水上陽平流の表現でいろいろな事を書いています。本館は http://iiki.desu.jp/ 「氣の空間」
カルテ番号 や・6(77)
玲香は慎重に答えた。
「すぐに大地震が起こるかどうか、私にはわからない。
でも、期限を確定しなければ100パーセント起こるでしょう。
それは感覚とか予言の問題ではなく、研究者、学者の意見です。
起こるのは、誰でも知っている事。
それが今日、明日でも起きるかもしれない期限内に入っている事。
学者でなくても、少し調べれば誰でも同じ結論になるはずです」
茂木滋も言った。
「確かに誰でも知っている。
だが、住んでいる人は、忘れたフリをする。
100年後なら、自分はいないから、と思っている。
多分、今年は大丈夫。
今は予兆がないから、多分、10年くらいは大丈夫。
大よそ30年くらいは、もつだろう。
そう、何の根拠もないのに、大丈夫と思いたがっている」
三木裕子は言った。
「私ね、礼子さんと出会って、あの先生と出会った。
茂木さんとも柳さんとも出会えた。
第二の人生が、とても明るく愉しくなってきたの。
明日死んでも悔いはないような生き方をしたいと思っていた。
いろいろ挑戦して、いろいろ感じて、生きたいと思う。
茂木さんの言うように、本当は危ない地域に住んでいる事を知っているわ。
考えないように、忘れたフリをしていたのだと思う。
誰でも、気にしないのなら、自分も同じくしていようと・・・」
(登場する人物・組織・その他はフィックションです)
(過去のプログは本館 「氣の空間・氣功療法院」です。
治療・若返り・講演、お話会依頼、悩み相談受付中。日本中出張します。
ブログで書いた「迷説般若心経」 「迷説恋愛論」 「迷説幸福論」
誰か出版してくれぇ~
18年間封印していた本物の「氣入れパワーストーン」を販売開始 「笑顔の雑貨屋Yakkoo」)
カルテ番号 や・6(76)
玲香はこの三人に上手く話しをしたかった。
無論、本当の事は言えない。
「実は、一回目にあの先生の気功を受けた後です。
東京に戻ってきてから、とても不安な気持ちになったのです。
それが、東京という地域によるものだと思いました。
そして、またすぐに先生のところに行きました。
不安の答えを知りたかったのです。
でも、先生もハッキリした事は言いません。
言いませんが、東京付近に異常が起こる事に反応したようです。
あの先生のいる地域では不安はありませんから。
この不安感は理屈ではないのです。
私、住んでいられないから引っ越すのです。
引っ越すのなら、当分は先生の近くがいいと思ったのです。
まだまだ、いろいろ教えて欲しい事もありますから」
明木礼子は、少し考えていた。
「実はね、私も最近落ち着かないの。
今の柳さんの話を聞いて、私も同じかもしれないと思ったわ」
三木裕子が口を挟んだ。
「それって、大地震が起こるって事?
近いうちに、起こりそうなの?」
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カルテ番号 や・6(75)
玲香は少しの焦りがあったものの、冷静に対応した。
「ええ、私には特別の出来事でした。
でも、皆さんもそれぞれが特別の出来事だったのではないですか?
何故だか解かりません。
ただ、手で触られただけなのに・・・
いろいろ変わりましたが、感覚も変わりました。
感覚が目覚めたといってもいいかもしれません。
もちろん、正しいがどうかは別ですけど」
そして、話題を曲げることにした。
「私、会社を辞める事にしました。
住む場所も変わります。
先ほどの感覚とも関連するのですが・・・
一時的に、あの先生のいる近くに引っ越します。
その後は、また引っ越す事になると思います」
三人は少し驚いたようだった。
「ずいぶん思い切って変えるのね。
それは柳さんにとって必要なことなの?
急を要するような事なの?
もし、話せるなら、その理由を教えて下さいな」
明木礼子は真剣に迫った。
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カルテ番号 や・6(74)
明木礼子も笑顔で言った。
「そうね。
あの先生をキッカケに皆さん変わった。
変わったのは間違いないけれど・・・
変わったというよりも、自立したと思えるわ。
私も含めて。
自分の人生を大切に、自分の生き方を見つけたって思う」
玲香も言った。
「私もそう思います。
自立という意味が実感できた気がします。
自立は自分を大切にする事。
自分の生命を大切にする事。
それは、他の生命や生き方も尊重する事。
そして、それが共存という意味なのかな、と思います」
茂木滋も口を挟んだ。
「柳さんは、自立しただけではないな。
何かが変わったようじゃ。
その言い方も柳さんの年齢の言葉じゃない。
まるで、あの先生みたいに年齢不詳の言葉に聞こえる。
ワシ等より遥かに若いのに、同じか年上のようじゃよ。
柳さんにとっては、更に特別の出来事があったようじゃな」
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カルテ番号 や・6(74)
明木礼子も笑顔で言った。
「そうね。
あの先生をキッカケに皆さん変わった。
変わったのは間違いないけれど・・・
変わったというよりも、自立したと思えるわ。
私も含めて。
自分の人生を大切に、自分の生き方を見つけたって思う」
玲香も言った。
「私もそう思います。
自立という意味が実感できた気がします。
自立は自分を大切にする事。
自分の生命を大切にする事。
それは、他の生命や生き方も尊重する事。
そして、それが共存という意味なのかな、と思います」
茂木滋も口を挟んだ。
「柳さんは、自立しただけではないな。
何かが変わったようじゃ。
その言い方も柳さんの年齢の言葉じゃない。
まるで、あの先生みたいに年齢不詳の言葉に聞こえる。
ワシ等より遥かに若いのに、同じか年上のようじゃよ。
柳さんにとっては、更に特別の出来事があったようじゃな」
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カルテ番号 や・6(73)
三木裕子が笑顔で言った。
「柳さんの悩みって、解決したの?
どんな事だったのかは知らないけれど・・・」
玲香も笑顔で答えた。
「私、ブログ依存症だったの。
毎日自分の事をアピールしてブログに書いて写真を載せて。
それに対する他人の評価、いいね、とか言ってもらいたくて。
それが、アッという間に消えてしまいました。
別に心の中などいじらなくても消えてしまいました。
ただ、あの先生に触れられただけなのに・・・
消えたら・・・どうして自分をアピールなどしたかったのか。
どうして、他人に自分を認めてもらいたかったのか・・・
そんな気持ちが嘘のように無くなっていました。
今は逆の気持ちです。
自分の事、大切にしたいから秘密です。
秘密といっても頑なに隠すというわけではないですよ。
自分の世界は、他人に見せるものじゃない。
同じく、他人の世界も覗き見するものじゃない。
その人の人生だもの、出来るだけ触れないようにするわ。
そういう生き方が自然に出来るようになった気がする」
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カルテ番号 や・6(72)
そういう見方もあった。
院長と話している時にも、話題になった。
長寿族として、他と接する割合。
特に他の人間と接する態度、といってもいい。
入り込まない事。
それは、相手の生き方の尊重でもある、ということ。
苦しんでいるから、手を出せばいいという問題じゃない。
茂木滋は玲香の顔を見て、言った。
「あの先生と知り合えたのは幸運だった。
自分が変われた。
係わった仲間も変われた。
未来が明るくなった。
それは事実じゃ。
だが・・・普通の知り合いとは違うようじゃな。
あの先生と親しくなろうとしても、踏み込めぬ領域があるようじゃ」
その時、明木と三木の二人が来た。
二人とも、とても明るい笑顔で近づいて来る。
初めて会った時、歳を重ねたらこういう笑顔になりたい、と思った。
その時は、自分は普通の人生を送れると思っていたのだ。
歳と共に変化する事と、ほとんど変化しない事。
どちらが人として幸福なのだろうか?
普通の生命の長さが羨ましく思える二人だった。
「柳さん、変わったわねぇ」
明木礼子が会うなり言った。
「神秘的になった?」
三木裕子も言った。
玲香は秘密を持ちながらも、素直に喜んだ。
「ありがとうございます。
皆さんに会えたから、私、生まれ変われました」
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カルテ番号 や・6(71)
茂木滋は少し考えてから言葉を続けた。
「あの先生がどういう意味で5パーセントと言ったのか解からない。
だが、5パーセントの力で接するなら、充分かもしれない。
世間的には100パーセントだと思ってもいい。
そして、50パーセントの力・・・
それは、とても凄いと思う。
桁外れの能力だと思っていいのではないか・・・」
玲香は茂木氏の解釈を聞いて、自分の浅さを感じた。
会社ではやり手、出来る社員だと少しは自負していた。
ところが、茂木氏などの見方からすれば、まだ青二才。
パーセントの基準が違う。
茂木氏やあの院長の5パーセントは玲香の100パーセント。
世界の大きさが違うのだ。
言われてみれば、玲香にも理解できる。
新人が一所懸命の仕事をする。
その新人としては100パーセントの力を出しているつもりなのだろう。
だが、玲香からすれば、無駄な部分が多すぎる。
無駄な力が入りすぎている。
能力としては30パーセントくらいと評価する。
玲香の世界と新人の世界の大きさが違うからだ。
茂木滋は、まだ考えている。
そして、また口を開いた。
「違う解釈もできるようじゃ。
能力ウンヌンではないかもしれない。
それは、他と接する割合かもしれない。
接し方を示しているのかもしれぬ。
通常は5パーセント。
信頼度で50パーセント。
いずれにしても、相手に入り込まない割合じゃ」
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カルテ番号 や・6(70)
茂木滋はそれを聞いて黙ってしまった。
しばらく考えているのを、玲香も黙って待った。
やがて茂木滋は口を開いた。
「ワシは会社を経営している時、社員に100パーセントの力を出せ、と言った。
ワシ自身は寝る間も惜しんで働いた。
どの社員よりも働いた。
ワシは120パーセントの力を出していると思っていた。
限界だと思っていても、そこで逃げずに苦しんだ。
すると、何とか次の道が開ける。
自分の限界以上の力を出しているから、120パーセントだと・・・
だから社員には100パーセント力を出し切れ、と怒鳴っていた。
100パーセント出してこそ、それ以上の能力が付く、と信じていた。
やがて会社を引退する1年前くらいから、違う考えになってきた。
人の能力は、もっともっとある。
出す方法、出すスイッチ、そういうものが見つからない。
だから、能力は少ししか伸びない。
資質、質量としては、かなり有るのだと思う。
それは、どの人にとってもあると思う。
出し方がわからないだけなのだ、と思うようになってきた。
それまで自分は100パーセント以上出していたつもりだった。
だが、もっともっと少ないのではないか。
実は、50パーセントも出していないのではないか。
そして脳に関するいろいろな本を読んだ。
DNAにある情報をどれだけ使っているのか、読んだ。
すると、学者によって違うが、能力はもっと使っていなかった。
もっている量の5パーセントから20パーセント。
1パーセント以下という学者もいる」
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カルテ番号 や・6(69)
玲香は茂木氏のような人と知り合いになれた事をラッキーだと感じた。
深く係わらなくてもいい。
何も話さなくてもいい。
内容など理解しなくてもいい。
それでいて、楽な相手なのだ。
玲香は、浅く、淡い付き合いの深さを感じている。
「ありがとうございます。
とても嬉しいです。
私の事はともかく、今回、私には理解できない言葉がありました。
ぜひ茂木社長の見解をお聞かせ下さい。
あの先生の言葉です」
茂木氏は言った。
「あの先生の言葉は、時間が経たなければ解からん事ばかりだ。
ワシも理解できないと思うが、興味もある。
どんな話だったのかな?」
玲香はいざ話そうとすると、どう話していいのか戸惑った。
「本当は幾つもあるのですが・・・
苦しんでいる人に対して、どう接するか、みたいなことです。
あの先生は、普通に接する、と。
普通とは、5パーセントくらいの力だそうです。
私は、それでは少なすぎると思ったのですが・・・」
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