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ふくろう物語冬休みスペシャル 第1日目その2

2012年01月07日 10時37分24秒 | 池袋フクロウ物語

連投すみません、ふたたびISGRです。

第1日目その1の続きをお届けします!

#ふくろう物語冬休みスペシャル第1日目その2

「ふくろ森のことをよくしってるから、土の下のふかいところまでねっこがのびるんじゃ。

ふかいところまでのびたねっこは 木をぬけにくくしてくれるんじゃ。」

こんどは、えんちゃんにも すこしわかりました。

でも、まだわからないことが あります。

「じゃあなんで ながされちゃった木があるの?」

「ながされちゃった木たちは、ちがう森にすんでいた木だからじゃ」

「ちがう森の木は、なんでながれるの?」

 

「ちがう森の木は ふくろ森のことをしらないから

 こわくてあさくしかねっこをのばせないんじゃ」

こんどは えんちゃんにもわかりました。

「あさいと、ぬけやすいの?」

 

えんちゃんがきくと、ホーせんせいは うれしそうに いいました。

「そうじゃよ!えんちゃん、よくわかったねぇ。

 

 

それになあ、むかしからすんでる木は 火にもつよいんじゃぞ!

ふくろ森のことを知ってるから、あつくても だいじょうぶなんじゃ。」

 

「へえ!むかしからある木は すごいんだねぇ!

ねえ、せんせいは どうやって 森をなおしてるの?」

せんせいは、ここにある木は まだ赤ちゃんの木ばっかりだとおしえてくれました。

赤ちゃんの木は、まわりに草がはえていると 大きくなれないから

せんせいが草をとって 木が大きくなる おてつだいをしてるんですって!

 

それをきいたえんちゃんは、じぶんも おてつだいをしたくなりました。

「せんせい!ぼくもおてつだいがしたい!」

えんちゃんは げんきなこえでいいました。

「ありがとう!わしもたすかるよ ふたりで木を大きくしよう!」

 

せんせいと えんちゃんは 木のまわりの草を ひっこぬいていきます。

せんせいに おしえてもらったように草をぬきましたが、

えんちゃんは 草がかわいそうになってしまいました。

 

「せんせい、ぬいた草は どうすればいいの?」

「ぬいた草は、すてないで 木のねもとに おいてあげよう。

そうすると、赤ちゃんの木の ごはんになってくれるんじゃよ」

ごはんになるときいて えんちゃんは、なんだか うれしくなりました。

 

草にごめんなさいをしながら、えんちゃんたちは 草をぬいていきました。

 

ぜんぶおわったときには、そらがゆうやけのいろになっていました。

「よし、ぜんぶおわったぞ!えんちゃん、ありがとうな」

「やったぁ!これで 赤ちゃんの木は 大きくなるかなぁ?」

「木はすぐに大きくなるぞ!

らいねんには、りっぱなおとなの木に なってるじゃろう」

木がすぐに大きくなることに、えんちゃんはびっくりしました。

 

「そしたら、この森であそべるかな?」

「ああ、みんなであそべるぞ。でも、りっぱなおとなの木になるためには、

 

 

さっきみたいに よくみてあげないといけないぞ」

えんちゃんは このさきも木をたすけてあげたいな、とおもいました。

「うん!ぼくがんばるよ!」

「そうか!たのむぞえんちゃん!よし、きょうはかえることにしよう」

かえりみち、えんちゃんは大きくなった森であそぶことを かんがえていました。

 

どんなあそびをしようかな?

かくれんぼかな?おにごっこかな?

かんがえるだけでウキウキしてきました。

 

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