~竹富島の夕暮れの浜辺で、離れて暮らす母に思いを馳せる「風希」~
先日、「レンタル祭り」で1本80円で借りてきた映画「ニライカナイからの手紙」、返却期限ぎりぎ
で(最後の1本を)昨夜観賞。
これが適当に見つくろって借りてきたにしては、意外や意外、感動作品でした。
今や若手女優の旗手たる「蒼井優」の主演第1作目で、H5年公開ですから、セーラー服も、その
ままで様になっており、初々しい17~8歳の頃の映画です。
この映画は、沖縄から遥か南の八重山諸島の一つ、竹富島でオジイ(祖父)に育てられ成長して
いく娘「風希」の、幼い頃から離れて暮らす母に対する心模様が、沖縄の美しい風景と三線(さん
しん)のもの悲しい音色と共に、綴られて行きます。
(少しネタばれ)
毎年、娘「風希」の誕生日には、東京の母からの手紙をオジン(竹富の郵便局長)が届けてくれ
る。
この便りには、母のあふれる愛がしたためられており、風希を励まし勇気付け、生きる支えとな
ってをり、彼女にとっては何物にも代えがたい何よりの宝物である。・・・・「風希」は、幼い頃から
亡父の遺品のカメラを手にし、やがて写真家になる夢を抱く様になる。・・・そして高校卒業と共に
、母の住むという東京に、写真を勉強するために旅立つ。・・・「20歳になったらすべてを話す・・」
との母からの手紙を心の支えに、辛い写真修行を積む日々・・・やがて20歳の誕生日がやって
来るのだが・・・・・・物語後半は涙なくして語れない。(感動、感動)
ところで、沖縄の方言と思われる映画の題名、『ニライカナイ』と云う言葉が気になって、しかし映
画を観終わって何となく・・・・・・で、調べてみました。
『ニライ・カナイ』~遙かな遠い東(辰巳の方角)の海の彼方、海の底、地の底にあるとされる異界
(楽土)
~貴方にとって今日も良い一日でありますように~
~ 『ピエロ』人形~
昨日アップした 『ピエロ』人形に色を乗せてみました。
派手な衣装とメイクが売りだけあって、やっぱり色が入ると、
感じが少し変わり、いつかサーカスで観たピエロらしくなって
きました。
我が家の壁に掛かっている『ピエロ』人形
我が家の家族を天井(上)から見下ろして20数年、紅を入れた白塗りの顔、長袖寛衣
の派手な衣装、滑稽な動作でいつも大きな口を開けて笑っています。
道化回しの笑いものになるだけの人サーカスのピエロ(クラウン)、ピエロは「
どんな時(状況下でも)でも、心の内を隠して、いつも笑って人々に幸せを与え」
ていますが、凡人の私には、とてもとてもそんな人になれるはずもなく、しかしそ
れでも少しはピエロに学んで、「どんな時でも、普通に生きる。」を、我が人生最
大かつ永遠のテーマにして頑張っていますが、いつまで経ってもなかなか本物のピ
エロになれそうにありません・・・・・・・
「月光とピエロ」 (堀口大學作詞)
月の光の照る辻に
ピエロさびしく立ちにけり
ピエロの姿 白ければ
月の光に ぬれにけり
あたりしみじみ見まわせど
コロンビーヌの かげもなし
あまりにことの 悲しさに
ピエロは涙 流しけり
~今日も良い一日を~
女優:ジュリア・ロバーツ
ジュリア・ロバーツは、今やハリウッドの高額出演料ランクの上位を占める大女優、その
彼女の映画を私が最初に観たのは1990年(H2)、やはり、あのリチャード・ギアと共演し
た『プリティ・ウーマン』で、コールガールを演じたものだったが、映画の中の役柄とは少し
違った、知的な印象を受ける女優さんだった。
この映画の大ヒットで、彼女は一躍スターダムに・・・そして『エリン・ブロコビッチ』もヒットし
、アカデミー、ゴールディングローブ両賞で、主演女優賞に輝いている。
右目の下の「泣き黒子」から可憐な印象を受けるが、大女優の例に洩れず、恋多き女性で
もあり、私生活では相当我儘なところがあるようだ。(まぁ~それは、女優としての評価とは
全く無関係なのだが・・・)
今日は、久し振りにそのジュリア・ロバーツの主演映画「幸せの教室:2011年」をレンタル
して来て観たが、大学講師(ロバーツ)と受講生のふれあいと、愛が芽生える過程をコミカ
ルタッチで描いた、どこにでもありそうな、日常的な映画だが、結構、穏やかかつ豊かな気
持ちで鑑賞できた映画だった。
~みなさん今日も良い一日を~
寒くなって日課のウォーキングも、スタンバイに少々時間が掛かるようになって
来ました。
今日も風は冷たく・・・でも頑張って、敢えて宍道湖岸の遊歩道に出掛けてみまし
たが・・・案の定、浅い宍道湖は、強い北風をもろに受けて、あちこちで白波を立
てています。
この時期でも、陽が射し波静かな日であれば、数え切れない程の水鳥が浮かび、
水草(餌)を啄むために潜ったり、息継ぎのために「フゥー」と・・・浮き上がったり、
繰り返していて、見ていて飽きませんが・・・・さすがに今日はとても波が荒く、陸
(おか)に上がって遊歩道を占領、ヨチヨチと仲良く連れ立って行ったり来たりの
散歩中、時折通り掛かるジョギングの人に、上手く道を譲る仕草がとても愛らしい。
こんな風景を見ながら歩いていると、思わず寒さと時間を忘れてしまいます。
~今日も元気で行きましょう~
~アレクサンドル・カ バネルの『ヴィーナスの誕生』~ (模 写)
『ヴィーナスの誕生』の絵と云えば、たしか中学生の頃、教科書で見たイタリアの画家
サンドロ・ポッティチェリの、貝殻の上に立った女神・ヴィーナスの絵がよく知られいま
すが、この『ヴィーナスの誕生』の絵も、フランスの画家・カバネルが描いたもので、ギ
リシャ神話の女神が、海にわきたつ泡から誕生・出現した様子が描かれており、非常
に有名な絵です。
ヴィーナス(アブロディーテー)は、神話によれば愛と美と性を司る女神で、三美神の
審判で最高の美神として選ばれたということになっています。
今から20年前、観光でパリ市を訪れた際、オルセー美術館でこの絵を目の当たりに
した時、横たわるヴィーナスが、目覚めて眩しそうに右手で光を遮りながら、見上げる
視線に、ドキリ・・・・としたものです。
また女神・ヴィーナスが、あまりにも現実的で豊満、 艶やか、しどけなく描かれていて、
ちょっと異質な感じがしたことを記憶しています。
まぁ~「女神:ヴィーナス」と云えど、有名画家が数多く残しており、そのモデルも実際
には、街一番の美女であったり、画家の奥さんや愛人であったり様々のようです。
この絵には、ほんとうは女神の誕生を祝福して舞うエンゼェル(天使)が、もう一人左
端に描かれているのですが。(割愛しています・・・)
~今日も良い一日でありますように~
1776年、フランスの画家フラゴナールの「読書をする娘」、豊かな色彩と大きな
タッチで、読書に熱中する少女が生き生きと描かれています。
この絵は、西洋美術の質の高いコレクションで有名な、「ワシントン・ナショナル
ギャラリー」に展示されています。
原色のイエローを大胆に駆使した絵で、見ているだけで晴れやかな気持ちにな
れる、私の好きな絵の一つでもあり、画集を見ながらパステルで模写して見まし
た。
このところ模写にはまりつつある訳で・・・すが、実際、模写は良い勉強になりま
す。
この絵は、今から約240年位も前の作品ですが、アトリエで製作中のフラゴナー
ルが「何を表現したいのだろうか・・・」と、時空を超えて思いを馳せられるのも、
実は、私流の模写の楽しみでもあります。
今日も良い一日でありますように