カルテ番号 け・9(4)
12年前。
前年に娘夫婦に店を譲った。
自営業なので国民年金だが、月額7万にも満たない。
それだけで暮らせる人はいないだろうが、政府は知らんぷりだ。
政治家や役人は自分達で決めて、たっぷり貰える仕組みだ。
見城夫婦は個人年金というのに入っていた。
それで娘夫婦に頼らなくても、やっていける。
一人で店をこなしてきた性格だ。
夫に対して夫婦として支え合う習慣もない。
夫も何事もマイペースで自分の事をしている。
それが、店の忙しさから離れたら、何かと夫の行動が気になり始めた。
アレコレと口は出さないし、特に一緒にいようとも思わないが、気になる。
夫は兵隊仲間で作った戦友会の幹事をして、時々東京に出ていく。
生死を共にした仲間の会だから、団結力も親しみも強いようだ。
何とか生き延びた人達のせいか、身体も丈夫な人が多かったが、60歳を超えてから少しずつ人数も欠けてきた。
家族同士の付き合いも深かったので、自然と残された奥方も時には顔を出すようになった。
困った事があれば、仲間で相談にものっていた。
(登場する人物・組織・その他はフィックションです)
(過去のプログは本館 「氣の空間・氣功療法院」です。
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