カルテ番号 て・6(1)
手塚清美は人目を引く美人だ。
高校生の頃から毎月のように告白された。
だが、あまり異性に関心が無かった。
社会人になってからは、社内社外を問わず、交際の申し込みが相次いだ。
特に好みがあるわけではないが、正直うっとうしかった。
そして社長の甥にあたる男性と22歳で結婚した。
社長と両親に説得されて結婚したようなものだった。
相手に不満があるわけではなかった。
というより、成り行きのままの人生でいいと思っていた。
これで既婚を理由に誘いは断れる。
性格ものんびりしていて、天然の明るさがあった。
会社の人間関係など興味がなかったから、家庭にいるのは気が楽だった。
経済的にも恵まれ、特に悩みも無かった。
そして、5年経った。
子供はまだできなくて、夫婦二人の家庭は変わらなかった。
だが、少しずつ、いろいろが変わるのは世の常。
夫はいつからか他の女性と付き合いだした。
清美は何となく気付いていたが、特に騒ぐ事はなかった。
最初から夫に執着する気持ちが無かったから、そんなものだと思っていた。
そして、ある意味もっと変わった事があったのだ。
(登場する人物・組織・その他はフィックションです)
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