カルテ番号 き・22(5)
菊池亮はスヤスヤと眠っている。
「苦しい病にするか、元気な子供にするかは、これからなのですよ」
「それは、どういうことでしょう?」
「亮君はどこから生まれたのですか?」
いきなり何という質問をするんだ、この先生は。
「わ、私のお腹からです」
詳しくは違うが、まぁ、話は通るだろう。
「元はどこからお腹に来たのですか?」
「そ、それは・・・夫が・・・」
何を言わしたいんだ、この先生は。
「う~ん・・・では、お母さんの元は?」
「両親からです」
「そうですね。では、同じ質問です。亮君の元は?」
母親はハッとした。そして声が小さくなった。
「両親からです」
「どんな人でも、自分の元、基礎、土台は両親ですね。
では、両親の何処から生まれたのでしょう?」
「それは、母親から」
何の質問だろう。同じようなことばかり。
「肉体的には母親からですが、元は両親ですよね。
両親の何処から?」
この先生の質問が解らなくなってきた。
それに、こんな質問に意味があるのだろうか?
(登場する人物・組織・その他はフィックションです)
(過去のプログは本館 「氣の空間・氣功療法院」です。
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