昨日の奈良も寒気団の影響を受け、気象台は三週遅れの初雪を発表しましたが、
我が家付近では今シ-ズン二回目なのに・・・・?
「19’己亥・初釜」は小寒の日でしたが、寒さはそれほどでもなくラッキ-でした
ほっとしたのか一昨日夕から鼻水、今日は喉、どこかで風邪をもらったみたい。
これから増々寒く、いいえここ一週間は暖冬になるらしいのですが、通年通りでいくと
二十日の大寒から二月四日の立春頃が一番寒くなりますので、どうぞご自愛ください。
「19’己亥・初釜」の懐石、献立を紹介します。
稽古茶事とはいえ真心を込めて、棒鱈は昨年晦日毎日水を替え戻し、黒豆も三日前から、
前々日は、富山調達の羅臼昆布を一晩浸けて前日は出汁をとり、朝一番に買い出しへ、
昼から社中の方々も来られて下ごしらえ、それも夜まで掛り、当日も朝早くからの
準備と頑張ってお出しすることが出来ました。
向 付 鯛 貝柱 牡丹海老の昆布締め
莫大 水前寺海苔 ミズナ 山葵
汁 白味噌八割の合わせ味噌仕立て(本田味噌大吟醸) 慈姑 ときからし
壺 々 紅白なます
煮物椀 海老真薯
神馬草 人参 大根 小菊菜 へぎ柚子
焼 肴 鰤(西京焼き・自家製) 酢蕪
預 鉢 蓮根 牛蒡 人参 蒟蒻 鶏団子
スナップエンドウ(旬の先どりですね)
強 肴 棒鱈
強 肴 黒豆
小吸物 梅の花 紫蘇
八 寸 鮭燻製 大根 豆腐の味噌漬け(飛騨あずさ)
香の物 赤蕪 山牛蒡 すぐき(
おおみや児島)
なお、一献は、
①三諸杉(みむろすぎ) 純米吟醸
今西酒造 奈良県・桜井市三輪
②梅ジュース 自家製
③
大安寺がん封じのささ酒
皆様から”美味しかった、特に鰤の西京漬けは・・・”
とお褒めの言葉が、嬉しいです。お節に用いたレシピで、
酒粕、味噌、豆乳で味噌床を作って・・・
前日の下ごしらえと、さらに当日も早くからの準備に本当に御苦労様でした。
お蔭で今年の初釜もつつがなく、やりとげる事ができ、感謝の一言です。
台所、お点前、亭主、半東役等お水や・・・
客ぶりも大切ですよね。これからも一緒に精進いたしましょう。
これからの稽古茶事は、過食の現代を改めて、
利休時代のように一汁三菜のお茶事にしなくては・・・
そうすれば台所ももう少しゆったりできるのではと。
お茶事はあくまでも濃茶がメインで、懐石は濃茶を美味しくいただく
ためのもの、私の大きな反省点でした。