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●12/1 ウイロード改修事業 完成記念式典

2020年01月04日 15時57分33秒 | ウイロード再生プロジェクト 植田志保

ウイロード完成記念式典が区民センター多目的ホールで12月1日に300名くらい集まり開催されました。

高野区長から植田志保さんに心を込めた感謝のメッセージが送られました。
後にメッセージはウイロードに飾れる予定です。

植田志保さんには大きな花束が、高野区長には植田志保さんの作品が送られました。

会場入口には制作に使われた絵具だらけの服とパレットが飾られていました。
10か月に使用された制作服は30着くらい、パレットは200枚くらいになると思われます。
これを欲しがる方が多いんです。

白の制作服は絵具が付いてしまうだけでなく、服に付けて色の具合を確かめるための意味があるようです。
だからとてもきれいで、ひとつの作品のように見えます。

笑福亭鶴瓶さんからの大きな花が飾られていました。
鶴瓶さんは植田さんを応援していて、ウイロードにも見に来ているようです。

式典ではホリプロの大阿久さんが制作した力作動画が上映され、植田さんの情熱や心意気、豊島区の思いが語られ、計画から3年近くのプロジェクトの経緯を知ることができました。

関係者の方々からあたたかい応援、感謝のメッセージもあり、植田さん応援隊、地元、行政が一体となったプロジェクトであったことを知ることができました。

式典二部としてウイロードを見学。

うれしそうなお二人。

ここでもご挨拶。

成し遂げた満足感とお祝いするみなさん。良かったね。

NHKも取材。

道路整備課のお二人。ここには映っていませんが課長を含め3名に植田さんは本当に感謝していました。

12月25日のブログにも書いたように、12月1日のこの式典は日程が決められていた式典。
この後12月25日まで制作は続きました。制作から10か月です。
池袋駅前公園のアトリエ、工事現場も取り払われ、行政と地元での維持管理になります。
ここで最終の区切りですが、植田さんは毎年手入れ制作をすることになっているようです。

植田志保さん、お疲れ様でした。

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植田志保さんってすごい人? と最初に思ったのは1年ほど前、池袋の歴史や体験を植田さんにお話した時でした。
資料が必要と思い、40年前から続いていた地元会報誌名店街ニュースを見せたときでした。
何冊もの名店街ニュースに両手を広げて覆い被さりました。

植田さんはこの時の様子を
ヤミ市解体後に現れたマーケットの実情が、鮮明に辛辣に綴られた「名店街ニュース」という 自主発行されていた膨大な資料(すごーくおもしろい)を読みふける秋の 冬の、夜長です。と書いていました。 

1時間近くお話しながら私の好きなヒマワリの花をあっという間に描いてくれました。
余りにもしなやかなふるまいに、「邪念はないんですか?」と尋ねると「ない」と即答。
そんな人いるんだ。
この時の印象が「この人仙人?」でした。 

3月から池袋駅前公園アトリエで天井パネル製作がはじまりました。
まだまだ寒い日も多く、暖房は必須と思われるのに、公園だからストーブの用な火を使うことは出来ないとのこと。
そこで小さな電気ストーブと電気ポットのお湯に出足をつけて暖を取る。

アシストする人がいない。
これを見て私は決心をしました。
環境を整えてあげないと無理!

勿論建設会社の方、区役所の方も一所懸命応援したのですが気付かないことも多い。
建設会社も役所もチームだけど植田さんはアシスタントのいない個人。 

少しずつお手伝いするようになりましたが、気心が少し分ってくると、これやって! これ買ってきて!
と頼まれることが多くなりました。 

全身全霊をかけて取り組むから、相当体力を消耗する。
肉が好きなことが判明。もりもり食べ始めると本当に元気が出る。
霞を食べて生きている仙人でないことが証明されました。
そこで仙人から「色のすること一途、ちょっとわがまま天使」とキャッチコピーを変えました。 

暑い夏も過ぎ、10月11月は追い込み。
間に合わないとのことで、朝7時からはじめると言う。
上智大学名誉教授の恩田正雄さんと私を手下にして日曜以外は毎日7時から20時21時まで制作。
24時までかかった時もありました。

でも、いつもニコニコ愛想の良い植田さんですが、実は何回泣いていたでしょうか。
良いことばかりではなく、辛いこともたくさんあったようです。 

今は植田志保さんの私なりのキャッチコピーは「色のすること大きくなった人間」です。
仙人からやっと人間に鍛え上げられました。 

また、植田語録が楽しんです。
自分の描いた絵を見て、「きれい!」と叫びます。
「美し」とも言います。「い」抜けです。
「い」を付けないことは美しいが終わらないという。 

制作風景はマルチタスク。今描いているところから急に違うところを描きはじめます。
色が呼ぶそうです。そして集合していくそうです。

ウイロードは歩いて感じ、立ち止まって、目を凝らして見ると違う景色が見えます。
完全に時間や多層を感じさせる4次元の作品です。
是非触ってください。植田さんの「感受性玉手箱」がそこにあります。 

作品もさることながら、植田さんの人間還元力にはビックリとしか言いようがありません。
還元とは酸化の反対です。
酸素が付いて腐ったり、さびたりすることが酸化です。
これを元の姿に戻すだけでなく、それ以上にしてしまいます。 

ウイロードがきれいになっただけでなく、携わった人を巻き込んで元の姿を取り戻し、それ以上に光らせてしまいます。
植田志保さんは還元力を持っています。 

地元としては、ここのメンテナンスをしっかりしていくつもりです。
熟成させることが役割と思っています。

植田志保さんそして、高野区長、関係者のみなさま、心から感謝です。ありがとうございました。

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