カルテ番号 く・6(1)
黒沢典孝は小学校の教員。年齢は32歳になった。
教育熱心というよりも、生徒と一緒に笑顔に過ごすのが好きで教師をしている。
自然と生徒には人気がある。保護者は評価が分かれる。
もっとビシビシ勉強を教え込んでくれ、という親もいるのだ。
勉強をさせるのが教育だと本気で思い込んでいる親はとても多い。
夏休みなども、水泳やスポーツを楽しくできるように毎日のように世話をやいている。
校長や教頭や同僚も評価は様々だが、悪く言う人はいない。
明るいし、他の先生が嫌がる労の多い役も嫌がらずに引き受ける。
だが、他の人には見せない悩みがあった。
それは頭痛。
起こると一週間か時には一か月も続く事がある。
もちろん病院の検査は何度も受けたが、小さな異常も出なかった。
体調には気をつけるタイプで、食事も睡眠も出来る限り気を使っている。
病気で生徒と接するような教師でいたくなかった。
タバコを吸う先生もいる日本の教職員は自覚という点で落第だが、模範とまで要求しなくても自己管理が出来て当たり前の職業だ。
黒沢典孝は理屈ばかりで自己管理さえ出来ない上司や教育委員会のメンバーよりも遥かにマトモな教師ではあった。
(登場する人物・組織・その他はフィックションです)
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