カルテ番号 め・3(13)
太極拳が出来るようになった・・・
その意味が礼子には解る。
礼子も、そう言えるようになるには10年かかった。
単なる型や人に見せる程度なら、一ヶ月でも出来る。
だが、そんなものは名ばかりの太極拳だ。
言葉でもなく、見た目でもなく、もちろん一通りの出来具合でもない。
出来るようになった、と言えるには、それだけの深さがある。
「では、今日は太極拳のお話が聞けるのですね。
楽しみです」
院長は言った。
「やっと、扉から入れたばかりの新人です。
まだまだ奥には何があるか知りません。
でも、扉の内側に入れた話は、普通の人には通じませんからね。
私も明木さんとの話は愉しみですよ」
よかった。
見てもらえる。
出来るようになった人なら、見てもらえる意味がある。
上手いとか、手直しとか、そういう事ではないのだ。
綺麗とか、凄いとか、そういう事ではないのだ。
お互い、見るだけで、その年輪を感じていただける。
それは、ずっと一人でやってきた礼子だから判る。
(登場する人物・組織・その他はフィックションです)
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