カルテ番号 く・6(12)
黒沢典孝はショックを受けた。
こんな考え方は聞いたことがない。
全て、あるいは、ほとんどが何らかの法則によって成り立っていると思っていた。
物理法則、化学法則、心理な法則もあるし、生物学法則もある。
それらを枠内といってしまえば、その通りだが枠外を想像できない。
無法則なら全てが混沌(カオス)になってしまう。
ところが、事実として世界は何らかの秩序がある。
つまり、法則によって成り立っているのではないか。
風間陽水はそんな黒沢典孝の顔を見ながら言った。
「地球上の森羅万象は、枠内だと思えませんか?」
降参だ。
意識範囲が違いすぎる。
人と霊の交流は森羅万象外の出来事なのだろうか?
「この世は、法則内と法則外が重なっているのでしょうね。
だから原因のつかめない事、説明のつかない事があってもいいのではないでしょうか」
黒沢典孝は思った。
そうか、話をしていて違和感があると思ったら、最初からの立ち位置が違うのだ。
原因は必ずある、解明はいつか出来る、と信じていたのは枠内に限ってなのか。
もし、枠外からの影響なら原因は無いし解明は不可能になる。
それでも頭痛は消える。
原因が無くても、正体が解らなくても、物事は変えられるのだ。
黒沢典孝は、頭をぶん殴られた気がした。
(登場する人物・組織・その他はフィックションです)
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