10年間。
私の専門学校時代のスポンサーである医師。
その歯科医院に働く期間だ。
身売りされた遊女の年季明けのようなものだ。
まぁ、それなりに面白かったが。
4月に就職しかから、3月いっぱいまで。
もちろん、段取りは進めていた。
仲間内は職人だらけ。
その中で5歳下の大工がいた。
職人の中でも誠実さが一段上の仲間だった。
その親父さんは腕のいい昔気質の宮大工。
当然、バッチリ仕込まれている。
彼に、初棟梁をさせてみたかった。
資金の事を商工会の同級生に相談した。
すると、金を借りる一年前から商工会に入れという。
商工会で斡旋する設備資金が低金利、軽審査で何とかなる。
わからない事は、こうして周りが教えてくれる。
勤めながら、商工会の会員となった。
これで、資金のメドがついた。
休みの日には、大工の彼とアチコチの店に調べに行った。
店の仕組み、窓の高さからテーブル、イスの高さまで。
そして、二人で設計図を何度も作り直した。
土地も幾つかあたったが、いいところは無理だった。
それよりも、店を建ててみたかった。
そういうところが、私の無知と甘さだった・・・
(過去のプログは本館 「氣の空間・氣功療法院」です。
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