気軽に茶道をしてます。

日々のお稽古とともに、できるだけ手作りのお菓子で
お茶を楽しんでいる様子や、四季折々の変化もお伝えします。

今年最後の大炉稽古

2021-02-28 18:50:04 | お稽古
    玄関

雨水の間にもう一つのお雛様も荘ることができよかった!
    

今日で如月は早くもお終い
二月堂で繰り広げられる東大寺修二会(お水取り)は
途切れることなく続き、1270回の準備も整い
練行衆の方々は戒壇院別火坊から二月堂参籠宿所へ入られ
明日3月1日からの本業・・・14日まで
15日には練行衆の方々も開山堂参拝にて解散に

2021年は新型コロナウイルスの感染拡大を防ぐため
「お松明(たいまつ)」の拝観を制限すると発表され
ひときわ大きな「籠松明」を使い例年最も人が訪れる
12日と最後の週末となる13、14日は
二月堂周辺での拝観を禁止されています
残念ですが、その代わり映画監督・河瀬直美さんが
お松明の様子を撮影し、奈良公園内の春日野園地に
設置する大型ビジョンにライブ配信(YouTube でも)

練行衆の皆様、どうぞよろしくお願いいたします
 
大炉も今日のお稽古で最後
軸は立雛図『桃花笑春風』
    

花は紅白の椿「源氏車」と「初嵐」に
黄色の別名ハルコガネバナの 「サンシュユ」を
    

主菓子は『引千切』今日は金団を紅白に仕上げれば
    

美味しそうにできました
床のお雛様にも・・・
    

大炉は片付けなくては・・・又一年後に
    

今度出す時は新型コロナって何だったかしらと
言えるような日であってほしいものですね

明日は立礼で点茶盤のお稽古
色々思い悩んでも、新しい季節が.やって来ます

雨水の候 四ヶ伝のお稽古を

2021-02-23 18:37:22 | お稽古
雨水」は冷たい雪が暖かい春の雨に代わり
大地に潤いをあたえる頃
寒さもゆるみ、眠っていた動物も目覚めます
今日の主菓子は『冬ごもり
最後の冬ごもりです 二十四節気はもうすぐ『啓蟄』に
   

雨水に雛人形を飾り始めると良縁に恵まれる
という言い伝えから、
18日の雨水は雛人形を飾るのにおすすめの日
我が家も玄関に赤膚のお雛様を出しました
   

もう一つの稚児雛の段飾り
孫が良縁に恵まれるようにそろそろ出さなくては
 
軸は『春入千林処々』 春は千林に入る処々の
禅林句集の「春入千林處處花 秋沈萬水家家月」から
利休居士の孫・元伯宗旦が「花」を「鴬」に言い換えを
   

このところの暖かさで障子を開け待つも
奈良のこのあたりでは初音は未だのよう
でもそろそろ聞けるかな

火曜日の稽古は「四ヶ伝」で『台天目』をいたしました
   

二月は「大炉」、逆勝手でお稽古をしていましたので
「四ヶ伝」は本勝手
本勝手がなぜか不自然に感じる
人間という生き物は流されやすい・・・

下萌えで

2021-02-20 21:51:18 | お稽古
訃報の知らせが・・・・それも親世代の方ではなく
机を並べて仕事をしていた後輩です
私達は生死を自ら選べません
誰もが死をいつかは迎えることになりますが
何があっても動ぜず
『和敬静寂』の『寂』これからも
利休の茶道の精神である四規を
目指して人生(茶の道)を歩みたいと
改めて教えていただいた次第であります

今月の稽古は「大炉

お家元の大炉の間は六畳で床はないそうです
我が家も床のない八畳間に大炉を切りました
軸は『草自ずと生ず
『春が来て草自ずと生ず』


花は紅梅と白の西王母椿

菓子は「下萌え
ゆり根餡と白餡で漉し餡を包みました


今月は薄茶、濃茶、絞り茶巾などのお稽古の後
大炉の後炭のお稽古をお稽古炭でしています
大炉の後炭は特別で面白い、このお点前を創案された
11代玄々斎さまは遊び心がある方なのでしょうね

今年初、大炉のお稽古

2021-02-12 20:10:50 | お稽古
     
今年は二月二日が「節分
この日から始まった大炉のお稽古
「大炉」は裏千家十一代玄々斎により
北国の囲炉裏から創案され
咄々斎の次の間の六畳の間に切ったのが
始めで裏千家独特のもの

六畳間に逆勝手に切られ酷寒の二月頃に用いられ
通常の炉は一辺一尺四寸が大炉は一辺一尺八寸
炉縁は木地に限られ、炉壇は鼠色が約束で
淡路の土を使っているそうです
    (裏千家茶道点前教則14参考)

炉の逆勝手のお点前を基本としていますが
居前は炉壇の内隅
左手で柄杓を取り置き
湯水を建水に捨てる時の手は左、右、左と交互に
茶を点てた茶碗は左手で出す。等々ですが

寒い時ですし広蓋の釜を使う場合が多いので
蓋置を置く場所が、
柄杓を引く時はいつも通り炉縁より
三目三目のところに置きますが
広蓋の蓋が大きいので、
蓋置を縁内五目に置き替えが必要となります
帛紗も逆勝手なので右につけ、足運びも反対になる
頭の体操にもなりますし、いつものお点前を
きっちりしていなくっては違いがわからず
ややこしくなりますが、年々皆様慣れてきて
スムーズに進んできている

軸は『福は内』、
     

花は紅白の椿
     

主菓子も桃山で「お福さん」を・・・・見えるかしら?


お干菓子は福豆に金平糖を