タカちゃんの絵日記

何気ない日々の感動を、スケッチと好きな音楽と、そして野鳥写真を。。。

♪さくら~さくら~ 弥生の空は~ 見渡す限り~♪

2013-03-11 | 植物

先日から、今日か?明日か?と気に掛けていた、庭先の桜(サクランボ)の花

が遂に咲き始めました。

♪さくら~さくら~ 弥生の空は~ 見渡す限り~ 霞か雲か~ 匂いぞいずる~
 

いざや~ いざや~ 見にゆかん~♪

旧暦3月「弥生」月では、まだ早生咲きの桜がチラホラ咲き始めたばかり、これか

日毎に季節巡り、花の宴がそこに待ち受けています。

桜花(さくらばな)は、古来より日本人が最も愛してきた花と言ってもいいでしょう。

私も大好きな花の一つです!

本居宣長は、しきしまの やまと心を人とはば 朝日ににほふ 山ざくらはな

詠み、日本人の純真無垢な心情を表しています。

「やまと魂」を、日本の自然の中に根付いて咲く、「山ざくら」にかけています。

について『武士道』新渡戸稲造著の中で、

日本人が桜を好む心情は、桜の花の美しさには気品があり、かつ優雅であるこ

とが、他のどの花よりも「日本人」の美的感覚に訴えるのである。

ヨーロッパ人の好むバラには、「桜花」のもつ純真さが欠けけている。

それのみならず、バラはその甘美さの陰にトゲを隠している。

バラの花は、いつとはなく散り果て、枝先に残り朽ち果てる事を好み、生への執着

は死を厭い、恐れている様である。 

しかも、この花には、あでやかな色合いや、濃厚な香りがある。 

これらは、日本の桜にはない特性である。

桜花には、美しい粧いの下にトゲや毒を隠し持ってはいない、自然のおもむくまま

に、いつでもその生命(いのち)をすてる用意がある。

その色合いは、決して華美とはいいがたく、その淡い香りには飽きることがない。

・・・・・桜の花がその香しく甘美な香りに満ちる季節には、すべての人びとが、小さ

な家から外に出て、その空気に触れ・・・そして短い快楽のひとときが終われば、新

たな力と、満たされた思いをもって、日常の仕事に戻って行く・・・・・桜が愛される所

以である・・・・・

などと著しています。

何はともあれ、花は自然の移ろいをあでやかな色と、そこはかとない香り、膨らみ、

散りゆく風情で、私達の心を癒し新たな生きる力を与えてくれます。

            (咲き始めた桜(サクランボ)の花)

                ~今日も良い一日を~