今年の亥の月亥の日は11月13日(旧暦では10月1日)
丁度その頃、我が家の炉開きも行う事ができました
令法(リョウブ)の紅葉と椿(西王母)
この日ばかりは扇子を置いたらまずは
「開炉おめでとうございます」のご挨拶を
お善哉の盆を運び
「開炉の印ですのでお善哉をいただきましょう」
丁度この頃、温かいものが嬉しい季節となりますので
炉開きのお善哉は最高に美味しいです
主菓子は「亥の子餅」
陰陽五行では「亥」は「水性の陰」極陰の日
それで亥は火(火難)を免れるという信仰が広まり
その日に火(暖房具)を使いはじめれば火事にならないと
又、唐では亥の重なる日は亥猪(げんちょ)と呼ばれ
多産である猪にあやかり子孫繁栄を願い
亥の子餅を作り食べたという
その風習が伝わり平安~明治初期までは
宮中では亥の子餅を作り祝ったそうです
それにあやかり茶道でも亥の日の極陰に(これから陽になる)
開炉をし
茶人の正月として陽である善哉を振る舞い
亥の子餅をいただき
今年摘んで寝かせた新茶の口切をして
火の用心、無病息災、子孫繫栄を祈るお祝いですね
今年の亥の子餅は
黒糖、小豆、きな粉、栗、胡桃、干葡萄、胡麻
7種の素材を入れて亥の子型に作ってみました
もちろん、色々な願いを込めまして
11月はこんな「きんとん」も作りました
きんとん(秋の山)
寒菊(スプレ-菊”まつげ”)と黒蠟梅の紅葉
液体をスプレ-したような菊の形
「まつげ」とも言うようです
そういえば、朝ドラ「ブギウギ」の
スズ子さんの付けまつ毛みたいですね
11月は口切の月、「壺荘り」のお稽古もしなくては・・・
慌ただしく過ぎる霜月、もうすぐ師走です