カルテ番号 む・2(42)
村木は自分の感じていた事を院長が理解してくれていると思った。
普通、この手の話は下ネタとして扱われかねない。
下ネタが低俗とも思わないが、性行為以外の分野で話を聞きたかった。
もっと広い範囲での影響を感じていた。
だが、どこでも性行為に関係する話にしかならない。
院長はゆっくりと話を続けた。
「医学の立場は、とても狭い分野でとらえてしまいます。
科学が分析学に傾倒しているからです。
医学が解剖的、生理学的だけとはいいませんが、細分化しています。
生きる存在、将来への意識、見えない支えとしての考えは重要視しません。
おかしな話ですよね。
重要なのは、生きる意識や意思の方なのに・・・」
村木は今まで相手に伝わるように表現できなかった。
だから、秘密にしていた。
生きる意識や意思。
そうなのだ。
生きる心が削がれる事を感じていたのだ。
肉体は衰える。
そんな事は知っているし、実感してきた。
だが、そういう事ではないのだ。
(登場する人物・組織・その他はフィックションです)
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