今、庭のサンシュユ(山茱萸)の木に、赤い実がたくさん生っています。
別名・ハルコガネバナ(春黄金花)と言い、庭先等に植えられていて、
早春、いち早く黄金色に燃え上がって春を告げ、見る人を晴れやかな
気持にしてくれます。
その米粒に似た黄色い花が、秋には真っ赤なグミに変身するとは、ち
ょっと想像できにくいかもしれません。
サンシュユ(山茱萸)といえば・・・・・
稗搗節 (宮崎県民謡)
♪庭の山椒(サンシュユ)の木
鳴る鈴かけてヨーホイ
鈴の鳴るときゃ 出ておじゃれヨー
♪鈴の鳴る時ゃ 何と言うて出ましょヨーホイ
駒に水くりょと 言うて出ましょヨー
♪恋の別れの 那須大八がヨーホイ
鶴富捨てて 目に涙ヨー
♪泣いて待つより 野に出て見やれヨーホイ
野には野菊の 花盛りヨー
・・・ ・・・ ・・・ ・・・
と口ずさんでしまう、あの「サンシュユ」です。
この歌には、源平合戦の一つ、「壇ノ浦の戦い」に敗れた平家の落人
・鶴富姫と、追討の武将・那須大八との人目を偲ぶ恋物語、サンシュ
の木に付けた「鈴が鳴れば、今日は逢える」の合図・・悲恋の物語が
歌い込まれています。
南九州地方には昔から、山椒(サンショウ)の木に鈴を掛ける風習が
あって、その木に神が取り付くと言われているそうです。
鎌倉の昔から、地元に語り継がれた民話を、昭和初期に歌にしたも
のですがその長い長~い歌詞には、その昔の情景が偲ばれます。
稗搗節は山椒(サンショウ)の木のことを歌っていますが、この中国
原産のサンシュユ(山茱萸)とが、どこでどう取り違えられた(私を含め
て)のでしょうか?
(今年3・27、ブログUPしたサンシュユの花です)
~今日も良い一日であります様に~