撮りさるく

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旧日本国鉄のブルートレインに出会った

2008-11-11 01:55:38 | タイ王国
どこかで見たような列車にひきつけられる様に向うと
おお見えてきた。

それはまぎれもない旧日本国有鉄道のブルートレインであった。塗装が剥がれ落ちてボロボロ。バンコク都内を走るバスの如き痛々しさ。

座席車両もありました。なぜか「臨時」の表示。高校の時の修学旅行で乗ったなあ。

遠目で見るとそうでもないが、近くで見ると

窓ガラスは割れ、(写真は反射して見づらいが、二重ガラスの外側が割れたままになっている)

塗装剥がれどころか車体には穴が開いておる。タイ国鉄はメンテを充分に行なっているとは言いがたい。

切妻部は黄色に塗られておりました。昭和53年、新潟鉄工所謹製。

何やらやっておりました。

意を決して

車内へ。客車二段式B寝台でした。

エアコン操作のスイッチはタイ語に書き換えられていましたが

乗務員室の表示はそのまま。なぜかデッキ付近は真っ黒の靴跡がついていて汚い。

銀色の車両にも突入。

蚕棚のような寝台車両。日本の電車3段式寝台を彷彿とさせる。

「DAEWOO」の表示。韓国製。

この列車の最後尾も韓国製の車両。この列車も油にまみれた靴跡で廊下が汚れていた。

車内。

個室寝台。

洗面台がついてました。

乗り込む乗客。

ブルトレを逆のホームから見る。なぜか逆のドアも開きっぱなし。

「B寝台」の表示もそのまま。

これがさっきの寝台車内を汚していた原因か?靴跡がほぼ一致。
線路上がタールで真っ黒なのが、お分かりいただけよう。線路上を歩く保線作業員の仕業と当局は断定。

犯人の作業員、当局の処置を受ける前に掃除のオバチャンの逆鱗に触れる。オバチャンは相当怒っており、「あんたの靴跡がホームを汚しているのに気づかないのかい、このオタンコナス」「てやんでえ、それがてめえの仕事だろう、ババア、さっさと掃除しやがれ」「何だって、このスットコドッコイ」。仕舞いに、作業員のケツにオバチャンの蹴りが入っていた。作業員の身から出たサビである事は論を待つまでもないであろう。

この列車は17:05発、トラン行き急行、ブルトレが2両、12系客車(といったと思う)が1両あり。

駅の天井側面には旅情を誘う絵画が。

そして駅本屋待合には椅子からあぶれた乗客が地べたに座り込んでおります。右の白人は爆睡中。

駅の外では、客引きが白人夫婦に接近。速攻断られていました。彼らに関わると法外の高値で列車の切符を売りつけたり、ニセの切符をつかまされます。相手にしてはいけません。切符は窓口か、信頼できる旅行会社で買いましょう。(駅周辺の旅行会社も怪しい。)

総括
学生時代から日本勤務時にかけ、世話なった「さくら」「みずほ」「あかつき」「銀河」「つるぎ」も今はない。日本から有償か無償かは知らんが、遠い異国に譲渡され第二の人生を送る寝台列車。外見は相当に痛々しい。しかし彼らには活躍の場があるだけ幸せなのかも知れない。一度乗ってみますか。