水上陽平の独善雑記

水上陽平流の表現でいろいろな事を書いています。本館は http://iiki.desu.jp/ 「氣の空間」

「風間陽水の依頼簿(カルテ)・77」

2014-01-02 19:30:25 | Weblog



カルテ番号 き・22(2)

いろいろ調べてみると、平熱というのは個人差があり、子供は大人よりも高いのが普通。
小学の低学年では37度は平均とあった。
菊池亮は36度が平熱だったので、他の子供よりも低めだと判った。
微熱の範囲かもしれないが、菊池亮にとって37度後半ははっきりと熱がある。
何らかの疾患がある場合、その他の症状が出てもいいし、疑える検査は全てした。
それでも毎日熱が出る。

学校での様子を同級生の母親を通じて聞いても、学校内ではいつも通りだった。
その同級生の母親が教えてくれた事がある。
「菊池さん、氣功って知ってる?」
「中国でしている体操みたいなのでしょ」
「そうじゃなくて、氣功で診てくれる人がいるのよ」
占い師とか、霊能者とか、お祓い屋とかはウサン臭いので関わりたくなかった。
「私、そういうのは信じないから」
話はそこで終わっていた。

ある夜、眠っていた菊池亮は呻き声を上げてうなされていた。
汗もびっしょりかいている。
熱は高熱ほどではなかったが、睡眠時にしては高かった。
目覚めるわけでもなく、それだけで眠っていた。
母親は朝まで傍についていて、眠れなかったが他の症状はなかった。
朝は平熱で、いつも通りに元気に食べて、元気に登校していった。
何かが変だ。
母親はどうしても気にかかっていた。
そして、一度だけの呻き声は毎夜になっていった。


(登場する人物・組織・その他はフィックションです)


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