カルテ番号 む・2(46)
院長は静かに話した。
まるで、独り言のように。
「私には、今のほとんどの人の方が不思議です。
どうして、自分の身体なのに関心を向けないのか?
それでいて、少しの熱も痛みにも反応する。
身体には関心を持たないが、病気には関心がある」
村木は黙って聞いていた。
「病名が何故あるか、御存知ですか?」
「どんな病気かを知る為でしょう」
院長は頷いた。
「そうです。あれは、医者が病気を区別する為に付けたのです。
ですから、例えば東洋医学では、別の名前をつけます。
インド医学では、また別の名前。
つまり、あれは、一部の治療者や医者が使う為なのです」
院長の話は続く。
「ですが、皆さんは病名を知りたがります。
更に、その病名の病状を知りたがります。
ネットなどで調べて、あ、これも当てはまる、などと。
病気や症状には関心があるのですね。
そのくせ、自分の身体の仕組みは知ろうとしない。
最も大切な生命の仕組みにも無関心です」
(登場する人物・組織・その他はフィックションです)
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