新年度になり息子三家族は何かと忙しく、ゴールデンウィーク
まで我が家に揃うことが出来ず、反対に近くに住む長男家での
長男誕生会に昨晩はお招きをうけ、ケーキの材料を持ち伺うと、
四年生になった孫娘がパパの39歳を祝い、生クリームを泡立て
苺、焼きリンゴを、ところが”何か色気がない”と言いだし、
さては何のこと、彩が足りないらしく、変なボキャブラリーに
大人は大笑い。どこで覚えたのでしょうか?
苺は一部をかわいいハート形に切り、キウイフルーツと
グラノーラも加えてトッピングして完成です。
本当に美味しかったのですが・・・、
造り方を口も出さず、手は少しだけで見守っておりますと
生クリーム、手際よく泡立てており楽しかったのか泡立て過ぎ
堅くなったのを上手く隠すように生クリームを塗るも・・・
パパにも見られてもめげず、続けるようになりました。
また苺を手で細かく千切ったりする大胆さでその手際の早さに、
兄が見てあきれかえるほどで、気を付けないと「zatu」と。
これから成長の階段を一つ一つ登って下さいね。
一つ言うなれば『
大胆にして細心であれ』
お点前にも通じる言葉になりませんか。
そして昨日の自宅稽古は雨をおしてお出でに、前日同様、
向切での稽古になり、い草の上敷きを一畳分から三畳分に
敷き増しすると縁の分が入りぴったりに
そして三人様で、続き薄茶のお稽古を。
雨で暗くなり、軸は夜桜が描かれた『
弄花香満衣』、
大徳寺派 極楽寺 西垣大道師筆
充実・茶掛けの禅語辞典(淡交社)によれば、*一部抜粋改変
”全唐詩『掬水月在手 弄花香満衣』に拠り、『虚堂録』にも
唐の詩人干良史(うりょうし)の『春山夜月』の詩より
春の夜の優雅さを詠まれています。
「水を掬(きく)すれば月手(つきて)に在り、
花を弄(ろう)すれば香衣(かえ)に満つ」
(水を両手ですくえばその手の中に月が入り
野の花を手にとればその香りが衣服全体に移る)
対立の観念を捨て去ったところに生まれる、
主客一体、自他不二、物我一如の境地を表す。”と
弄(もてあそ)んでいる自分と花とが一つになって体いっぱいに
芳香を放つということから、真理が満ちているという意味になり
それから悪所に入れば悪に染まるが、善き師や善き友と交われば
善い影響を受けるという意味にも解され、さらには
精進努力を積み重ねれば、自ずからその妙を会得すると
良い言葉で、日々精進あるのみですね。