カルテ番号 ゆ・1(36)
弓削は研究のヒントが突然閃く事を知っている。
その前後と関係ない閃きだ。
院長の質問も同じようなものかもしれない。
自分でも意識しなかった事を引っ張り出したのだ。
そして、そういう出来事は重要な未来に関わるものだ。
今は何も決まっていないし、何もわからない。
だが、未来の見えない道に足を踏み出した事を感じていた。
「先生も、先生の気功も大変興味があります。
早急に、こちらに移り住む準備を進めます」
院長は笑顔で言った。
「そうですか。
その他にも、こちらに引っ越して来るというクライアントさんがいます。
複数人で来るようですよ。
機会があったら、ご紹介しますね」
弓削は地震学の予測で、動物達の移動が事前にある事を知っている。
人間も他の動物に劣るとはいえ、勘が働く人もいる。
勘に素直に従う人もいるのだ。
おそらく、地震だけでなく、普段の事故なども避ける割合が高いだろう。
本来なら、そういう勘はとても重要なのだ。
それなのに、世間の常識を優先してしまう。
人類の滅亡は、世間の常識優先の姿勢にあるのかもしれない。
災害や戦争は、避ける事ができるのだから。
(登場する人物・組織・その他はフィックションです)
(過去のプログは本館 「氣の空間・氣功療法院」です。
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ブログで書いた「迷説般若心経」 「迷説恋愛論」 「迷説幸福論」
誰か出版してくれぇ~
18年間封印していた本物の「氣入れパワーストーン」を販売開始 「笑顔の雑貨屋Yakkoo」)