猿沢の池より興福寺南円堂と
国宝三重の塔の屋根を望む
2024年11月8日撮影
立冬に入りやっと寒さが近づいた
と思えば汗ばむ日もあり・・・
秋はあっという間に過ぎ去り
これからすぐに寒くなりそうです
去年は10月に咲いていた庭の早咲き椿は
まだまだ固い蕾のままで炉開きには
間に合いませんでした
床の花は
常盤マンサクの照葉と寒菊
今年の炉開きの一日目は
皆さんで開炉の印の善哉をいただき
その後『且座』をいたしました
且座の名称は「臨済録」の『且座喫茶』から
とられたもので七事式のひとつです
七事式は無学宗衍の偈頌がそれぞれついており
修練の式と思い知らされます
且座の偈頌は
「是法住法位」これほうは ほういにじゅうす
自分に決められた役割を責任を持って全うせよ
花月之式とは異なり前もって
主客それぞれの役割が決められており
途中で位置や役割が変わるようなことはありません
この式は東一人、半東一人、客三人の五人で行いますが
今日は6人おみえでしたので
変則且座にして、客四人の六人で行いました
客四人として花入れを二つ置いて
次客と四客は花を入れ
三客は.炭をつぎ
正客は香をして
東は皆さんに濃茶を点て
半東は東に薄茶を点てる
修練になったかどうかわかりませんが
半年ぶりの炉点前です
戸惑う所もありましたが
楽しく終わる事ができました
炉開きの主菓子は
『亥の子餅』
今年は「胡桃」「胡麻」「干し葡萄」を練りこんだ「漉し餡」
を「黒糖」で作った「求肥」で包み、「シナモン」入りの粉をまぶして
『無病息災』を祈って作りました
『紅葉狩り』
安納芋の黄色と白餡を朱色に金団にしました
奈良は、今だ綺麗な紅葉が見れませんが
お茶室で紅葉狩りしていただけたら
嬉しいと思いながら作った金団です
因みに下の写真は晩秋の紅葉が美しいと
名高い清酒発祥の地『正暦寺』の紅葉です
2024年11月18日撮影
紅葉にはもう一つですね