カルテ番号 つ・9(11)
「予約していませんが、診てもらえますか?」
「どうぞ」
40代と思われる院長一人の治療院のようだ。
簡単な記入をして、津山雅仁は自分の状態を話そうとした。
「治療しながらでも話はできますから、マットの上にどうぞ」
確かに今の状態を説明するのは難しい。
これまでの出来事を話さないと理解してもらえないだろう。
津山雅仁の腹部に手が触る。
この感覚は・・・思い出した。
津山雅仁がまだ有名になる前の時だ。
手から何かが流れ出る感覚。
それを自分でも受けている感覚。
やがて無理やり出そうとして、やがて消えていった感覚。
嘗て、自分が扱ったエネルギーと似ている。
「これが気功なのですか?」
「まぁ、一般に解りやすく表現するにはいいと思いましてね。
一つの言葉は範囲やイメージが限定される欠点があります。
実際にはもっと柔らかく自由なモノでしょうね」
そうなのだ。自分は宇宙エネルギーだとか、すぐ治るとか限定してきた。
本当の事など、何一つ解っていなかったのに。
どんどん自分を縛って不自由にしてきてしまったのだ。
あの能力が消えてしまうのは当たり前だった。
(登場する人物・組織・その他はフィックションです)
(過去のプログは本館 「氣の空間・氣功療法院」です。
治療・若返り・悩み相談受付中。日本中出張します。
ブログ読者は、facebookの友達承認をしますよ。コメント付きで申請して
18年間封印していた本物の「氣入れパワーストーン」を販売開始 「笑顔の雑貨屋Yakkoo」)