレ死、新キャラ投入に大きな不安を感じずにはいられない。
東京制作のようなキャスティングや制作費のかけ方が大阪制作は出来ないだけに、地味でも丁寧に作ってほしいと願うのだが…