カルテ番号 ゆ・1(26)
弓削は生命について、漠然と考えた事がある。
わからない事ばかりだった。
そこで、この院長ならどう答えるだろうと、質問をしてみた。
「先生は、自殺について、どうお考えですか?
生命が生きる方向で、生物全てに備わっていますね。
それなら、本人の生き方として間違いの行いですか?」
弓削には、自殺した身近な人がいた。
院長は静かに話した。
「私は、単なる事実を言いました。
生命は生きたがって、生きている。
だから、生きる為に生きるのが、生きて行う事です。
正しい道とか間違いの道を言っているのではありません。
当たり前の事実です。
ただし・・・当たり前、当然、自然を実行し続ける人はマレです。
自然体で生きる人は、めったにいません。
自殺は、自ら死を選び、実行する。
生命から観れば、生命に逆らっています。
これも、単なる事実なのです。
生命と混同しがちですが、人の生き方は選択です。
選択に正しい、間違いを持ち込むのは人社会の内部の話です。
正しい、間違いという概念は、流動し逆転し混沌としています。
例えば、戦争時に敵を殺す事は間違いとされないのです」
(登場する人物・組織・その他はフィックションです)
(過去のプログは本館 「氣の空間・氣功療法院」です。
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