気軽に茶道をしてます。

日々のお稽古とともに、できるだけ手作りのお菓子で
お茶を楽しんでいる様子や、四季折々の変化もお伝えします。

春日大社から夏越に「茅萱」を授かりました

2017-06-30 16:23:50 | 神社・仏閣
夏越の朝を迎え梅雨模様のなか、用事もあり奈良へ出たおり、
春日大社、夏越大祓式の茅の輪を潜らせて頂こうと思い立ち
午後11時過ぎに近鉄奈良駅を降り立ちました。
行基さんが東大寺の方を向かれており、
東向い通りは、七夕の飾りが・・・
 
猿沢の池から望む、雨の興福寺の五重塔です。

一の鳥居を通り

飛火野の手前の交差点には、じっと鹿せんべいを
買う観光客を待っております。
 
飛火野では傘をさし鹿を見つめる観光客

二の鳥居のすぐ横に、手水舎で手と口を漱ぎ、

直ぐの祓戸神社前の参道に、茅の輪が作られておりました。
ところが、その前に軽トラックが置かれています。

本殿方から見ますと
 
軽トラに乗られている方に茅の輪くぐりはと伺うと、
午後3時からで、『夏越大祓式(なごしのおおはらえしき)』は、
知らず知らずのうちに身についた罪や穢れを祓い去り、無事に
夏を乗り切れるようにとの願いをこめて行われる神事で、
この式後、皆様は茅の輪をくぐることが出来るそうです。
春日大社HPより
残念ですが参道を進み御本殿に参拝し『茅萱』を頂きに伺うと
丸められて輪を作られるか、そのまま飾られても良いそうです。

でも人形(ヒトガタ)のことをすっかり忘れ、雨の中
手に『茅萱』を抱き、素早く用事を済ませ帰りの途に。

帰宅すると、『茅萱』をそのまま玄関に飾らせて頂きました。

昔は陰暦六月晦日にされたそうで、今年は八月二十一日に。
いつまで飾れるかは判りませんが、明日からのお稽古に
お出での方々には、身についた穢れを祓い、無病息災を。

梅雨稽古は「廻り花之式」を

2017-06-29 18:20:32 | お稽古
毎年梅雨時期に咲きだす鮮紅色の「サフラン擬き」、
レインリリーともいわれ、先日の自宅稽古のおり玄関先に
サボテン鉢のなかで咲いたのを置いておりますと、
年配の方から花の名前はと聞かれますも・・
直ぐには出てまいりません。
 
お話では、庭に少し咲いていたのを御主人が鱗茎(球根)を
きれいに植え直しされると、それがあっという間に広がり、
この花の名前を気にされていたと・・・
名前が出てこず、昨年のブログを引っ張り出し、
ヒガンバナ科ゼフィランサス属で、同属には
上向きに咲く白花を「タマスダレ」別名「ゼフィランサス」
ピンク色の花を「サフラン擬き」とお教えしましたよ。
でも花の寿命は2・3日と短く、今日は萎んでしまいました。
一年前のブログを読み返していて気付いたことが、
最後に記したように「擬き」にならないよう精進しなくては
『梅雨稽古奥の深さよサフラン擬き』
              愚句
今朝も梅雨空の中、お稽古に伺っております。
先日は七事式の「廻り炭之式」を済ませており、
お花もたくさん集まったので、今日は利休七則の一つ
「花は野にあるように生け」を感じれるように、一座が花を
順番に入れては抜き、その趣を楽しむ「廻り花之式」でした。
簡単に記すと(茶の湯の修練8、世界文化社より)
・席は八畳を基本とする。
・亭主一人と客四人が適当である。
・床は向こう掛け、または諸飾りにする。
・亭主は花台を運び出し、正客に花を所望する。
・客はあげ札をして、前客の入れた花を抜く。
・同じ花は使わず、別の花を使うのが基本である。
・正客は亭主に「お水を」と挨拶し、式の仕舞を告げる。

時を置かず花の中から別の花で花器に合った花を選ばなくては
なりませんが、お稽古での花器は「竹の長袴」で思ったより
深さがやや浅く、そこまで集中して見通す力が必要なのですね。
一つ勉強させていただきました。
  
            (庭の花々)
その後は「一二三之式」を教えていただいており、次回に。

ブダペスト旅行二日目午後、中央市場とオペラ座見学に

2017-06-28 17:20:52 | 旅行
梅雨本番?朝を迎え、月替わりの週末には梅雨前線が北上し、
真夏日が続くそうで寝苦しい熱帯夜になるとの予報が、
どうしましょう。どうしましょうといえば、
昨日夕方家に戻ると玄関に入るや熟した梅の香りが・・・、
生活クラブから「南高梅」一箱5Kg届いており、つられて
レシピをだしましたが、週末まで時間がとれず、そのまま。
 
梅酢を楽しみにしている孫たちのためにも作らなくてはね。

ブダペスト旅行二日目、午後は中央市場へランチ、そして
オペラ座の見学予定ですが、午前中骨董通りで手に入れた
壺をホテルの部屋に置きに戻らなくてはとその途中街角で
ラーメン屋さんが、でもランチはハンガリー料理ですよね。

トラム2番に乗り、ブダペスト中央市場へ足を延ばしました。
地下鉄との乗換駅で、ドナウ川を渡るため駅は深く、
トラムも地下に停車場が設けられておりました。
 
階段を上り、中央市場へ着くと素晴らしい印象的なタイルが、
後日、ジョルナイのタイルだったことを知りました。
 
内部、日本での1階は八百屋、肉屋、パン屋、乳製品店などで
フォアグラは勿論、輸入品のキャビアまであり、観光客向け?
小さなモモが美味しいと地元の方?に教えてもらい十個ほど
個数ではなく、量り売りなんです。(思ったより甘かった)
  
地下にフードコートがと思い下ると、魚屋やキッチン用品などで
人通りも少なくさーっと見て、日本での2階へ二つ上がると、
民芸品のお土産屋さんばかり、どこなんでしょうかと
 
思って振り向くと、フードコートが、観光客向けで高そう。
 
もう少し行くと狭い通路に、出店風にならんでおり、
少し安いようで椅子とテーブルもありランチにすることに。
好きなものを指させば良いようです。
 
パプリカ料理も頂きましたが、やや辛さが・・・
相方はビールも入り、ご機嫌で一人2200Ft(フォリント)約850円
通貨のFtの価値が判らず観光客向けの高いランチだったことが後で。

行動開始ですが、近くの国立博物館は改築中で閉鎖され、トラム2と
地下鉄①を乗り継ぎ、オペラ座前駅を上ると目の前に旧バレー学校
(ホテル改装中)と道を隔て1884年完成の国立オペラ劇場です。
ネオルネッサンス様式の建物で、入り口にリストの銅像も、
 オペラ座
このオペラ劇場では、明日は今シーズン最後のオペラ初日で、
夕方からこのゲネプロの予定なのに、数か国語対応の見学者で
絢爛豪華なホワイエも人人人、2900ft日本語解説付きも20人ほどで、
500Ft追加料金のいる写真撮影可な人は黄色?の紐や見学後に
ミニコンサート参加者は600Ft追加で赤い紐を手に巻き始まりました。
そのなんと流暢な日本語の解説であったことでしょう。
 
長ーいクロークが昔を、今も現役で使われており、

二階に上がり、建築時明かり取りとしてガス灯が使用されたので、
爆発を避けるため喫煙室が設けられていたり、国王の専用階段
の説明や皇帝やシシーなどが観る絢爛豪華な貴賓席、そして
お付の待合い室からもホール内を覗かせてくれました。

さらに移動してホールの客席に、明かり取りのガス灯はすごく臭く、
座席下には網目状の換気口?が設置されていました。
舞台そで二階にはシシーお一人で観劇される席や
天井絵そしてシャンデリアなども観ることが出来ました。
 
最後に階段の踊り場で有料の5分程度のミニコンサートです。
3曲も歌ってくださり、一般人を巻き込んでの大御盛況ぶり。

帰りはヨーロッパで二番目に開通した地下鉄、地下7m程の浅さで
電車は小さく、つり革も本当の皮でできており、びっくり。
これに乗りホテルに戻ると、

もうディナーの時間で、もう歩いて動くのが億劫になり、
ホテル前のドナウ川に浮かぶ「Spoon」へ、予約なしに伺うと

時間はまだまだ早いようで、人は少なくすんなりと。
 
まずSpoonのラベル名の赤ワインとビールで乾杯し、
 
パンが

前菜だそうです。

サラダを頼んだつもりが
 
メイン?英語でも不慣れですから・・・
 
お支払いは、チップ込で一人11000Ft4000円ほど
夜の9時だというのに薄明るく、皆様方はこれから

酔い覚ましに鎖橋まで散歩に
 
これから夜のクルーズ時間で一斉に遊覧船が出ていきます。
 
ブダ側からですが、夕日に照らされ、夜景の国会議事堂です。
 
10時頃には鎖橋にもイルミネーションが入り、もう寝なくては
今日は15,000歩歩きました。疲れた!

ブダペストの夜はこれからなのですのに・・・

ブダペスト2日目は朝から国会議事堂見学へ

2017-06-27 19:42:36 | 旅行
ブダペストの旅行記です。
二日目、眼を覚ますとまだ4時45分(日本ではもうお昼前)
部屋のカーテンの隙間から明りが・・・相方に遠慮して
そっとカーテンを開けると窓からブダペスト初めての朝焼けで、
ドナウ川にブダ側の国立博物館が映り込んでおります。
4:45
マチャーシュ教会付近に朝日が当たり始め
4:50
あっという間にブダ側に日の光が
  5:00
今日は快晴でよかった。
 5:10
ベッドから眺めていると、眠気が・・・

朝食では、相方は楽しみのスパークリングワインを頂いており、
私は私で、お腹いっぱい頂き、今日丸一日観光日の栄養源に。
予定は10時から予約した国会議事堂の見学と骨董通りを巡り、
午後3時からのオペラ座見学を。市内交通のツールとしてホテルで
乗り放題の7日券を購入しようとすると、地下鉄の駅で買ってと、
アレレ、下調べ不足ですよ。ところがこれが時間のロスに。
自動販売機だったので、勝手が判らずまごまごと。
地元の方は親切ですね。教えてくださいましたが・・・
パスポート番号や名前も記入しなくては、それに支払いもカード
後ろには人の列ができ始め、時間もかかりますので、
譲り、簡単な72時間券を何とか購入することが出来ました。

鎖橋の前からドナウ川沿いを歩いて15分で国会議事堂に到着、
大きな建物で全長258m、幅110m、
いくつもの尖塔はネオゴシック様式ですが、
中央のドームは96mの高さでルネッサンス風
内部はバロック風様式と、折衷主義の集大成になる建築様式で、
1885年に着工され、17年の歳月をかけ完成されたそうです。
でも見学入り口は反対側なんです。
  
もっと涼しいと思っていましたが、ヨーロッパの熱波の影響で
ブダペストも暑く、反対側まで300mを急がなければ・・・
  
10分前に入り口に到着、なんと地下に案内所があり

9時45分の案内中、ほっと・・・案内板では当日券は
午後遅くのみ、殆どありません。予約していてよかった。
英語の説明のレシーバーを掛け金ぴかの長い階段を登ります。
 
廊下も豪華で、葉巻置きと両側の飾も手が込んでおり、
模様もイスラムや東方風もあり不思議ですね。
  
王冠の間に続く階段で、昔は王様、今は議員さんが昇られ、
王冠が置かれた間は、時間で衛兵さんが交替され、写真禁止に。
この王冠は初代イシュトヴァーン載冠から950年にわたり
受け継がれた王冠で、戦後アメリカに保管されていたが、
1978年に里帰りしており、本当に豪華そのもの。
 
見学を終えると、最後の部屋に中央のドームに掲げられて
いた赤い星が、昔の遺物、共産圏でしたものね。

 
先日ふれた骨董通りファルク・ミクシャ通りでお買い物を済ませ、
お昼ご飯に、どこへ行きましょうか? 次に続く 

「清流無間断」でなにを

2017-06-26 17:28:11 | お稽古
旅行から戻ると、庭では頂いた花が咲いておりました。
一つは半夏生で、昨年と同様に一株のみなんです。
まだ白の曖昧にして半夏生
          稲畑汀子

少し離れた壁沿いから小さな若茎の二株も見られるのみ。
横の縞葦の生育が良すぎて、一部除去を相方にお願いしたおり、
間違って半夏生の根も一緒に抜きませんでしたか?

もう一つは、昨年頂いたユリズイセン(百合水仙)で、
花の色が違うので地植えするつもりが・・・、家の園芸品種
アルストロメリアと同様に増えて困ると言われ鉢植えに。
やっと原種系の独特な赤い色の蕾が開いてくれました。
 
 
早速、先週の土曜日に活けてみました。
実は半夏生の日、七月二日に使いたかったのですが・・・
先週の土曜日は、三人さんで長板二つ置き、濃茶と薄茶を
床のお軸は少し早いですが『清流無間断』、
でもちょうどよかったのです。
期末試験前ですのに稽古に来てくれた高校生に、軸の説明で
”精進修行の大切さ、不断の努力が必要であると説いている”と
いうお話しすることが出来ました。
   

日曜日は自分のお稽古に出かけ、一日開けた月曜日、
花に水を吹くと今日のお稽古にまで持ってくれました。

朝は総荘で、子育てママは、一歳になったばかりの眠る娘を
オンブして二時間もお稽古に励んでおられ、
お軸の言葉が胸に響きますね。
(相方は面倒見たかったようですが、きっと泣いたでしょう)
  
昼からは立礼をさせて頂きました。

これで自宅稽古は今月はお終いに。忙しい六月でしたが、
来月七月もまた予定表が詰まってきており、
相方は皮肉にも”自分で詰めているのではないですか?
清流無間断」じゃなく「予定無間断」なのでは”と
意味の分からない言いたい人には、言わせておきましょう。
日々精進あるのみですね。

ブダペストの骨董通りで求めたジョルナイの壺を水差しに

2017-06-25 16:55:31 | しつらえ
早朝の地震、ほとんど何もないようで安心しましたが、
余震には注意してくださいね。ここ奈良では震度1で、
瞬時の揺れのみだっと。私は気付かず、寝ていたそうで、
お蔭でやっと体調が戻ってまいりました。
今朝は大先生のお稽古日、お伺いする車中、曇り空を背景に
春日奥山から雲が湧き上り、しばらくすると雨が・・・。
和歌山では大雨警報も出ており、梅雨末期?いえいえ
予報では、これから本格的な梅雨が一月近く続くそうで、
いやになりますね。お稽古は、真の炭、真の行台子、
大円の真、昼からは雪月花・花月を教えていただきました。

さて先日のブダペスト旅行でも恒例となった骨董品を探しに、
通称骨董通りのファルク・ミクシャ通りFalk Miksa utcへ

国会議事堂から直ぐの通りで、満員の議事堂見学を終え

足を延ばすと、途端に人通りも少なくなりました。
平日のお昼前だからでしょう、不安げに何軒かの店に入り、
有名なヘレンドの陶器を探しますが・・・
偶然手にしたのはこの壺で、 Zsolnay(ジョルナイ)
  
水差しにつかえるかもと、手にいれると、
興味がなく外にいた相方はあきれ顔・・・。
割れないようにと、しっかりと包装し手で持ち帰りました。 
試に、昨日の稽古に水差しとしてしつらえてみますと、
この蓋でも合いますでしょうか?。
  
ご縁があり、これからは使わせてもらうたびに、
ブダペストのドナウ川に佇む町並みを思い出させてくれますね。

追記)
現在大阪中之島にある大阪市立東洋陶磁美術館では
特別展「ハンガリーの名窯 ヘレンド」が
7月30日まで開催中です。

菓子は「手毬花」と「やまんぼう」で

2017-06-24 12:11:37 | 主菓子とお干菓子
昨日の奈良は今夏の最高気温32.6℃と暑く、夜も蒸し暑さで
なかなか寝付けず、だるーい朝を迎え寝室でだらだらと・・
どんな菓子を作ろうかと思案しますが、時間だけが過ぎ、
時差ぼけ解消に時間のかかる年齢になりました。
今日の自宅稽古は昼過ぎからで大助かり。

やっと体を動かし、出来上がった菓子の名は、
 
今が盛んと咲き誇る紫陽花の別名「よひら」??

四片の小さな花が丸く集まった形から『手毬花』と。
でもオオデマリの別名とも被りますからご注意を。
 
膝小僧抱へる仕種手毬花』 森下康子

奈良で紫陽花寺といえば「矢田寺」そして長谷寺等ですが、
こんな句が詠まれておりました。
高円山の麓の寺の手毬花』 浅井敦子

百毫寺」のことで関西花の寺二十五霊場、第18番札所。
山門の萩が有名なのですが、紫陽花も隠れた名所ですね。

それともう一つ、お出しした焼菓子は、
岡山県井原市の銘菓「やまんぼう」久津間製菓さんです。
 
箱の裏書には、故備前焼作家「藤原啓」氏の言葉が添えられ
中に手造りされた素朴なながーいお饅頭、つぶし餡に栗が入り、
そぼろ生地で巻かれた上に芥子の実が載っており、
甘くなく、パイ様の独特な風味も感じられました。

「ムジークフェストなら2017」でパイプオルガンを

2017-06-23 13:12:02 | 音楽
6月10日から25日まで、奈良の街中が音楽であふれる16日間
ムジークフェストなら2017」が開催されております。
遊びのための準備もあり行けなかったのですが、昨日夕方
申し込をしていた奈良基督教会の『パイプオルガンの夕べ』
~ジューンブライドにちなんで~18時開演に伺いました。

近鉄奈良駅の上がると行基広場から素敵な生演奏が聞こえ、
 
素敵なジャズ、曲名は?ですが伝統的なスタンダードナンバー、
「硬派な?!男達のモダンなジャズ」と題されておりました。

すでに17時から始まっており、時間はもう17時45分、
出演者の井上弘道&木下孝朗トリオさんの生演奏を、
5分だけ佇んでおりますと、体が自然にスイングします。
 
拍手を済ませ、急がなくては東向き商店街は、此の時間でも
外国からの方が目立ちます。

100mもなく到着、案内をされている方にご苦労様と声をかけ
階段の登り、教会へ入らせていただきました。
   
教会内は撮影禁止のため、パンフレットより紹介します。
英国国教会の流れを汲む日本聖公会(日本では320の教会と
立教学院、プール学院、平安女学院、聖路加国際病院等を含む)
奈良基督教会は1887年に開かれ、現地には1930年に信徒の
宮大工 大木吉太郎さんの設計により純和風の礼拝堂が建てられ
外観は和瓦葺きの屋根に真壁造りの壁、内部はほぼ吉野ヒノキで
数寄屋風に仕上げられております。
2015年に国の重要文化財にも指定され、またNHKのブラタモリで
絶賛されたことで、土日には100名の観覧希望者があるそうです。
  
丁度午後6時に興福寺の鐘がゴーン・ゴーン・・・とそして
教会の鐘はカン・カン・・・
信者代表の方のお話によると教会へはカム・カム(come come)
お寺はゴー・ゴー(go go)面白いですね。
この季節は青布なのですが、結婚式用に白布で覆われており、
いっそうイメージが湧いてまいります。
パイプオルガンの演奏は「久保田 真矢」さん
プログラムは、【前半】
 真夏の夜の夢より ”結婚行進曲”(作曲:メンデルスゾーン)
 愛の挨拶 (作曲:エルガー)
 メヌエット (作曲:ジグー)
 トロールドハウゲンの婚礼の日 (作曲:グリーグ)
前半終了後には、当教会牧師、司祭 井田 泉さまの
お話があり、教会の歴史から結婚式に触れられました。
信者さん以外でも結婚式を引き受けておられるそうで、
結婚式場では起こりえないハプニング、新婦登場で最初から
もう一度始め直したとか・・・、手作りの結婚式のため
お祝いするお気持ちが溢れており、ほほえましく感じました。
なお今年の結婚式希望者は一杯で、来年になるそうです。
【後半】
 オルガンソナタ第3番(作曲:メンデルスゾーン)
 目覚めよと呼ぶ声が聞こえ(作曲:J.S.バッハ)
 アベェマリア (作曲:J.S.バッハ/グノー) 
 オルガン交響曲第5番op42-1第4・5楽章(作曲:ヴィドール)
 フェストより

パイプオルガンは奈良県では唯一で、1987年に創立100周年の
記念で設置され、ドイツのボッシュ製になります。
2段手鍵盤:56 足鍵:30 19stops パイプ数:1228

石造りの教会では味わえない響きが印象的で、
聞く場所にもよるのでしょうが、やや低音の響きが
バッハしかイメージがありませんでしたが、
最後の交響曲、初めて聞き、素晴らしさに感動しました。
最後にこの礼拝堂、国の重要文化財になったことより、
耐震補強を急いでおられ、募金をされておられました。
ささやかながらさせて頂き、後にすると西の空には夕日が

感謝・感謝です。

ブダペスト旅行一日目

2017-06-22 17:07:51 | 旅行
沖縄の梅雨明けの発表が、奈良ではいつになるのでしょうか。
でももう少し降ってほしいものですね。
今朝は曇り空のなかを、半月ぶりのお稽古に伺いました。
車中から眺める若草山の緑も一段と濃くなり夏模様です。
なかなか寝付けず、蒸し暑さに体が・・・
気を引き締めてドアを開けます。
台子のお稽古で、朝は真の炭、真の行台子、
菓子は樫舎の「枇杷」で(潰れたので写真は×)
昼からは台子で花月を教えて頂けました。

ブダペスト旅行、長ーい一日目を紹介します。
関西空港から満席のフィンエアーで予定より10分遅れの出発
フィンエアーはベルリン、チューリッヒと3回目、このところの
ANAやJALの787と違いA330は古く、エコノミー席は窮屈で、
飛行時間と2-4-2座席で選んだそうで、楽しみの食事も???
ランチ 
小さな画面でもう一度見たかった「君の名は」等で過ごすと
10時間10分の飛行で、雨のヘルシンキへ到着
 
入国手続きは、アジア系の方々で混雑しており、うんざり
ブダペストへ向けタクシング中、相方がウルサイのです。
真新しいA350が駐機場に、もうすぐ成田には飛んでくるとか

A321は2時間20分の飛行時間でブダペストに18時過ぎ到着。
到着前上空から見るホップ畑、町並みがヨーロッパですね。

強引な客待ちのタクシーに危なく捕まるところ、なんとか凌ぎ
黄色のタクシーでホテルに、メーターにチップ10%のところを
多めの15%程足し8000Ft払うと、嬉しそうな運転手にこちらも
変なのに捕まらなくてよかったのですもの。
部屋にバッグを広げると19時過ぎ、こんな光景に、
夕日でドナウ川に映り込む鎖橋、王宮やマチューシャ教会の
向こう側に沈み込む夕日にもうっとり。
  
でもお腹は満腹にはなりません。
街へ出て探すのも眠いし(日本は丑三つ時)・・・
ということでホテルのテラスにて
  
先ずはビールで、あとは軽めのお奨めを、しかし眠いです。
  
9時を過ぎると鎖橋もライトアップされました。
   
部屋に戻ると、エリザベート橋から鎖橋までの夜景が一面に、
相方はこれが見たくてこのホテルを選んでおり、
どんな心境なのでしょう。あっという間に寝息が・・・
  
まだ十時過ぎ、トラムの走行音と燥ぐ人の声が微かに、
無事に到着できたことに感謝しておりますと
自然と私も目がつぶれて、一日目の幕が閉じました。 

ブダペストのワーグナー・フェスティバルでリング4部作を

2017-06-21 19:27:25 | 音楽
久しぶりの奈良の朝、猛烈な雨で起こされましたが、眠い。
今日は夏至なのに・・・
昨日11時過ぎにハンガリーのブダペストから戻ったのですが、
月曜日朝に現地を立つ予定でしたので、火曜日ならと・・・
(7時間の時差があることは頭では分かっていたはずなのに?)
一月前に、この昼1時過ぎからのお稽古を決めておりました。
戻るや、大急ぎで準備に、お軸、香合、庭から花を、そして

菓子は出かける前日に作った「水無月」とお土産のチョコレート

ところが、着物を身に付ける段で小物が一つだけ見つかりません。
持って行ったスーツケースにはあったはず・・・
相方も広げたスーツケース二つで、部屋の中はいっそう乱雑に。
(片付ける人は、私ですよね)
大慌てで出かけたお稽古でしたが、真摯に学んでいただける姿に
より気持ちを引き締められました。
でも家に帰るなり、ばったり・・・片付けなくてはね。

ハンガリーのブダペストへの旅の目的は音楽と美術鑑賞で、
ワーグナーのニーベルングの指環4部作を四日間で鑑賞出来る
フェスティバルがないかと探していた相方が見つけ出したのは
ブダペストで6月に開催されるワーグナー・フェスティバルで、
監督・指揮はアダム・フィッシャーで指輪を振らせば一人者、
昨年の4月末に検索すると2016年分は満席、2017年分もすでに
4月過ぎからこのフェスのネット予約が始まっており、お値段は
一人当たり4日間で一席68700HFt(ハンガリーフォリント)約3万円弱で、

昨年秋のウィーン国立歌劇場日本公演「ワルキューレ」は指揮も
同じアダム・フィッシャーさんでS席は68000円と高額でした。
まあ新しい芸術宮殿でのコンサートホールでのオペラだし、
ヨーロッパ情勢が悪ったら行けなくてもという軽いのりで
前方の中あたりをプチッと。スミマセン
 
*ブダペストのオペラ座の日本語での案内(水・土3時と4時)に
 参加した時、こんなに安い理由が語られました・・・
 ハンガリーの文化団体は公的補助金依存率が高いからなんです。

15日の初日は、序夜「ラインの黄金」18時からですので、

5時には着物を着て2番のトラムに乗り15分ほどで
 
芸術宮殿へ到着。
 
開演前のホールで、4階の天井桟敷までいっぱいに

二階席の右前方でじっと客席を見つめる方が・・・
多分アダム・フィッシャーさんでしょうか

ホールの玄関先で開演10分前の響きが

舞台は、一段高い前方舞台と中階段での2階舞台で構成され
12枚の硝子様衝立が立てられています。

ピット内は、リングは通常は108名の大編成ですが、
やや少ないようですがギュウギュウ、ハープは2台・・・

始まりました、白い硝子様衝立に映像が・・・そして、
透き通ったりし、また一部は回転して出てこられます。
バレエの演技と映像と主役の歌手の自由な演技と表現力の
素晴らしさに感動しっぱなしでした。
ヴァルハラ城への神々の入城の音楽で、フィナーレです。
ブラボーの声があちこちから飛び交い響きます。
最後に登場したマエストロ、アダム・フィッシャーで最高潮
 
休憩なしの2時間45分?で終演に。
どんな舞台になるか不安でしたが、満足そのもの
後3日間が楽しみで、ホテルへと
10時前には到着すると、鎖橋の夜景にも癒されました。

なおアダム・フィッシャーさんは現政権に批判的だそうで
政府はあまり予算を出さないらしく、今後の行方はと
HPを見ると、2018年はリング4部作は???