気軽に茶道をしてます。

日々のお稽古とともに、できるだけ手作りのお菓子で
お茶を楽しんでいる様子や、四季折々の変化もお伝えします。

鶯鳴く候、お稽古の御菓子は鶯餅と紅梅の琥珀糖

2020-02-17 14:25:25 | お稽古

七十二候「黄鴬睍睆(うぐいすなく)」は2月9日頃なのに・・・
六甲山では聞かれた方も・・・でも気象庁の初鳴前線は九州止まり、
4年前は2月15日だった奈良、初音はいつ頃。梅に鶯ならぬ梅に水滴で

軸はこの季節の定番『春入千林処々鶯
 訳)春の気配が林という林に充ち 至る所で鶯が鳴いている
もとは禅林句集の「春入千林處處 秋沈萬水家家月」とからで
 読)春は千林に入る処々の花、秋は万水(ばんすい)に沈む家々(かか)の月
この句を利休居士の孫・元伯宗旦が「花」を「」に言い換えられた。


主菓子は「鶯餅」で


干菓子は琥珀糖で紅梅を作ってみました。


今日は、大炉で初炭、濃茶さらに薄茶とお稽古を。
    

逆勝手」になるだけで心が落ち着かない、
その上、大炉で釜は広蓋
蓋置が行ったり来たり
左手で柄杓を引くのに、使う時は右手
道理にかなっているのでしょうが、
頭がついていかないですよね
それでも去年に比べて随分よくできるようになっていますよ。
私自身もそうですが、できるようになるものですね。
大炉は暖かい、広蓋の釜から上がる湯気は格別!

大炉のお稽古

2020-02-14 19:41:32 | お稽古

酷寒の二月(如月)のお点前『大炉』は、裏千家玄々斎により
囲炉裏から考案されたもの、通常の炉は一尺四寸(42.4㎝)、
大炉では一尺八寸(54.5㎝)と大きく、当然
火の熾りがよく、広蓋の釜から湯気は格別ですね。


大炉のお稽古には、金団で源平咲き分け「紅白梅」をイメ-ジし
此花』と銘をつけました。

大炉逆勝手、稽古の短冊は『直心是道場』がしっくりいくかな?と。
これは維摩経の中での「唯摩居士(ゆいまこじ)」と
光厳童子(こうごんどうじ)の問答、で最後の言葉
「直心是道場 無虚假故」からです。
〝「直心」すなわち素直な心をもって精進修行すれば、
 天地到るところが道場であり、修行の場所ならざるはないという 〝


帛紗を右につけて
左足で立って右足敷板いっぱいいっぱいに進め
左足から上がっていきます。
建水はお客様から遠い手右手で持ちますが、
利き手で持つのになぜか持ちにくい。


お福さんも笑って・・・。

大和文華館・特別企画展「新春を迎えて―梅と桜の美術」へ

2020-02-13 12:11:50 | 大和文華館
立春も過ぎ、如月もはや半分近くなりましたが、中国発の新型コロナウイルス
インバウンド客の激減で、賑わっていた観光地は軒並み、閑古鳥が。
奈良も例外ではなく、鹿せんべいをもらえず、鹿はうろうろと・・・




奈良では明日14日迄冬の夜を彩る『しあわせ回廊 なら瑠璃絵』が開催中で、
幻想的な瑠璃色の光の道と、ライトアップされた春日大社、東大寺、興福寺も。
さらに奈良の春を告げる東大寺二月堂修二会(お水取り)、2月16日には修二会を
勤める練行衆11名が発表され、2月20日より戒壇院別火坊で前行の別火は始まり
そして3月1日から14日の二七ヶ日夜、二月堂での本行が勤められ、二月堂はお松明
の火の粉で包まれます。

暖冬で見頃を迎えた梅の花と香りに誘われて、


大和文華館の特別企画展 『新春を迎えて―
梅と桜の美術―』へ、でも16日までで、午後のお稽古終わりで大慌て。


梅は高潔な人物の象徴、桜は春爛漫の華やかな季節を象徴する花、各々の花で
デザインされた三十七作品、国宝、重要文化財と重要美術品、各々一点、
特別出陳として春日大社「吉野図屏風」と個人蔵「東山名所図屏風」加わる。
展示室に入ると
左側「梅雀図六角筥」 平福百穂筆 昭和時代
中央「寝覚物語絵巻」 平安後期 
寝覚物語絵巻・春

左側「螺鈿蒔絵梅文合子」尾形光琳・乾山合作、原羊遊斎模造 江戸後期
螺鈿蒔絵梅文合子

【梅を愛でる―清澄と高潔―】
「松梅佳処図」室町時代


「花鳥図屏風」雪村周継筆 室町時代 六曲一双 重要文化財


「四君子図」山本梅逸筆 江戸時代天保十年(1839)
「寒月照梅華図」富岡鉄斎 明治44年(1911)
寒月照梅華図

「織部梅文皿」桃山―江戸時代
「色絵梅文大壺」江戸時代
「色絵松竹梅文大壺」江戸時代
色絵松竹梅文大壺

【桜を愛でる―清浄と華麗―】
「春日宮曼荼羅」南北朝時代
「源氏物語図帖」伝土佐光吉筆 江戸時代
「源氏物語図屏風」伝岩佐又兵衛筆 江戸時代
「花卉図扇面」江戸時代
「親鸞聖人剃髪図」田能村竹田筆 江戸後期・天保4年(1833)重要美術品
親鸞聖人9歳の春、慈円のもとで桜の和歌を詠み、出家を願う場面が描かれる
親鸞聖人剃髪図

「蒔絵枝垂桜柳文棗」嵯峨棗 江戸時代
「色絵桜文徳利」有田(古九谷様式) 江戸時代

一足早い春爛漫の世界を堪能させてくれますよ。