統一地方選挙が終わり、5月2日から新たな議会がスタートする。高島与党(自民や公明など)は過半数を維持したが、自民は2議席減らしている。その傍らで、維新が大きく躍進している。統一教会の問題が影響したのかどうかはわからないが、自民から維新へ票が流れている。一方、野党は立憲や国民が議席を増やし、共産党は2議席を失っている。今回、全国で維新が大躍進(倍増)しているので、これが地方議会にどのような影響を及ぼすか、注視していく必要がある。
ところで、親高島派はどうなったか。高島市長の親衛隊である自民党新福岡は飯盛氏が落選。福岡令和会は国分氏が引退し、藤本氏が落選するなど3議席減らしている。ただ、無所属で当選した議員が新高島派へ入る可能性もあるので、最終的にどうなるかわからない。そのほか注目したのは、女性が過去最多の14人(現職6人、新人8人) 当選しているところで、今後の活躍が期待される。また、現職6人が落選した一方、新人が17人当選しているので、福岡市議会の古い体質(慣例)がリフレッシュされることを期待したい。
今回、県知事選が同時に行われなかったことが影響したのか、投票率は、県議選、市議選どちらも過去最低となった。2021年3月、小川知事が肺腺癌のため療養(のちに死亡)されたことによって、県知事選は同年4月に実施されたため、同時にはならなかった。投票率は、県議選が35.5%、市議選が36.85%。昨年11月の福岡市長選も34.31%と軒並み30%台が続いており、かなり深刻な状況になっている。昨日のNHK福岡ニュースで若い人がインタビューに応じていたが、投票しても生活に影響ないので投票しない、と答えていた。こうした考えを持っている人が7割近くもいるということなのか。(ため息)
こちらは、先週末、選挙のために山口から福岡へ戻ってきた。正確には、戻った直後、叔母(故父の姉)さんが亡くなったと訃報が入ったので、選挙当日早朝、ふたたび山口へ向かい、夕方、選挙時間に間に合うよう福岡へ戻ってきた。連日の介護と運転で疲れ果てていたが、福岡での選挙はこれで最後になるので必死に帰ってきた。残念ながら、投票した人はどちらも落選してしまったが。
西日本新聞4月10日朝刊
福岡市議会議員、新たな顔ぶれ(62人)
昨年の福岡市長選に出馬された田中慎介氏が市議として復活。ここは高島市長との論戦を期待したい。あと、福岡市議会を開かれた議会にするために、ともに市民活動してきた本河さん(荒木龍昇氏の後継者)が落選されたのは残念でならない。議会で活躍できる人だけに。
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