気軽に茶道をしてます。

日々のお稽古とともに、できるだけ手作りのお菓子で
お茶を楽しんでいる様子や、四季折々の変化もお伝えします。

炉最後のお稽古は花月

2024-04-25 18:30:24 | お稽古

東の春日奥山を眺めれば一気に「山笑う
中国北宋の山水画家「郭煕・かくき」が画論『臥遊録』 に
生き生きとして明るい春の山を擬人的に言い表し
春山淡冶 (たんや) として笑うが如し」からで
それに続き、それぞれの季節の山を表現する言葉が生まれたとされる
夏山蒼翠(そうすい)にして滴るが如し・・・・「山滴る(夏)」
 秋山明浄にして粧うが如く・・・・・・・・「山粧う(秋)」
 冬山惨淡(さんたん)として眠るが如し」・・・・「山眠る(冬)」

残り少なくなった四月最後のお稽古は
五人揃うので花月を
せっかくの透木釜の季節
まずは炭付き花月をと考えている

この花月、四月に入って二回目になります
先日の一回目は『廻り炭』『濃茶付花月』と
予定をしていたのですが・・・
あまりに久しぶりの花月に
まずは〝平花月をいたしましょう"
と始めましたが、スム-ズにいかず

もう一度、もう一度と三回の平花月で
お稽古は終わってしまった

そして四月最後のお稽古日も
五人揃うことができましたので今度こそ
『炭付き花月』 『平花月』 『濃茶付花月』
と出来たらよろしいのですが

今度参加できる方、集中して頑張りましょうね

さて今日のお稽古の主菓子は『桜上庸
    
 
前回は『都の春』、中に一休寺納豆が
   

お干菓子は『土筆』『シマエナガ』『琥珀糖』
   

お花はというと
我が家の椿、最後の一輪が咲き終わり剪定し
一足早く風炉の花になってしまいました
   うっすらと色ずくシラン・白花紫蘭?と「ハナイカダ・花筏」
   

「ホウチャクソウ・宝鐸草」と「クロロウバイ・黒蠟梅」
   

   「コデマリ」と「ホウチャクソウ・宝鐸草」
   

初夏のような暖かさで、庭の花は一気に咲いて終わりそう
これでは今後の茶花に苦労します
オオヤマレンゲに小さな蕾をみつけ、救世主現る?

日本は入り口から桜かな

2024-04-12 21:05:26 | 日記
日本は入り口から桜かな』小林一茶

日本は何処へ行ってもお花見ができる
幸せな季節ですね
  
利休忌に間に合わずだった「利休梅」も満開に
 

山帰来(サルトリイバラ)も花を咲かせて
 

そして「白山吹・シロヤマブキ」も一輪咲けば
 

「宝鐸草・ホウチャクソウ」も新芽を出し
この暖かさであっという間に大きくなり
花茎が伸びて花が咲きだしそう
 

小庭では縞葦、蛍袋、杜鵑が雑草のように一面に広がり
よく見るとタンポポ、スベリヒユ、オオイヌノフグリ
カタバミ、エノコログサなどなどが混じり
大変な事になりそう
小さいうちに草取りを頑張らねば・・・

今日の軸は『花を弄すれば香衣に満つ』 
 

唐代の詩人于良史作『春山夜月』の五言律詩より
『虚堂録』に引かれ
本来は春の夜の優雅さを詠じた句で・・・
    掬水月在手(水を掬すれば月手に在り)
    弄花香満衣(花を弄すれば香衣に満つ)

意味は、ふと水鉢の水を両手で掬うと  
    両手の掌の中に鮮やかに月が映っているではないか
    行きずりの道の傍に咲く花が美しいのでちょっと戯れると
    その香りが衣に移って
    いつまでもいつまでも花の香りを楽しむことができる

このことから〝人もよき友、よき環境の中に身を置いていれば
       いつの間にかよくなるものだ〝

旅立ちの四月 暖かくなったら釣釜から透木へ

2024-04-06 21:24:08 | お稽古
四月の声を聴き急に暖かくなり
桜も咲き始めれば
急に夏の気配が感じられるほど
暖かい
炉の炭火は暑苦しいほど
そろそろ透木にと
透木も釣り釜と同様、五徳がいらないため
釣り釜の後に続く釜としては最良です
  → 

透木の用材はといえば
       利休好みが
       宗旦好みが
       竺叟好みが  
       円能斎好みが

炭火を覆う為に羽釜を使用するので
火のおこりが悪くなる
空気が遮断されないように透木を用いる

庭の「利休梅」
先月28日の「利休忌」にはまだ蕾
桜と同様に花が膨らみ
一輪二輪と咲きだしました
「金魚葉椿」とともに花入れへ
花入れは真「鶴首」、敷板は矢筈
  

4月最初のお稽古は『行之行』
軸は『華』東大寺上司海雲さんの書
  
確か今年のお水取りの『和上』が
上司永照執事長
海雲さんの孫に当たる方
一番下の『権処世界』が
上司永観さんで
海雲さんのひ孫にあたる方
繋がっていますね
お水取り今年で1273回
続いたのもうなづけます

今月に入ってお菓子は
【菜種金団】;紅さつま餡の黄色です
 

【桜上庸】;去年の八重桜の塩漬けを
 

 
古今和歌集所収の素性法師が詠んだ歌
見渡せば柳桜をこきまぜて都ぞ春の錦なりける』 
 【都の春金団】    
 
 
かなり遅くなりましたが、4月1日にツクシ摘み
栄養失調の土筆ばかり
この土筆摘みは楽しい
でも土筆の袴取りは嫌い
袴を取り、水に漬け、沸騰した湯に酢と塩少量入れ軽く湯掻き・・・
  

今年も「土筆の砂糖漬け」の出来上がり
ほろ苦さは春の味覚ですね
  

美味しいと申されれば、御裾分けを