私は、なが年夜型人間の最たるもので、午前零や1時の就寝は当たり前の生活をして来た。 しかし、ここにきて付けが回ってきたのだろう、体が悲鳴を上げ出してきたようだ。 だから、今は努めて早く寝る様に心掛けている。 その反動でもあろうか。。。と言うより、早起きに拍車が掛かったと言うべきなのだろうか。 最近は、朝も外は暗い内から目が覚めることが多くなってきた。一旦目が覚めてしまうと、 その後は寝付けない。 そんな訳で、今朝はまだ薄暗い内に家を出て、久し振りに夜明けを見にやってきた。 中海の向こうに、まだ夜明け前の暑い雲が垂れ込めていて、その切れ間から光がこぼれ、ゆっくりとお日様が頭を出してきた。 やがて、地上は降り注ぐ光に包まれて、草も木も人も、そして鳥達も、生きとし生けるものすべては、この光の恩恵がなければ生きて行くことさえ出来ない。 われわれは、生命(いのち)と幸わせを享受しているのだ。
太陽 八木重吉詩集より
あなたは総てのものへいりこむ
炭にはいってゐて赤くあつくなる
草にはいってゐて白い花になる
恋人に入っていってゐて瞳のひかりとなる
あなたが神の重い使いであることは疑へない
あなたは人間の血にようなものである
地の中の水に似てゐる
不思議といへば不思議である
有難いといえばじつに有難い
あなたより力づよいものがあらうか
あなたが亡ぶる日があらうか
そして別のあたらしい太陽がかがやく日があらうか
あると基督はおしへられた
ゆえにその日はあると信ぜられる
しかしその日まであなたは此の世の光りである、
みゆる光はみえぬ光へ息吹を通わせてゐる、
あなたの高い気持ちにうたれた日は福な日である、