二十四節気では「穀雨(こくう)」
七十二候では『霜止出苗(しもやみてなえいずる)候』
霜降りがなくなり、苗代で稲の苗が生長する頃。
霜降りがなくなり、苗代で稲の苗が生長する頃。
そういえば先日歩いた柳生街道、蛙が煩く鳴いている
と思ったら、もう電気柵に囲まれた田んぼに
水が入り苗代の準備が・・・
ゴールデンウィークには田植え
ところがゴールデンウィークはCOVID-19は変異種で
東京とお隣の大阪・京都・兵庫に緊急事態宣言が・・・
奈良も罹患者が3ケタと大変なことになっているのだが
奈良県知事は頑なに、まん延防止も発令されず
あいも変わらず自粛生活中だが
改めてもう一度気を引き締めなければなりません
だが季節はどんどん過ぎ
窓を開けてのお稽古、換気が楽になりました
今日は『和巾点』のお稽古
和巾点は私にとってはミステリアスなお点前で
茶道辞典では相伝課目の一つ
名物裂、拝領裂などで作った古帛紗(和巾)の上に
仕覆に入れた中次をのせて扱う点前となっています
が・・・この点前ができたきっかけは
11代玄々斎、
孝明天皇に「欅の中次」に納めたお茶(龍の影)を献上され
その後、光格天皇50年の道具の取り合わせで「欅の中次」を
その後、光格天皇50年の道具の取り合わせで「欅の中次」を
用い拝領した緞子を用い、茶献上を記念した茶会を開かれた。
茶杓は女官が持っていた光格天皇作『幾千代』、
拝領物などを床に並べ御簾をかけた床荘りでした
その際に、
利休居士が茶器に古帛紗を敷いて行った点前を復興された
私達が普段お稽古する時は、
淡々斎好みの桑の献残中次に
名物裂の古帛紗、仕覆を用いる。
さてお稽古のしつらえ、軸は『一華開五葉』。
これは初祖「達磨大師」がインドから中国へ来られて、
二祖「慧可(えか)」に印可を与えられた時の偈から
吾本来茲土(吾れ本、この土に来り)
傳法救迷情(法を伝えて迷情を救う)
一華開五葉(一華五葉に開き)
結果自然成(結果自然に成る)
※"ひとつの花が五弁の花びらを開き、
やがておのずから実をつける" という意。
三種のお菓子は、自製の『花筏』
花菓蔵 の『春もよう』、水菓子は『八朔』
花は『白雪けし』『黒蠟梅』
和巾点のお点前は、和巾の扱いが新鮮
中次は和物ですが特別なものなので両手扱いで
茶入れとして清める
和巾にのせた中次は常に水指正面
茶筅は常に建水肩
後は、ほぼ濃茶平点前ですのでスラリーとお稽古終了。
点前は難しくありませんがミステリアスな和巾点
歴史の一端を覗けましたか