気軽に茶道をしてます。

日々のお稽古とともに、できるだけ手作りのお菓子で
お茶を楽しんでいる様子や、四季折々の変化もお伝えします。

合歓の実

2017-10-31 12:01:51 | 季節の花々
今朝は快晴、風もなく今シーズン最低の6.3℃を記録、
まだ水蒸気が残っているのか、東の若草山はぼーっと

身に浸みる冷気もあり、より一層気を引き締めて、
今朝から真のお稽古(台子)に奈良まで伺いました。

街路樹も久しぶりの晴天、すっかり秋の化粧に衣替え
 
青空に合歓木の扁平な実も日を浴び、光るのも今だけ、
実が熟してこぼれ落ちるのももう少しですね。
『晴天で平き合歓の実いつ落つる』
             愚句


市内から観る若草山も、透過度がいまいちなんです。
でも望遠で撮ると、ススキも銀色?に光っています。
もう少し早ければ、金色にも光り輝くのですが・・・
午前9時
今日は用事があり残念ですが、11時頃までで
帰らせていただきました。
十月も晦日で、
明日からは十一月、霜月、食物月(おしものづき)です。
さあ、出かけなくては。

木枯らし1号でヒイラギの蕾が

2017-10-30 14:20:05 | 季節の花々
奈良の空は雲が多く、13℃で冷たい風が吹き、
近畿では木枯らし1号とされ、寒ーい冬型の気候に

道路には、昨日の台風の風もあり落ち葉が溜まっており
箒を持ち、掃除を、寒ーい!
これでモミジの紅葉も進むのでしょうか。


朝早くスムージーの大根葉を採ろうと庭に出ると、蕾の
膨らんでいた白の西王母椿が一輪咲いてくれました。

そして裏鬼門に植えてある初冬の花ヒイラギ(柊)」、
蕾が膨らみ、日が射せば蕾を割り咲きだしそうです。
 
『木枯らしに白きヒイラギ蕾裂け』
             愚句
『ヒイラギ』の語源は、wikipediaによると
「ヒリヒリと痛む」旨を表す日本語の古語動詞である
「疼(ひひら)く・疼(ひいら)ぐ」の連用形
「疼(ひひら)き・疼(ひいら)ぎ」をもって名詞に

今「ヒリヒリ」より「キリキリ」いや少し「ウキウキ」に

何事も体験することが必要ですので・・・
精進あるのみですね。

主菓子は「秋の山」で「さを鹿」の歌を

2017-10-29 15:13:33 | 主菓子とお干菓子
台風22号による雨、昼前には本降りになり、車で通り
過ぎた平城京跡の第一次大極殿も雨に煙っていました。

昨日から始まった第69回正倉院展もこの天候では、
待ち時間も館内の混雑もないそうで、致し方のないこと。

今朝の自宅稽古も急用でキャンセルに、致し方のないこと
頂いた時間で、小間の炉にも灰を入れました。
湿し灰ですので、灰が舞い上がらなくてよかった。

そして、ご苦労様だった風炉も来年までお休み、
念入りにお掃除をして仕舞うことが出来ました。

今日の雨に濡れたモミジ、これも風情が・・・。
昨日は晴れでこれからの季節、紅葉したモミジをみて
作った主菓子は『秋の山』と銘を、中に栗餡を入れました。
 
今日の庭、萩も花が散り雨に濡れた葉も紅葉しはじめ
花札の三役、『猪鹿蝶』をおもいおこさせます。
「萩に猪」「紅葉に鹿」「牡丹に蝶」

そういえば、昨日の土曜日の朝流れてきたMBSラジオ
「上野誠の万葉歌ごよみ」万葉集 巻10 2145の歌は
秋萩の 恋も尽きねば さを鹿の
(秋芽子之 戀裳不盡者  左壮鹿之 
      声い継ぎい継ぎ 恋こそまされ
       聲伊續伊継  戀許増益焉)
「秋萩の花がまだ十分恋しい季節なのに牡鹿の
 鳴き声が次々と聞こえてくる。
 その声を聞いていると恋心がつのってきた」という歌に。

春日山原始林の中をねぐらにする、さ(接頭語)お(牡)鹿、
これから恋の季節で、宵から明け方近くの静寂の中
突然聞こえる牡鹿の鳴き声は、遠くまでよく響き渡りますね。
実は牝鹿を呼んでいるのですが・・・
さらに万葉人はこれを一歩進め妻問している歌としても。
現代日本人としてこのような感性も持ちたいものですね。

それにしても昨今の男性国会議員、小池牝鹿の鳴き声に
呼び寄せられた牡鹿達、決めたのは自分でしょうに。
責任転嫁、何を言いたいのでしょうかね。
「牡丹に蝶」夢で蝶となっていた男性国会議員なのでしょうか
この先が思いやられますね。

旧暦の重陽の節句は小菊だけ

2017-10-28 13:28:11 | しつらえ
明け方前から雨が降り始め、降ったり止んだり、
午前8時
秋雨前線を押し上げている台風22号は沖縄を暴風圏内、
さらに奄美地方を抜け明日の夕方には近畿南岸へ接近?、
無事何事もなく通り過ぎてほしいものです。

旧暦の重陽の節句の今日、「被せ綿」は雨で断念。でも
止み間をぬって、台風21号の風で倒された小菊の元へ、
夏に早めに切ってやればよかったのですが、
ひょろっとした菊ばかり・・・
寒菊に期待して思い切って整理しました。遅かったかも

・・・休話・・・
 小菊をきれいに咲かせるには、NHK趣味の園芸によると
*5月に挿し木をし再度7月上旬に枝先だけの「テンザシ」
 挿木をすると年内に咲かずお正月に咲くことも・・・
 菊って手がかかるのですね。
・・・・・・
小菊は倒れて数日なのにもう枝先が起き上がっており、
上手く活けることが出来ませんが、一部は仏壇にそして
残りは玄関、菊の香りが一杯に
菊の香や奈良には古き仏たち
           松尾芭蕉
 
床に、「菊月」の最後を飾ってくれております。
 
中置、五行棚の扱いでのお稽古です。

2時からの自宅稽古、準備を急がなければね。

干菓子は稲穂と月世界で

2017-10-27 15:27:06 | 主菓子とお干菓子
今朝も晴天、でも東の若草山方面は昨日同様にぼっと

奈良の最低気温は、昨日は9.2℃と一桁台でシーズン
最低に、そして今朝も10.2℃と冷え込みました。
朝日に照らされて大根葉や西王母椿にも露が・・・
 
そういえば明日は旧暦の『重陽の節句』ですね。
咲きだした小菊にも露が、
夕方には菊の花に綿を被せる「被せ綿」をして一晩、
次の朝この「被せ綿」に移った香や露で拭ったり、
露を飲めば長生きするといわれますね。 
紅菊の色なき露をこぼしけり
            日野草城

菊日和美しき日を鏤(ちりば)めぬ
              星野 立子

でも明日の朝は曇りで昼から雨との予報、露は望み薄?
週末はまた台風、21号の爪痕も癒えぬまま台風22号
すっと通り過ぎて頂けませんでしょうか?・・・
明日から11月13日(月)まで開かれる「第69回正倉院展」も
台風で出鼻をくじかれそうですね。
でも日曜日の昼から月曜日がねらい目かも。

さあてと、明日の自宅稽古の菓子はどうしましょうか?
着せ綿』も既にお出ししており、悩みますね。
やはり「栗きんとん」、名前を考えなくてはね。
干菓子は、十月は神嘗月、大月とも呼ばれ、
先日は奈良・樫舎の『稲穂』と
富山・月世界本舗の『月世界』
   
最後の方でつじつまが合いました。フフフ
明日、明後日の干菓子は・・・

この週末は雨のお稽古になりますが、
風炉の最後の自宅稽古、名残を愉しみましょう。

柿の日に

2017-10-26 15:53:15 | 日記
朝から上空には久しぶりの青空が広がり秋晴れかと思うと
東の若草山はぼっと、まだ水蒸気が多いためでしょうか。


正岡子規が1895(明治28)年のこの日、雨の?法隆寺を訪れ、
「法隆寺の茶店に憩ひて」という前書きに続けて
柿食へば鐘が鳴るなり法隆寺』と
この句を詠まれた日から、全国果樹研究連合会が
2005(平成17)年に『柿の日』に制定しております。

この句は漱石が詠んだ
鐘つけば 銀杏ちるなり建長寺
お礼の句とされております。
当時子規にとり病状が思わしくなく、松山での漱石との
共同生活にけじめをつけ東京へと帰る途中に、憧れの
奈良へ立ち寄られており、旅行としては最後に・・・
35歳という短い生涯を明治35年に終えらております。
この時の子規の心情を慮りますと・・・

子規は柿が大好物で、渋抜きした樽柿を一気に
数個食べたと書かれており、こんな句が
『柿喰ヒの俳句好みしと伝ふべし』

「柿食へば・・」の句で食べられた柿は「御所柿」で、
甘柿のルーツとされており、
樽柿とは違う甘さと食感に感化されたのでは・・・

今年も先日地元の方からたくさんの柿を頂きました。

もぐだけでも大変ですのに、有難いことです。
品種は?、その中に葉付の柿を一個見つけました。

玄関にそっと置いてみると、
 
ハロウィンのかぼちゃと並んで・・・
「柿食へど喰えぬかぼちゃのハロウィンへ」
                 愚句

炉に灰を

2017-10-25 12:03:11 | しつらえ
昨夕から降り始めた雨、朝方には止みましたが、
重く垂れこめた雲と昇りたつ水蒸気で、若草山も・・・

この不順な天候、明日・明後日は久しぶりの晴れ間に、
でも週末にはまた台風22号の接近でどうなることやら、
肌寒い日も続きそうで、少し早いですが暖房器の準備を
そして霜月まで一週間前で『炉開き』もしなくてはね。
ひとまず広間の炉に、通り雨のなか作った湿し灰を入れて
おこうと蓋を開けると、縁廻りに水分が残っていました。

やはり通り雨で乾きが少し足りなかったのかもしれません。
炭が入ると自然と乾きますのでようから、
真ん中を選んで入れておくことに。

霜月早々には先生の『炉開き』に寄せて頂きます。
社中の皆様には?稽古予定も続々とスマホに書き込まれてきて
おりますから・・・カレンダーとにらめっこ。
庭のピンク色の西王母椿は次々に咲き、白の西王母椿は蕾が
膨らみ、今か今かと待ち受けておりますよ。
  
でも初嵐椿はまだもう少し時間がかかりそう。

亥の子餅と善哉も作らなければなりませんね。

「ジャネーの法則」で

2017-10-24 17:50:06 | 日記
奈良では朝から日差しが、ご近所のモミジも色づき出し
今年の紅葉はこの寒さで進むのでしょうか?。

でもお昼前にはもう曇りに、予報では夕方から雨とのこと。
明日も雨になると今までの降雨量500㎜に加わり、
台風21号の爪痕も手つかずのままで災害を引き起こす恐れも、
大阪南部では土砂災害情報・大雨警報が出されたまま、
雨と風の爪痕、南海本線や湖西線の運休も長引きそうですね。

今日は予定が変わりお昼からの自宅稽古になり、
空いた時間で楽健酵母のパン作りの準備、庭の掃除と
玄関に花を活け、稽古場の掃除としつらえに大忙し。
 
気が付けば、あっという間にお昼過ぎ、簡単に昼食を済まし
大慌てで、炭を熾しお湯も沸かす間に、着物を。
  
中置で五行棚の扱いのお稽古に。

まだご迷惑をかけるまで行っていないのですが、
これから先が心配になります。
私も歳を重ねたのですね。

時間の経過は歳を取るほど早くなりませんか、困り者。
同じことをしても若い時と違い時間が掛りますね。
目も悪くなり動作ものろくなる身体的要因以外に、
加齢に伴う基礎代謝の低下があげられそうで、
心的時間がゆっくりと流れるからだと教わりました。

調べてみますと
ジャネーの法則』というのがあります。
時間の心理的長さは年齢に反比例する
19世紀の哲学者ポール・ジャネ氏によって発案されましたが、
科学的な裏付けはないようです。

また次のようにも
同じことを繰り返すことで、新鮮味がなくなり、
心理的に「新鮮な経験」が多いほど、時間の経過は長く感じる


理解できるようで・・・・
私には時間がありませんので、このあたりで。

揺れる石蕗の花

2017-10-23 17:23:12 | 季節の花々
長く続いた雨の台風21号の置き土産で、大きな被害を残し
足早にいわき沖の太平洋へ抜け、今後の災害も心配に。
午前8時
奈良では今朝早くには雨は止み、若草山の上空には青空も
でも土砂災害大雨警報が午後三時まで発令中、小中学生の
孫達は一日中自宅学習のはず、喜んでいては困りものですが
我が家の困り者、相方は強風で倒された野菜の手当てに
そしてもう少し収穫できるピーマンを思い切って倒し、
その場に植え付ける玉葱の苗を電話注文すると、
雨で遅れており11月の初めになると、いつものブツブツを

このところの雨にも拘らず、小庭では石蕗(つわぶき)
吹き返しの風にもめげず、文句を言わずに今盛りと。
雨上り花石蕗むせる庭の待つ
            瀧新珠
 
陽が隣の屋根からわずかに射すと、昆虫が飛んできました。
石蕗の花振り子の如く虫誘う
         愚句

蝶ひとつとばぬ日かげや石蕗の花
と「宝井其角」は詠まれておりますが・・・
実際は蝶も花が咲くと、蜜を求め飛んでまいりますね。

向井去来は「去来抄」で、芭蕉門下の「大げさな」其角を
「かれは定家の卿也。さしてもなき事を、
ことごとしくいひつらね侍る、ときこへし評に似たり」と
芭蕉が評したと書いております。
このように其角(1661年-1707年)は江戸時代前期の俳諧師、
酒好きで、口語調の洒落風の作風を起し、能書家そして
茶湯も嗜んだそうで、州派の流で現在「其角堂派」として
群馬県を中心に伝わっておりますと。
一つ勉強になりました。

自宅稽古は台風による大雨警報発令中に

2017-10-22 13:39:05 | お稽古
今日も雨、午前5時半頃に防災無線から大音量で、
大雨警報が発令されたと、行政側の早めのお知らせに目が、
今朝から自宅稽古、台風は今夜でまだ大丈夫でしょうから、
準備をしなくてはと思いつつ・・・小一時間の微睡に。
山茱萸 
庭に出て花を探しますが・・・
山茱萸の赤い実も少なく萩の花も、もう終わりです。
咲いてくれた小菊、杜鵑草、吹上菊と買い求めた竜胆を
床に飾り、瓢箪香合そして軸は「山川異域 風月同天」をしつらえました。
   
灰を作り直すのですが、なかなか調子が上りません。
 
あっという間にお出でになる時間、いつもの通り五分前に
降りしきる雨の中来て下さいました。
一緒に、熾った炭を

菓子は、自家製の「栗きんとん」と金沢・森八の「長生殿
長生殿
さあ準備が整い、中置で五行棚での扱いの稽古になりました。
帰省中で遅れられた方も後から来られ、賑やかに?
12時過ぎまで、久しぶりの自宅稽古でした。