カルテ番号 や・6(72)
そういう見方もあった。
院長と話している時にも、話題になった。
長寿族として、他と接する割合。
特に他の人間と接する態度、といってもいい。
入り込まない事。
それは、相手の生き方の尊重でもある、ということ。
苦しんでいるから、手を出せばいいという問題じゃない。
茂木滋は玲香の顔を見て、言った。
「あの先生と知り合えたのは幸運だった。
自分が変われた。
係わった仲間も変われた。
未来が明るくなった。
それは事実じゃ。
だが・・・普通の知り合いとは違うようじゃな。
あの先生と親しくなろうとしても、踏み込めぬ領域があるようじゃ」
その時、明木と三木の二人が来た。
二人とも、とても明るい笑顔で近づいて来る。
初めて会った時、歳を重ねたらこういう笑顔になりたい、と思った。
その時は、自分は普通の人生を送れると思っていたのだ。
歳と共に変化する事と、ほとんど変化しない事。
どちらが人として幸福なのだろうか?
普通の生命の長さが羨ましく思える二人だった。
「柳さん、変わったわねぇ」
明木礼子が会うなり言った。
「神秘的になった?」
三木裕子も言った。
玲香は秘密を持ちながらも、素直に喜んだ。
「ありがとうございます。
皆さんに会えたから、私、生まれ変われました」
(登場する人物・組織・その他はフィックションです)
(過去のプログは本館 「氣の空間・氣功療法院」です。
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