今日は少し曇り空の一日、残念ながら「アジサイに雨」とは行かないが、城の西の森にある、通称「アジサイ寺」と呼ばれる月照寺(松江藩主松平家九代の墓所)に、お参りに併せて写真を撮りに行って来た。 例年、梅雨のこの時期に行っていたのだが、今年は数年振りの事であった。
閲覧受付場所でもある、この日本庭園のある大広間で、先ずは抹茶を心静かに頂き、撮影スタートである。
紫陽花寺と呼ばれるほどに、点在する墓所に通じる石踏みにはたくさんのアジサイの花が、しっとりと咲いている。
雨に濡れたアジサイは色鮮やかなのだが、生憎今日は終日曇り空。
墓所に続く細道には、鬱蒼とした森が影を落として、アジサイとの対比でとても美しい。
アジサイのきれいな花房が、ところ狭しとばかりに道に迫り出してきている。
今日は観光客の方が非常に多かった。 ここは、シャトルバスの観光コースに組み込まれているからでもあるのだろう。 観光客風のお嬢さん(一人旅?)と一緒に、カメラでパチリパチリ、利けば県外から島根大学に今年入り「地域に溶け込むためにも、名所は見て置きたい。。。」とのことであった。
この森の中でもひと際目を引く「石造を背負った大亀」には皆ビックリした様子。 この大亀にはこんな言い伝えがある。 ある藩主が亡くなった後、亀を愛でていた藩主を偲んで大亀の石像をつくった。 ところが、この大亀が夜になると城下で暴れ人を食らうようになった。 困り果てた当寺の住職が、深夜その大亀に説法をすると、大亀は涙を流して住職にこう頼んだという。 「わたしにもこの奇行を止められません。 貴方にお任せいたします」と。。。そこで亡くなった藩主の功績を石碑に彫り込み、その石碑を大亀の背中に背負わせて、この地に封じ込めたと言われている。
この地にお出掛けの際には、是非お立ち寄りになられことをお薦めします。
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