気軽に茶道をしてます。

日々のお稽古とともに、できるだけ手作りのお菓子で
お茶を楽しんでいる様子や、四季折々の変化もお伝えします。

「山水有清音」の色紙を玄関に

2016-07-31 19:43:13 | しつらえ
昨日の元上司と元同僚との会食、
傘寿を感じさせない、元気なお姿を拝見して、
まだまだ私も頑張らねばとの思いを強くしました。
楽しみも終わってしまい、自分に帰れば
今日は「真の行」のお点前をみて頂ける
先生のお稽古日です。
この一月できる範囲で自己練習し、
自己評価は、集中さえすればできる。
朝から髪がなかなか思うように結えず、
時間がかかりましたが、
さあ色無地紋付を着て二重太鼓をして
気合を入れていざ出陣です。
その前に、梅の土用干しをしようと庭に出ると、
日差しが強く、土用干しにはもってこいの天気です。
突然、ゴーヤ【苦瓜、蔓茘枝(ツルレイシ)】の棚から、
蝉が飛び出します。クマゼミでしたが、よく見ると
ぶら下がったゴーヤに、アブラゼミ(油蟬)が。
 
『上午よりゴーヤに涼める油蟬』愚句
少し心を落ち着かせることが出来ました。

忘れるところです。
なぜか七月最後の週の玄関のしつらえに、
玄関に『山水有清音』を掛けておりました
  
ー山水に清音ありー
「茶掛けの禅語辞典」有馬賴底監修、淡交社では、
左思「招隠詩」の中に
「糸と竹を必とするに非ず、山水に清音あり」
”人間が作った弦楽器(糸)や管楽器(竹)だけが
 美しい曲を奏でるのではなく、山や川にも自然の
 奏でる清らかな音楽があります。”との意で
下手な造作を加えないありのままの世界を示しており、
肩の力を抜いて、素の自分のお点前をしてきます。
家を出る前にもう一度、
玄関の色紙を眺めることにしましょう。
          (朝8時頃の投稿忘れ)
追加投稿:帰宅し、服に着替えた所です。
「真の行」のお点前は、無事終えることが出来ました。
これで大丈夫と思っていたのですが、
やはり間違っていたところもあり
日々修練の大切さの文字が頭を横切りました。

梅酢漬けの土用干し

2016-07-30 09:19:53 | お稽古
土用の日ですが、今日は元上司との会食の予定、
一昨日から干し始めた梅干し、3日目の土用干しに
朝から縁側に並べました。
一日目の写真は残念ながらありません。」
二日目の朝干す前
 
二日目はお昼から急な雨もとの予報で、
出かける予定のためサンルームにて
  
3日目の朝
 
三日目にしても紫蘇色の染まりが一様ではありません
『縁側に紅うすし土用梅』愚句

『梅干すや庭にしたたる紫蘇の汁』 子規
『梅干の稍々皺出来て干されけり』 虚子

「梅干し」を季語と歳時記では
”青梅を塩漬にして重しをすると二、三日で梅酢ができる。
 赤紫蘇 を加えて色をつけてからその梅を取り出して、
 戸板や筵に並べて 天日に干す。干しては梅酢に戻し、
 「三日三晩の土用干し」と称 し夜露にも当て、
 数日それを繰り返すうちに梅は乾いて皺が できる。
 こうして干しあげたものを壺に貯蔵する。”と
本来の『梅干し』は梅酢に漬けずに保存し、
私のやり方は、太陽を当て土用干しした後梅酢に戻しており、
これは『梅漬け』になります。

でも、本当は今年も昨年教えていただいた湿し灰作りを
したかったのですが・・・
今日は今日で、明日は、真の行の当番
帰って最後の稽古をしなくてはなりませんので・・・
来週、天候をみて考えるとしましょう。
朝の太陽を浴びて、梅干しが出来ますように
蜘蛛さんも見守ってください。
 

スペイン国立管弦楽団のアランフェス協奏曲(ギター)を

2016-07-29 14:02:08 | 音楽
昨日は朝から、夜遅くまで久しぶりに動きぱなし、
ほんの数年前までの仕事では感じなかった疲れが・・・
朝からは、眩しい太陽に梅干しの土用干しをしなさいと催促され、
今朝の梅
昼は頂いた餃子の無料券を餌に孫4人を誘い出し大衆中華さんへ

そしてデザートは31のアイスクリームと、
喜んでくれました。私もですが
でも皆さん忙しく、スポーツクラブなどへ
忘れるところでした、土用干しの梅干しを家の中に入れ込み
夕方からは、京都北山へ
 植物園内
植物園前の花壇には咲いた花がなく、陶板館を南北から
 
京都コンサートホールへ続くプロムナードに萩が
一部咲きだしていますが、到着です。
 
アントニオ・メンデス指揮、スペイン国立管弦楽団の演奏は、
はじめてで、どんな演奏を聞かせてくれるのでしょうか?
21日の東京サントリーホールでは大盛況とのうわさが、
アンコール7曲などで終演が1時間ほど延びたそうで。
 パンフレットより
プログラムは、
トゥリーナ:交響詩「幻想舞曲集」
ロドリーゴ:アランフェス協奏曲
  ギター:パブロ・ヴィレガス
ファリャ :「三角帽子」組曲 第一番 第二番
ラベル  :ボレロ
すべてスペインが関わる曲ばかりです。
またこんな日本公演プログラムも頂けました。

座席は前から3番め、前列の演奏者しか見えません。
指揮者アントニオ・メンデス登場、小柄ですがイケメンです。

一曲目からスペイン風、アラゴン、バスク、セビリアと
各地方がモチーフに。
力強いリズムを刻むパーカッション、ソロも入りますが、不
思議と演奏者は皆ハイテンション
こんな調子で持つのかな?
細かいところを言えばきりがありませんが、good
続いてギターのパブロ・ヴィレガス登場

おなじみのアランフェス協奏曲
8分の6拍子の中に4分の3拍子のリズムが挟まった
ギターの序奏、これで会場内は一気に引き込まれます。
3列目はパブロの息遣いまで詳細に聞こえ、素敵!
そしてオーボエやイングリッシュホルンが絡み合い
4分の2拍子と4分お3拍子の交錯するフィナーレに
終わるや最前列の高年齢の方が立ち上がり拍手を
それに負けじと会場中からはブラボーの声がかかり
拍手のうず、なかなかアンコールへたどり着けません。
2曲演奏され、二曲目はギターを始められるときに一度は
挑戦される、タレガの「アルハンブラの思い出」、
演奏前に爪を研がれ指を延ばす動作が印象的でした。
なかなか興奮状態の会場、コンサートマスターが席を立ち
やっと休憩へ(ここで20分超過)
ファリャの三角帽子
ティンパニとトランペットに始まる序奏から、
踊るようリズムがアンダルシア地方色が醸し出され、
ファゴット、フルートのソロへと情感豊かな弦が添えられ、
そしてダイナミックな最後の第一組曲のフィナーレ
会場から突然オーレの掛け声が(スペインの方でしょうね)
息つぐ間もなく第二組曲は、民族的な踊りのリズムが
ホルンとイングリッシュホルンのカデンツァにつぎ、
晴れやかに舞い踊る情景が目に浮かぶようなクライマックス
会場も拍手とブラボーの嵐ですが、
なぜか指揮者は短めに切り上げ、最終の「ボレロ」へ
ボレロってスペインの舞踏の一つ、3拍子と独特なリズム
この小太鼓リズムにチェロが主になり、そこに数々の楽器が
組み合わされ、最終末まで繰り返つにつれ大きくなります。
クライマックスはひっくりかえるような最後、
ブラボー、拍手拍手拍手
何回か他の演奏も聴かせていただいておりますが、
スペイン的という表現がぴったりですね。
アンコールは3曲、
最後はもうこれでおしまいとばかりに、突然
「カルメン」が始まり、自然発生的に会場から手拍子も、
それに合わせるかのように、メンデスさんの絶妙な手と指で
会場内をコントロール、最後まで楽しませてくださいました。
演奏会は30分強超過(東京の1時間と比べればまだまし?)
これで9000円、また聞きたいオケになりますね。
アンコール曲名も見ずに私は帰りを急ぎます。
でも奈良に帰り着いたのは11時前
長い一日でしたが、ゆったりとした眠りに誘われました。
あっ、時間が昼からのお稽古の準備をしなくては。

山百合の咲く雨の大和文華苑へ

2016-07-28 08:07:05 | 季節の花々
一昨日、『鉄斎』展の大和文華館を訪れており、
その庭を大和文華苑とされており、季節により
花々が咲きほこるのですが、紫陽花も過ぎてしまい
今の季節は・・・
雨で、駐車場からの入り口の松は

栴檀の木も青い実をつけ、

展示館へのスロープには木槿のみ

展示館の前の「三春の瀧桜」も葉が茂っており、
 今年の3/31
紅い芙蓉が雨に濡れておりました。

ササユリの小道へ下りますと
咲いた後、種を入れた実が

もう一つ角を下がると百合の花が咲いているのが、
目にはいり、かすかに香ってきました。
山百合』で、一年ぶりの再会です。
『道のへの 草深(くさふか)百合の 花咲(え)みに
  咲(え)みしがからに 妻といふべしや』
と万葉集で詠まれております。
 
雨にぬれ、重たげですね。 
 
斜面を下りきると、
アメリカフヨウが迎えてくれるのですが、
雨で、花も多くは萎んでおり、
一花だけが咲いておりますが、雨で頭を下げ
 
やや小ぶりになり、こんな花も

シャシャンボ(小小坊)にも青い実が、
そして黒い実が、これはロウバイ(蠟梅)なんですって
小小坊 
こうして駐車場に戻りますと、
人が少ないので、前から気になっていた横の建物

東大寺大仏殿のシビ様の瓦が屋根の上に

よく見るとその下にステンドグラスなんでしょうか

後で調べると、辰野金吾によって設計された
奈良ホテル・ラウンジの一部(明治42年[1909]建築)が
移築されており、文華ホールになっています。

奈良は昨日から盛夏へ逆戻りに、暑い!
三か月予想は高温注意ということで、
しばらく辛抱が必要ですね。

『鉄斎』生誕180年記念・大和文華館コレクション

2016-07-27 06:43:39 | 大和文華館
昨日朝、出発間際に一段と激しくなった雨の中、。
生誕180年記念『鉄斎』大和文華館コレクション展が、
8月21日まで開催中の大和文華館へ出かけました。
60点ほど鉄斎コレクションを有されており、鉄斎の妻が
愛媛出身で、その縁から旧家の石浜家を訪れており、
この旧家の番頭であった近藤家と親交がありました。
鉄斎が50歳から87歳にかけて近藤家に贈った作品は、
お中元やお歳暮で贈られた鯛や海老等の返礼の図になり、
近藤家旧蔵品が当館のコレクションのメインとなりました。
今回はそのうち48点展示されております。

駐車場から入館券売り場を過ぎると
 
スロープを上りますが、花は木槿だけ、
  
特徴的ななまこ壁の展示館へ

エントランスから定番の左、中、右と三箱の作品がお出迎え
【海産物】
左:鮮魚図、80歳

中:伊勢海老図、69歳

右:車海老図、50歳

お年を召されるとともに、画風の変化が楽しめます。
【通訳人物】
寿老人図、54歳

朱描鍾馗図、72歳  
  
漁夫図、制作年未詳

【戯画】
閻魔図や西遊記表紙図
【樹石・花鳥】
古木図屏風、六曲一双(制作年未詳)
刷毛目にエネルギーが満ちていますね。
 
松鶴図、77歳

【山水】
山荘風雨図、85歳
躍動感あふれる画で、嵐が吹き荒れているのに、
二階で静かに読書にふける文人が・・・
鉄斎の学問に対する強い意志が感じられます。
賛は『人間万事塞翁馬 推枕軒中聴雨眠
元時代の禅僧 煕晦機(きかいき)
「寄径山虚谷陵和尚」と題した詩の一説で、
前半の『人間万事塞翁馬』
は有名な「淮南子」の「人間訓」より(追加)
クリックで拡大
賛からいろいろ考えさせます。

【書蹟】
万歳書、80歳

2011年の開館50周年記念『富岡鉄斎展』に伺えなかったので、
今日、大和文華館へ雨にも拘らず、出かけてよかった。
(混んでもいないし)
鉄斎、鉄斎、鉄斎尽くし、予想以上の見応え、
鉄斎さんの賛が読めれば良いのですが・・・

フランボワーズの錦玉で暑気払を

2016-07-26 06:50:58 | 主菓子とお干菓子
奈良は梅雨明け後、暑い日が続いており、
日中は33℃まで上りますが、夜になると不思議と
熱帯夜ではなく、過ごしやすい朝を迎えられていましたが、
昨日からムシムシと湿度が上がり、久しぶりの雨の朝に。

日曜日の朝の奈良の若草山ですが、
不思議とはっきりと見えております。
例年の夏には湿気でボワッとしか見通せないのに、
何かが変、異様な夏になるかもしれませんね?

日曜の朝のお稽古「暑気払いに平花月を」で喜んで頂けた、
主菓子『フランボワーズの錦玉』は、前日に作り、
取回しのため、下に小振りな梶の葉を敷いて
お皿ごと冷やして、お出ししております。
  
レシピを簡単に紹介します。
参考にさせて頂いた本は、
キッチンでつくるお祝いの茶席菓子』金塚春子 著2004

なお暑気払いの意味も込め、小豆も入れてみました。
材料)粉寒天:4g、水:300ml、グラニュー糖:150g、
   フランボワーズと小豆(暑気払いのあ):20個程度
色粉:緑の色粉に黄色の色粉をほんの少し加え色の調整を!
・粉寒天に水を混ぜ、レンジで2分
・グラニュー糖を混ぜ入れレンジで2分、再度かき混ぜ2分
・沸騰後、40秒程度煮詰め、アクをとる
・45~50℃まで冷めれば、液の一部を湯煎で緑色へ色付けを
・液を観世水の方の半分まで入れ、フランボワーズと小豆2個づつ
・残りの液を注ぎ、緑色の液を数滴落とし、冷蔵へ

フランボワーズは冷凍しかなく、一部崩れており、
それも数が足りなく、クズを残った錦玉液で・・・
孫の分にしましょう。
 
小豆入りのフランボワーズの錦玉で、
暑気払いになりますように。

フランボワーズFramboise』はフランス語、
英語では『ラズベリーRaspberry』といえばわかって頂けますね。
野いちごの仲間でバラ科キイチゴ属の植物で、
その実は2cmほどで赤く、酸味と甘味があり美味しく、
生で食べられたり、ケーキの飾りにも使われており、
加工品としてはジャムやリキュールに用いられます。

そういえば、野イチゴの仲間のキイチゴ類
クサイチゴ、ナワシロイチゴ、モミジイチゴ、ヘビイチゴ等、
季節は違いますが、『冬苺』も入りますね。
年末に里山で採ってきた冬苺をジャムにしておりました。
この冬苺は生で食べると、酸味が強く味は劣りますが、
ジャムにすると、素朴な味で酸味が適度になり、
美味しくいただけますよ。
 

アメンボ(水馬)の番い

2016-07-25 07:13:13 | 散策
さる住宅地の公園の中を流れている人工川の淀みで、
照りつける太陽に負けずにと浮かんでいる
アメンボ(水黽、水馬、飴坊、飴棒)を見つけました。

一匹だけかと思えば、

『水馬かさなり合うて浮かびけり』
             愚句
雌雄のアメンボが上下に重なり合っており、
それでも水面上に浮かぶことができるんですね。
アメンボは3対の脚先だけを水面につけ、
写真でもその部分だけが光り凹んでいませんか。
これは脚先は繊毛に覆われ、油様の液も分泌しています。
これで水を撥く表面張力が強くなります。
さらにアメンボの重さは0.02gと軽く
凹んだ水面が元に戻ろうとする力で浮いていることが出来、
その力は、雌が雄を背に乗せられるぐらい強いんですね。

単独のアメンボとペアーのアメンボが円を描きました。
ハート状?に見えませんか。


その後、二つのペアーが出来、
”よくやったなー”とでいっているのでしょうか。

もっと近づくと、カメラから逃げていきました。
みずすましひょんひょんはねて別れけり
   大須賀乙字

暑気払いに平花月を

2016-07-24 20:27:30 | お稽古
自宅稽古で、平花月は3月からできておりません。
思い切って7月24日日曜日は、
5人揃ったら花月をしましょうと決め、
この日に集まれる人この指とまれ形式で・・・
嬉しい事です。5人様お揃いです。
暑気払いに皆さん浴衣姿で花月をして
気合をいれましょうね。

七夕月ですので糸巻き棚を準備して
ガラスの水指(花瓶ですよ)
亀蔵棗。

床は、今月のお軸『清流無間断』
五色の紙釜敷に茄子香合を
 
籠に宗旦木槿と萩、ホトトギスを入れ

後は、炭を熾して、お湯を沸かすだけ
いえいえ、お菓子も涼やかな物ご用意いたしました。
『フランボワーズの錦玉』昨晩作っておきましたよ。

花月ですので、お取回しになるので
下に小振りな梶の葉を敷いて
お皿ごと冷やしておきました。
干菓子は祇園さんの岩戸煎餅(撮り忘れ)
  (昨年緒写真です)

朝から槿は紫をチョイス、同じような色調ばかりで、
あわてて白の宗旦槿を小庭に採り、床に活けており、
それで玄関には紫の槿、百日紅、萩とムラサキシキブで。
 

時間までにはおいでになり、準備の後
皆様に『花月之式』の偈頌は
互換機鋒看仔細”ごかんのきほうしさいにみよ
どんな境遇にあっても慌てふためくことなく、
精一杯の働きができるように、厳しく自己を見つめなさい
との教えの話から始まりました。

”どこに戻るのでしたかね”やや右往左往

なんとかスムーズに 
 
前回よりも、少々成長が見られており、
私にとっても、うれしいこと、
浴衣姿で楽しい暑気払いになりましたね。
次回は忘れないうちに・・・

釣瓶の水指で洗い茶巾を

2016-07-23 08:02:03 | お稽古
夏本番のこの季節、
汲みたての釣瓶の水指を置き
洗い茶巾のお稽古をいたしました。

お茶碗にたっぷりの水
茶巾は、たたまず二つ折りで水の中
茶筅、茶杓を置き
水が入っているのでもちろん両手でお運びです。
お棗、建水を一緒に運び、
道具を清め、いよいよです。
目を閉じて、耳をすませば
小川のせせらぎが聞こえてくる
このお点前はいいですね。

お軸は『清流無間断』

茶巾はきれいな指捌きで
たたまなければ台無しです。
今年も洗い茶巾できてよかったですね。



法華寺創建時の瓦を焼いた窯跡へ

2016-07-22 06:54:10 | 散策
今日は夏で一番暑い「大暑」、
ニガウリ(苦瓜・ゴーヤ)の根元の葉が一部黄色に、
いえ採り忘れられた果実です。
こんなに早くも果実が熟してきております。
『黄ゴーヤだ見えし葉影に大暑かな』愚句

まだ緑の果実は1本しか収穫していないのに、もう黄色、
きっと一番成りを、葉影で見落としていたのですね。
なんとかスムージーに使いますが、色は緑ではなく黄土色、
苦みが弱いような気がします。
灯台下暗しですね。
そういえば散策中、私の地元にもこんなところが・・・
平城京造営用の瓦窯跡があるのは知っておりましたが、
一番近い窯跡は、京都府・奈良県境を境に並ぶ
『音如ヶ谷瓦窯跡』と『歌姫西瓦窯跡』で、説明版には
発掘により出土した瓦の文様から、法華寺創建時の瓦と
書かれており、驚き!
 
実物の写真は平城京資料博物館より
 

歌姫西瓦窯跡』は、なだらかな斜面に

6つの窯跡が見つかり、窯底は平らで、火力を強くする
分焔柱と煙突用の「煙出し」をもつ「平窯」だそうで、
当時の工人たちの良質の瓦を造るための工夫がみられます。
 1972年発掘時
ここから北へ50mに『音如ヶ谷瓦窯跡』があり、
1979年の発掘調査によって4基の瓦窯跡と
数棟の堀立柱建物が発見されました。
音如ヶ谷遺跡公園として2基の瓦窯跡レプリカ(原寸大)
が設置され、公園整備(トイレ付)されています。
 

現在2基の瓦窯跡原寸大のレプリカが、

このように、奈良県と京都府の県境に広がる低丘陵地帯・
所謂平城山丘陵には、瓦に必要な粘土や燃料に恵まれており、
平城京造営用の瓦が数百万枚生産されたそうで、釜跡は此処を含め
国の史跡奈良山瓦窯跡としてと、6か所指定されております。
奈良県側は、歌姫瓦窯跡(歌姫西瓦窯跡を含む)と中山瓦窯跡、
中山瓦窯跡は、第一次大極殿院の造営瓦の窯と判明しています。
京都府側は、音如ヶ谷瓦窯跡、市坂瓦窯跡、梅谷瓦窯跡、
鹿背山瓦窯跡の4か所です。
ところで     
先日訪れたお店で、唐招提寺の古瓦が出されており、
後側が割れ、土で汚れた跡もあるのに、?万円とのこと。
今後は文化財保存法が厳しくなっており、・・・寺の古材から
造られたお道具なども、ますます高価になり、
今後あまり出回らないことでしょう。