タカちゃんの絵日記

何気ない日々の感動を、スケッチと好きな音楽と、そして野鳥写真を。。。

♪ピエロは涙流しけれ♪

2015-05-18 | 風景

「月光とピエロ」 堀口大学

月の光の照る辻に  
ピエロさびしく立ちにけり
ピエロの姿 白ければ 
月の光に ぬれにけり

あたりしみじみ見まわせど 
コロンビ-ヌの かげもなし
あまりにことの 悲しさに 
ピエロは 涙流しけり

堀口大學は大正4年、父の赴任先マドリッドにあり、当時すでに名声を博し

ていた女流画家・詩人でもあった、マリー・ローランサンと出会い、交遊を深

めていく。

大学には淡い恋心が芽生えるが、年上で夫ある身の上流夫人であり、

元々も叶わぬ恋、若い大學(23歳)のこの思いは、所詮はピエロのようなも

の・・・この悲恋を大正8年、処女詩集「月光とピエロ」のポエムとして発刊さ

れている。

 歌詞の中に出て来る、「コロンビーヌ」は、ローランサンのことであろ

う・・・・・

~今日も良い一日を~ 

「想い出のサンフランシスコ」ジュリー・ロンドン