気軽に茶道をしてます。

日々のお稽古とともに、できるだけ手作りのお菓子で
お茶を楽しんでいる様子や、四季折々の変化もお伝えします。

茶人の正月霜月『炉開き』は

2024-11-19 22:30:20 | お稽古
  猿沢の池より興福寺南円堂と
  国宝三重の塔の屋根を望む
   2024年11月8日撮影
  
立冬に入りやっと寒さが近づいた
と思えば汗ばむ日もあり・・・
秋はあっという間に過ぎ去り
これからすぐに寒くなりそうです

去年は10月に咲いていた庭の早咲き椿は
まだまだ固い蕾のままで炉開きには
間に合いませんでした

 床の花は
 常盤マンサクの照葉と寒菊
 
今年の炉開きの一日目は
皆さんで開炉の印の善哉をいただき
その後『且座』をいたしました

且座の名称は「臨済録」の『且座喫茶』から
とられたもので七事式のひとつです
七事式は無学宗衍の偈頌がそれぞれついており
修練の式と思い知らされます
且座の偈頌は
「是法住法位」これほうは ほういにじゅうす
自分に決められた役割を責任を持って全うせよ
花月之式とは異なり前もって
主客それぞれの役割が決められており
途中で位置や役割が変わるようなことはありません
この式は東一人、半東一人、客三人の五人で行いますが
今日は6人おみえでしたので
変則且座にして、客四人の六人で行いました
客四人として花入れを二つ置いて
次客と四客は花を入れ
三客は.炭をつぎ
正客は香をして
東は皆さんに濃茶を点て
半東は東に薄茶を点てる
修練になったかどうかわかりませんが
半年ぶりの炉点前です
戸惑う所もありましたが
楽しく終わる事ができました

 炉開きの主菓子は
 『亥の子餅』
今年は「胡桃」「胡麻」「干し葡萄」を練りこんだ「漉し餡」
を「黒糖」で作った「求肥」で包み、「シナモン」入りの粉をまぶして
『無病息災』を祈って作りました
 

 『紅葉狩り』
安納芋の黄色と白餡を朱色に金団にしました
 

奈良は、今だ綺麗な紅葉が見れませんが
お茶室で紅葉狩りしていただけたら
嬉しいと思いながら作った金団です

因みに下の写真は晩秋の紅葉が美しいと
名高い清酒発祥の地『正暦寺』の紅葉です
    2024年11月18日撮影
 
   紅葉にはもう一つですね

神無月のお稽古は

2024-10-21 13:27:51 | お稽古
新月から数えて13日目の「十三夜」
満月には少し欠ける月でもきれいな月
秋の収穫に感謝しながら美しい月を愛でる日本独特の風習
平安時代、醍醐天皇の月見の宴がはじまりとか
  

過ぎれば、明るいまんまるなお月様
ス-パ-ム-ンも段々かけ
日が暮れるのも早くなってきました

暑くて長い夏からやっと涼しくなりましたが
まだまだ日中は暑い日が続きます
後二週間ほどで11月に入るというのに
そういえば、庭の早咲きの椿「初嵐」も「西王母」も
蕾はかたく開きそうにありません
炉開きに椿を入れることはできるかしら
とっても心配です・・・・堅い蕾を入れる事になるかも

神無月のお稽古は中置
点前畳のまん中に風炉を据え
お客様に火が近づき、それでも
お客様は暑いと感じない季節に
初炭、小板、大板、五行棚と
中置は特別なお点前で楽しいですね

今日は五行棚で花月のお稽古を
五行棚は玄々斎好の一重棚
棚の上に棗や羽、香合などは荘りますが
地板には土風炉を据える事が約束で
水指は棚の勝手畳の上に置きます
棚の中には
天板、地板の「木」、風炉中の「火」
土風炉の「土」、釜の「金」、釜中の「水」
木火土金水(もっかどごんすい)の五行を納めてあります
水指は畳上に置くので湯返しはありません

まずは「炭付き花月之式」を
中置は炭斗はいつもの風炉の炭手前と同じ場所ですが
釜は勝手に置きますので紙釜敷はわさを奥にして懐中
五行棚は地板の手前に羽を一文字に置き
羽先に香合をおきます

次に「濃茶付花月之式」を
細水指を風炉(棚)の勝手付に置き
茶入れは棚の右手前、いつもの所に荘り付け
点前中地板の勝手付手前に蓋置柄杓を一文字に引きます
仕覆はいつも通り返して天板勝手付手前におきます
柄杓は上向きに縦一文字、又は入り荘りにできます

五行棚(中置)での花月でしたし
初めての方が一人入っていましたので
どうなる事やら心配してましたが
皆さんの上達がみられ以外にスム-ズに進み
面白くなってきていただいたようで
私も楽しくなってきました

「浜菊(吹上菊)」日本固有の菊
「杜鵑」、「水引」
  

花はやっと咲き出した「秋明菊」
「藤袴」「撫子」「水引」「白妙菊」
  

主菓子は
『光琳菊』 上用の真ん中に凹みを作り芋餡を添え
  

『山苞』 栗餡と漉し餡で
  

『織部上用』 抹茶で緑、雁を飛ばせて
  

干菓子は富山五郎丸の薄氷『いちょう』
黒豆絞り
  




朝晩の涼しさにホット 秋のお稽古は

2024-09-30 11:32:24 | お稽古
今年の十五夜は満月より一日早い9月17日
唐招提寺でお月見
   
翌18日の満月は、若草山の北の山稜から
  
  
7月、8月は茶箱点前が主でしたので
電熱で失礼させていただいた社中のお稽古
涼しくなってきましたので
久しぶりに風炉の灰を切り
炭を熾し濡れ釜かければ
ぱちぱち炭の音に匂い
やはり落ち着きますね
 
今月の上のお稽古は「大円の草」
四ヶ伝のお稽古は「和巾」「盆点」
小習のお稽古は「長緒」「大津袋」「荘り物」
とお稽古してきましたが
もう神無月「中置」になりますね

「大円の草」
唐物茶入れと和物茶入れ二種の濃茶
大円盆に茶入れ二種、台天目を載せ
水指;瀬戸一重口、蓋置;竹、建水;唐金、茶杓;行
「和巾」
古帛紗に由緒のあるお点前
古帛紗の上に仕覆を着せた献残中次を載せ
人数分の濃茶を入れ水指正面に荘る
仕覆は和巾をもって作ったものでもよいが
別のものでもよいということです
このお点前は古帛紗に載せた献残中次の扱いが
なかなか綺麗にできなく、和物なので肩衝茶入れと
同じように清めるのですが回し拭きがやりにくい

九月後半の主菓子、定番となります
月見上用」 餡の中に栗を
  月見上用

栗金団」 栗餡に白餡を同量混ぜた金団
  栗金団

お彼岸に「お萩」も作りましたが
写真を撮るのを忘れました
皆様に見ていただけないのが残念です

お花は相変わらずの「木槿」
  「撫子」{秋海棠」「風船蔓」
           花入れは末廣籠
 

社中でも大円の草のお稽古ができるようになり
四ヶ伝のお稽古も誰もができるようになってきた事
大変嬉しく思ってます
私も修練あるのみです

長月・お稽古日記と湿し灰

2024-09-12 23:00:08 | お稽古
 
ノロノロなうえ迷走した台風10号(サンサン)
奈良では気をもたせるだけで
あっけなく過ぎ去りました

被害の大きかった地域の皆様には
心よりお見舞い申し上げます

そんな八月も終わり九月になり
残暑厳しく、真夏に逆戻りしたかのような
猛暑日の天候が続きましたので

ぎっくり腰と天気不順も重なり
先延ばしなっていた
湿し灰』作りを
今年は無理をしないで三日かけて
下記のように行いました

【一日目】灰を熱々の美味しいほうじ茶で洗いあく抜き
     灰汁を綺麗に取った後は、静置

【二日目】天日干し

     二回篩(大・中)にかけ

     3時頃には日が傾き回収
    
【三日目】天日干し、三回目篩(小)にかけ完成

とっても良い湿し灰ができましたので
炉の炭手前が待ち遠しいです

お疲れ様とおもいきや、まだまだ片付けが・・・・
兎にも角にも湿し灰作り、今年もできて良かった


さて八月は「茶箱」のお稽古
紐結びが心もとない事に気が付き
九月のお稽古は長緒・大津袋から始めましょうね

長緒とは
 平たく口の広い茶入れが大海
 平たく口が小さく肩が目立つものは内海
 このように胴の平たい茶入れは長緒のついた仕覆に入れます

大津袋とは
 包み帛紗と同様に棗を濃茶器として用いる
 大津袋は紫縮緬と決まっており、この袋は
 利休居士の妻宗恩が大津米の米袋から
 考案されたといわれて大津袋の名があります

どちらも風炉の時は風炉の中終いがあります

今月の主菓子も頑張ってつくりました
  『大風』
  (漉し餡に紅あずま餡)
  大風

  『撫子の錦玉』
  (赤はラズベリ-です)
  撫子の錦玉

  『秋空金団』
  (水色に色付けた白餡とゆり根餡)
  秋空金団

  『こぼれ萩』
  (黄緑の求肥で漉し餡を包みドライフル-ツを刻んで)
  こぼれ萩

  『着せ綿』
  (ピンクに色付けた白餡にゆり根の真綿)
  着せ綿

最後に花、庭は緑でいっぱい、雑草も
かきわけ花を探せば蚊が
猛暑と残暑で水遣りも大変です

これといった花は「木槿・ムクゲ」だけ
この季節には木槿はありがたい花ですね
 蓼・風船蔓・宗旦木槿(紫・白)萩
  

 吾亦紅・蓼・ミソハギ・宗旦木槿(紫・白)
  

 桜蓼・西洋藤袴・萩・宗旦木槿(紫・白)
  

重陽も過ぎ、17日は仲秋の名月
そして秋のお彼岸へと、暦は進みます

葉月のお稽古は茶箱

2024-08-16 13:38:59 | お稽古
 残暑お見舞い申し上げます
 
暦の上では立秋が過ぎ
月初めよりは朝の空気や
セミの鳴き声にも限りが見られ
台風の影響か、暑い暑い猛暑日が続く奈良にも
秋の気配が感じられるようになりました

昨日は高円山での「第65回奈良大文字送り火」
昭和35年に始まり毎年8月15日に
当初は戦争で亡くなった人を慰める為のものでしたが
今では、亡くなったすべての人の慰霊と世界平和を
祈る行事として古都奈良の夏の風物詩となっています
ゲリラ雷雨で今年も中止かと心配しましたが
午後8時に火床に点火されました
我が家の二階のベランダからのワンショット  合掌
 

さて 葉月のお稽古は今年も「茶箱」を楽しんでおります
『南方録』に”利休居士が大善寺山で野がけの茶会を
催された時、尻膨の茶入れを茶箱に仕組まれて用いたと
出ているのが初め”とあります
        裏千家茶道点前教則 茶箱一より

茶箱点前は
春の『花点前』 夏の『卯の花点前
秋の『月点前』 冬の『雪点前』
季節にこと寄せ玄々斎が考案された点前
淡々斎が円能斎愛用の御所籠を用い
考案された『色紙点前
淡々斎と薬師寺の橋本凝胤管主が
海軍省に陣中茶箱を寄贈され
戦後、淡々斎が工夫を加えた『和敬点前

四季それぞれの茶箱の点前があって感動
小さな箱に全ての道具、帛紗もお菓子も納まる事に感動
出して、並べて、片付けてきっちり元に戻って感動
戦中、どんな場面でも一服いただける事に感動

誰もが、自分専用の茶箱が欲しくなる
茶箱は特別な魅力がありますね
自然の中で茣蓙の上茶箱広げて薄茶一服いいですね
いつでも どこでもできるように
茶箱のお稽古頑張りましょう

今月の「主菓子」は
蕨饅頭」わらび粉と葛粉半々で作ってみました
 散華のガラスのお皿で
 

不二山」ブル-の求肥にマスカルポ-ネを乗せて
 石垣焼の石垣ブル-のお皿で
 

お花はというと木槿が主になるのですが
珍しく名残の大山蓮華と利休草を
 

文月のお稽古

2024-07-17 22:29:37 | お稽古
暑中お見舞い申し上げます

文月の由来は?
七夕に書物を干す行事があり
「文拡月」ふみひろげつきが転じ「文月」

又、稲の穂が実る頃という事で
「穂含月」ほふみづきが転じ「文月」と
なったなどと説があるようですが・・・

七夕に詩歌献じたり
書物を夜風に曝すという説が
私自身はいいとおもいます

七夕の行事は奈良時代に中国から伝わったもの
元々日本にはないもので
いかがなものでしょうね
  7/5 
 近鉄奈良駅前、行基菩薩像と東向商店街七夕飾り  

今月のお稽古は
名水点
鶴瓶水指
洗い茶巾
葉蓋」など
夏に相応しいお点前

しかし「名水点」については
名水が手に入れば季節を問わずできると

さてお花は「せせらぎ籠」に
利休草、水引、赤祇園守り木槿を
  

主菓子は観世水の型に、錦玉かんを流し
道明寺粉を緑に色付けしたものと
黒豆甘納豆をポイントに 
銘は「苔清水
  

もう一種
求肥を水色に色付け漉し餡を包み
上に金箔を散らして
散華のようなガラスの菓子器に
銘は「天の川」  
      

干菓子は今年の大河「光るの君」に因み
柿合わせの雪輪の菓子器に
源氏の窓」 大津の亀屋廣房製
撫子麩焼き」 京都塩芳軒製   
  

去年もお稽古した夏のお点前ですが
一年経てば新鮮
暑い夏を吹き飛ばしてお稽古しましょうね

水無月のお稽古

2024-06-29 20:55:18 | お稽古
我が家の小庭の蛍袋は終わり、半夏生が盛りを過ぎ
  6/29
  
これからの主役の木槿、蕾は未だ固いと思っておれば
雨が止み、よく見れば伸びた枝の中で咲いていた
  6/29

少し前は山紫陽花と、浜菊を活けておりましたが
  

早速木槿を、10月初めまで大切に活けさせてもらえます
  

さて皐月の茶事では「源氏棚」を使いましたので
何年も出番のなかった「桑の小卓」でお稽古いたしました
  

この棚は、裏千家四代仙叟好み
矢を立てておく矢台から考案され
桑木地、四本柱二重棚ですが
中棚が下方にあり
中棚に水指を乗せる地板は矢筈形で
平建水が飾られる
仙叟から表千家四代江岑に送られ
表千家でも使用されている
              新版茶道辞典より

柄杓の荘り方が表千家と裏千家では違うそうです

お点前では平建水を使うので着物の袖には要注意
蓋置、柄杓を建水に終う時は
いつもの通りには片付ける事はできず
建水の上座に蓋置を置き柄杓の合を仰向けて蓋置に置き
建水の方に真っすぐ引きます
清めた平建水の中に蓋置を入れ荘るので
背の高い蓋置では駄目ですよ

薄茶点前の最後は拝見なし総荘りで終わりにするのは
オシャレですね ! 帛紗を水指の上に残すのは
いつでもお茶を差し上げますよう 
その心を残す印だそうです
  

さて水無月の主菓子は
青梅
漉し餡に梅ジャムを練りこみ求肥で包みました
  青梅

「ホタル金団」
栗餡に漉し餡の金団
  ホタル金団

「水無月」
上新粉と白玉粉で作りました
  水無月

干菓子器は「蛍籠」で
  

忙しかった六月も残りわずか
遅い梅雨入りで、一気に梅雨本番となりましたね
梅雨明けはいつになるのでしょうか
体調を崩さないよう留意して、お稽古に励みましょう

皐月は茶会、茶事等々で矢のごとく過ぎ

2024-06-14 11:08:25 | お稽古
水無月に入りもう中旬
夏越しの祓いまで 残すこと2週間
もう「ハンゲショウ・半夏生」が細長い総状花序をつけ
その周囲の葉が白く変色している
   

やっとブログを開いてみようという気に
短かった春を振り返れば
4月の最終お稽古が終わり
炉・風炉入れ替え
炉の灰を上げすぐに灰の灰汁抜きを
だが腰があがらず
梅雨が終わってからでもいいかなと
悪魔のささやきが

目の前の事を片付けましょうと
炉壇を綺麗にして畳を替え
風炉を出し灰形、道具の入れ替え

利休居士が炉の点前を創作されなかったら
この仕事はなかったのではと、頭を過ぎりましたが
5月のお稽古までには整える事ができました
連休明けには、咲きだした「オオバオオヤマレンゲ」
今年も楽しんでいただけましたが
活けて良い蕾も茶事迄持たずにほぼ開花してしまった
  

さて5月26日を正午の茶事にとお伝えし
社中の出欠、担当を決め
道具組み、献立、お菓子を考えれば
やはり茶事は大変!
二週間前から私の頭は茶事でいっぱいになりました

当日は茶事参加の皆様のお蔭様で無事楽しく
正午の茶事を終える事ができました

正午の茶事(初風炉)11時席入り
お客様がお揃いになったら汲み出し
ご挨拶の後は、初炭先行にさせていただき
香合拝見終了後、懐石に

折敷に一文字のご飯、汁、向付、つぼつぼ
ご飯と汁はとってもよくできましたが
向付の場所が??
向付は中央に置いて、つぼつぼはもっと控えて下に
汁 ;合わせ((白味噌に赤味噌少々) 蓬麩、からし
向付;螺貝、海ブドウ、莫大、水前寺海苔、山葵
  

煮物椀;桜海老玉子豆腐、どんこ、蛇の目胡瓜、木の芽
  

焼き物;鯵の塩こうじ漬け、ネギ坊主素揚げ
  

炊き合わせ;皆で作った飛龍頭(がんも)、破竹、若芽
  

強肴;新じゃが、きゅうり、グレ-プフル-ツルビーの酢物
  

八寸;あわび燻製、アスパラ
  

香物;沢庵、水ナス、新生姜佃煮
  

主菓子;花菖蒲
  

失敗もありましたが
茶事を行う度に社中の皆様の成長が
随所に
段々面白みも感じていただけたのではと思っており
もちろん
私も少しづつ成長しているのではと感じております




炉最後のお稽古は花月

2024-04-25 18:30:24 | お稽古

東の春日奥山を眺めれば一気に「山笑う
中国北宋の山水画家「郭煕・かくき」が画論『臥遊録』 に
生き生きとして明るい春の山を擬人的に言い表し
春山淡冶 (たんや) として笑うが如し」からで
それに続き、それぞれの季節の山を表現する言葉が生まれたとされる
夏山蒼翠(そうすい)にして滴るが如し・・・・「山滴る(夏)」
 秋山明浄にして粧うが如く・・・・・・・・「山粧う(秋)」
 冬山惨淡(さんたん)として眠るが如し」・・・・「山眠る(冬)」

残り少なくなった四月最後のお稽古は
五人揃うので花月を
せっかくの透木釜の季節
まずは炭付き花月をと考えている

この花月、四月に入って二回目になります
先日の一回目は『廻り炭』『濃茶付花月』と
予定をしていたのですが・・・
あまりに久しぶりの花月に
まずは〝平花月をいたしましょう"
と始めましたが、スム-ズにいかず

もう一度、もう一度と三回の平花月で
お稽古は終わってしまった

そして四月最後のお稽古日も
五人揃うことができましたので今度こそ
『炭付き花月』 『平花月』 『濃茶付花月』
と出来たらよろしいのですが

今度参加できる方、集中して頑張りましょうね

さて今日のお稽古の主菓子は『桜上庸
    
 
前回は『都の春』、中に一休寺納豆が
   

お干菓子は『土筆』『シマエナガ』『琥珀糖』
   

お花はというと
我が家の椿、最後の一輪が咲き終わり剪定し
一足早く風炉の花になってしまいました
   うっすらと色ずくシラン・白花紫蘭?と「ハナイカダ・花筏」
   

「ホウチャクソウ・宝鐸草」と「クロロウバイ・黒蠟梅」
   

   「コデマリ」と「ホウチャクソウ・宝鐸草」
   

初夏のような暖かさで、庭の花は一気に咲いて終わりそう
これでは今後の茶花に苦労します
オオヤマレンゲに小さな蕾をみつけ、救世主現る?

旅立ちの四月 暖かくなったら釣釜から透木へ

2024-04-06 21:24:08 | お稽古
四月の声を聴き急に暖かくなり
桜も咲き始めれば
急に夏の気配が感じられるほど
暖かい
炉の炭火は暑苦しいほど
そろそろ透木にと
透木も釣り釜と同様、五徳がいらないため
釣り釜の後に続く釜としては最良です
  → 

透木の用材はといえば
       利休好みが
       宗旦好みが
       竺叟好みが  
       円能斎好みが

炭火を覆う為に羽釜を使用するので
火のおこりが悪くなる
空気が遮断されないように透木を用いる

庭の「利休梅」
先月28日の「利休忌」にはまだ蕾
桜と同様に花が膨らみ
一輪二輪と咲きだしました
「金魚葉椿」とともに花入れへ
花入れは真「鶴首」、敷板は矢筈
  

4月最初のお稽古は『行之行』
軸は『華』東大寺上司海雲さんの書
  
確か今年のお水取りの『和上』が
上司永照執事長
海雲さんの孫に当たる方
一番下の『権処世界』が
上司永観さんで
海雲さんのひ孫にあたる方
繋がっていますね
お水取り今年で1273回
続いたのもうなづけます

今月に入ってお菓子は
【菜種金団】;紅さつま餡の黄色です
 

【桜上庸】;去年の八重桜の塩漬けを
 

 
古今和歌集所収の素性法師が詠んだ歌
見渡せば柳桜をこきまぜて都ぞ春の錦なりける』 
 【都の春金団】    
 
 
かなり遅くなりましたが、4月1日にツクシ摘み
栄養失調の土筆ばかり
この土筆摘みは楽しい
でも土筆の袴取りは嫌い
袴を取り、水に漬け、沸騰した湯に酢と塩少量入れ軽く湯掻き・・・
  

今年も「土筆の砂糖漬け」の出来上がり
ほろ苦さは春の味覚ですね
  

美味しいと申されれば、御裾分けを