昨夜は満月、今朝は濃霧でお日様もお月様のように白く霞んで見えています。こんな朝は、宍道湖の朝霧(や靄)の湖面に浮かぶ、シジミ漁の船が弧を描いて漁に出ている画は、「夕日の嫁が島」と共に、風物詩となっています。 今朝は、あまりにも幻想的な光景であり、これまでにも幾度か描きましたが、またまた描いて見ました。 ちなみに秋から冬、春にかけての放射冷却により、宍道湖には朝(靄)が時々見られます。 山陰旅行にお出掛けの際には、これからの時期運が良ければ、印象的なこのシーンに巡り会えるかもしれません。
「霧がふる」 八木重吉詩集より
霧がふる
きりがふる
あさがしづもる
きりがふる
「霧」
霧がみなぎってゐる
あさ日はあがったらしい
つつましく心はたかぶってくる
この二つの詩は、詩集「秋の瞳」の中で「、霧」をテーマに書かれた、とても短い詩となっているのだが、彼の詩を読むにつけ思うに、不治の病(当時は)に侵され、時には病床に伏せながら、自身の信仰への心の在り様(求道)、命の危うさとおののき、そして生への高揚感。。。等が、一語一語の中に込められていると感じるのである。
この素晴らしい世界/ルイアームストロング