茶事のクライマックスの後座、
三時過ぎに銅鑼がなり響き、席入りです。
濃茶も順調に進み、
いよいよお茶事水谷デビュー「〇ちゃん」。
お客様は、何度か経験しておりますが、
皆様の前でのお点前は、初めてです。
頭の回転が速いだけにお点前も・・・
超特急でしたが、気持ちの良いお点前でした。
お運びも片付けも一生懸命に、その姿に
私が嬉しかっただけではなく、ご本人も
「めちゃくちゃ楽しかった」との言葉に
天にも昇る心地です。
彼女は、高校三年生
きっと夜遅くまで勉強をされているのではとの親心??
『夜学の蓋置』がぴったりと思い、使っていただきました。
*夜学の蓋置とは、新版・茶道大辞典(淡交社)によれば
”夜学をする際、机上を照らす灯明の火皿の台を転用したもの。
灯台ともいう。 甕形の四方に火灯窓のような透かしがある。
青磁や古銅が多い”と
なお今回の夜学は萩焼です。
当日は、夏至、初候『乃東枯(なつかれくさかるる)』にあたり
日の昼が長いこの候は、
午後からの「飯後の茶事」に良い時期だと思われますね。