立春も過ぎ、如月もはや半分近くなりましたが、中国発の新型コロナウイルス
インバウンド客の激減で、賑わっていた観光地は軒並み、閑古鳥が。
奈良も例外ではなく、鹿せんべいをもらえず、鹿はうろうろと・・・
奈良では明日14日迄冬の夜を彩る『
しあわせ回廊 なら瑠璃絵』が開催中で、
幻想的な瑠璃色の光の道と、ライトアップされた春日大社、東大寺、興福寺も。
さらに奈良の春を告げる
東大寺二月堂修二会(お水取り)、2月16日には修二会を
勤める練行衆11名が発表され、2月20日より戒壇院別火坊で前行の別火は始まり
そして3月1日から14日の二七ヶ日夜、二月堂での本行が勤められ、二月堂はお松明
の火の粉で包まれます。
暖冬で見頃を迎えた梅の花と香りに誘われて、
大和文華館の特別企画展 『
新春を迎えて―
梅と桜の美術―』へ、でも16日までで、午後のお稽古終わりで大慌て。
梅は高潔な人物の象徴、桜は春爛漫の華やかな季節を象徴する花、各々の花で
デザインされた三十七作品、国宝、重要文化財と重要美術品、各々一点、
特別出陳として春日大社「吉野図屏風」と個人蔵「東山名所図屏風」加わる。
展示室に入ると
左側「梅雀図六角筥」 平福百穂筆 昭和時代
中央「寝覚物語絵巻」 平安後期
寝覚物語絵巻・春
左側「螺鈿蒔絵梅文合子」尾形光琳・乾山合作、原羊遊斎模造 江戸後期
螺鈿蒔絵梅文合子
【梅を愛でる―清澄と高潔―】
「松梅佳処図」室町時代
「花鳥図屏風」雪村周継筆 室町時代 六曲一双 重要文化財
「四君子図」山本梅逸筆 江戸時代天保十年(1839)
「寒月照梅華図」富岡鉄斎 明治44年(1911)
寒月照梅華図
「織部梅文皿」桃山―江戸時代
「色絵梅文大壺」江戸時代
「色絵松竹梅文大壺」江戸時代
色絵松竹梅文大壺
【桜を愛でる―清浄と華麗―】
「春日宮曼荼羅」南北朝時代
「源氏物語図帖」伝土佐光吉筆 江戸時代
「源氏物語図屏風」伝岩佐又兵衛筆 江戸時代
「花卉図扇面」江戸時代
「親鸞聖人剃髪図」田能村竹田筆 江戸後期・天保4年(1833)重要美術品
親鸞聖人9歳の春、慈円のもとで桜の和歌を詠み、出家を願う場面が描かれる
親鸞聖人剃髪図
「蒔絵枝垂桜柳文棗」嵯峨棗 江戸時代
「色絵桜文徳利」有田(古九谷様式) 江戸時代
一足早い春爛漫の世界を堪能させてくれますよ。