新月から数えて13日目の「十三夜」
満月には少し欠ける月でもきれいな月
秋の収穫に感謝しながら美しい月を愛でる日本独特の風習
平安時代、醍醐天皇の月見の宴がはじまりとか
過ぎれば、明るいまんまるなお月様
ス-パ-ム-ンも段々かけ
日が暮れるのも早くなってきました
暑くて長い夏からやっと涼しくなりましたが
まだまだ日中は暑い日が続きます
後二週間ほどで11月に入るというのに
そういえば、庭の早咲きの椿「初嵐」も「西王母」も
蕾はかたく開きそうにありません
炉開きに椿を入れることはできるかしら
とっても心配です・・・・堅い蕾を入れる事になるかも
神無月のお稽古は中置
点前畳のまん中に風炉を据え
お客様に火が近づき、それでも
お客様は暑いと感じない季節に
初炭、小板、大板、五行棚と
中置は特別なお点前で楽しいですね
今日は五行棚で花月のお稽古を
五行棚は玄々斎好の一重棚
棚の上に棗や羽、香合などは荘りますが
地板には土風炉を据える事が約束で
水指は棚の勝手畳の上に置きます
棚の中には
天板、地板の「木」、風炉中の「火」
土風炉の「土」、釜の「金」、釜中の「水」
木火土金水(もっかどごんすい)の五行を納めてあります
水指は畳上に置くので湯返しはありません
まずは「炭付き花月之式」を
中置は炭斗はいつもの風炉の炭手前と同じ場所ですが
釜は勝手に置きますので紙釜敷はわさを奥にして懐中
五行棚は地板の手前に羽を一文字に置き
羽先に香合をおきます
次に「濃茶付花月之式」を
細水指を風炉(棚)の勝手付に置き
茶入れは棚の右手前、いつもの所に荘り付け
点前中地板の勝手付手前に蓋置柄杓を一文字に引きます
仕覆はいつも通り返して天板勝手付手前におきます
柄杓は上向きに縦一文字、又は入り荘りにできます
五行棚(中置)での花月でしたし
初めての方が一人入っていましたので
どうなる事やら心配してましたが
皆さんの上達がみられ以外にスム-ズに進み
面白くなってきていただいたようで
私も楽しくなってきました
「浜菊(吹上菊)」日本固有の菊
「杜鵑」、「水引」
花はやっと咲き出した「秋明菊」
「藤袴」「撫子」「水引」「白妙菊」
主菓子は
『光琳菊』 上用の真ん中に凹みを作り芋餡を添え
『山苞』 栗餡と漉し餡で
『織部上用』 抹茶で緑、雁を飛ばせて
干菓子は富山五郎丸の薄氷『いちょう』
黒豆絞り