気軽に茶道をしてます。

日々のお稽古とともに、できるだけ手作りのお菓子で
お茶を楽しんでいる様子や、四季折々の変化もお伝えします。

『茶杓の作、銘』新しい事を始めるのによい月は?

2022-02-23 16:40:37 | お稽古
新しい事を始めるのであれば
年の初めの一月?
年度初めの四月?
旧正月の二月?

志があればいつでもいいのではと思い
二月から「裏千家歴代好茶杓」を出して
お稽古に使う事にいたしました

と言うのも
いつもお稽古では茶杓の作は
『坐忘斎お家元』『鵬雲斎大宗匠』
と少々マンネリ化してますので

それぞれ歴代好茶杓から選び
銘を考えていただく事にしてみました
裏千家の系譜のお勉強にもなります
      

今までお稽古で使われた茶杓は
『利休』『宗旦』『一燈』『円能斎』『淡々斎』『認得斎』
と茶杓一本からそれぞれ話が膨らみます
・・・・・成功!

さて、現在茶杓の銘は、茶事茶会の取り合わせの
重要な要(かなめ)となっており、日頃のお稽古でも
季節、風流、禅語など考え銘をつけて
遊び(自己表現)ますが最初から銘というものが
あったわけではないそうです

桃山から江戸にかけて生きた千宗旦、小堀遠州の頃から
ほとんどの茶杓に銘がつけられるようになったようで
千利休の茶杓は無銘か贈り銘がほとんどですが
茶杓に筒を添え銘らしきものを書き始めたのは
やはり利休の頃からのようです

下萌え上庸』作ってみました
餡は「漉し餡」と緑の「ゆり根餡」を2層にし
皮は白、抹茶を頭に一滴
   

美味しいと褒めていただきました
有難いこと、作り甲斐がありますね。

「ゆり根餡」が残り少ないのに気がつき
買い置きの「ユリ根」を、おが屑から出し
洗いながら「鱗茎」を外し、丁寧に洗います
更にまだ残った汚いところは包丁で取り除き
沸騰させた蜜にいれ、串が通るまで炊き
一晩おいて
ゆり根のみフードプロセッサ―にかけ
小分けして冷凍保存・・・・・疲れた!
結構面倒な作業になります

どのような和菓子に変身するのでしょう
お楽しみに

大炉の二月がやってきました

2022-02-19 16:56:41 | お稽古
今年は1月31日、丁度一日空いたので
大炉を開けて灰を入れ2月最初のお稽古から
準備万端大炉のお稽古ができました
   

2月に入り、節分・立春・初午と季節は過ぎて行きます
その合間を縫って味噌の仕込みの時期でもあり
一週目は忙しくあっという間に

大炉は裏千家十一代玄々斎により創案され
八畳の茶室『咄々斎』の暖をとる為に
次の間の六畳の間に切ったのがはじめだそうです
床のない六畳に逆勝手に切られた一尺八寸の炉は大きく
炉縁も木地が基本、炉壇は鼠色が約束(本家は淡路の土)
詫びた趣のあるお点前で酷寒の二月頃に用いられる
   
確かに一尺八寸の大きな炉なので一尺四寸の
通常のものに比べて炭も良く熾り暖かい
否応なしに逆勝手のお稽古ができ
大炉に似合うのは広口釜で大蓋のお稽古もできる
ややっこしく、ちょっとめんどくさい大炉のお稽古ですが
いつもの本勝手お稽古のバージョンアップにも繋がります

二月のおは『鬼ハ外、福ハ内
   

御菓子升上庸」    「雪餅」        「福豆・金平糖」    

 『有楽椿、鶯神楽