ある気功師・172
その頃、ボランティアで毎週治療していた。
今より純粋だったからか・・・結構劇的な変化もあった。
他人を治療するのにも慣れてきた。
最初、身体に触れなかったのが、平気で触る・・・
集まってくれる人達はとても喜んでくれた。
先生、と呼ばれるようになった。
先生と呼ばれるようになると堕落する。
つ、つい、自分が偉くなったように錯覚する。
そのくらいの自覚はあった。
だから、何度も先生は止めてくれ、と言った。
ある時、病の人から言われた。
「私等からすれば先生と呼びたいの。
先生が一番気持ち込められるのよ。
だから、そう言われるのにも慣れて下さい」
真面目に言われた。
そうか、来る人達の気持ちより自分の気持ちを優先していたのか。
それから、私は、先生、を受け入れる事にした。
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