呑む気オヤジ/蔵王山麓蓬莱庵便り

訳アリで山暮らしから都会に戻ったオヤジの日記。合唱も映画もドライブも温泉も、たまには俳句も・・・😄

同期会 その2~朋、遠方より来たりて楽しからずや

2008-02-14 | 食べ物・お酒の話

翌日は浅草見物をすることになった。
長崎の友人Tは、浅草に行ったことがないという。何年も東京にいたのに・・・。

雷門から仲見世通りは3連休の中日ということもあり、観光客でごった返している。
でも浅草寺の境内はそれほどの混みようでもなく、すんなりお参りできた。
Tが寄席に行きたいというので浅草演芸ホールに向かったが、昼の部は11時から始まっていて満席。
2時半の中入りで多少席が空くらしいので、昼飯(朝飯?)を摂ることにした。
休日のWINSや六区あたりは、昼間から焼き鳥や煮込みで一杯やれる店がたくさんある。
客は競馬新聞を広げながらビールをグビッ!
そういう店でも良かったんだけれど、「どうせなら浅草の老舗で」と、すき焼きの「浅草今半」に入った。



今半は僕も初めてだ。
メニューの値段は大変よろしいものばかり。でも「すき焼き定食」は2,625円だ。
取り敢えずビールで、昨日から何度目の乾杯?
最初は仲居さんがすき焼きを作ってくれる。
う~ん、割り下が鉄鍋で焼ける匂い、いいよねぇ~。
さすがに今半、お肉も柔らかくてまさに口の中でとろけそうだ。
「これは燗酒たいね!」と、Tが長崎弁(佐世保弁)でのたまう。
すき焼きにはぬる燗が合うなぁ~、昼酒は旨いなぁ~。
結局生ビールにお燗が4本、すき焼きはお肉と野菜を追加した。
いやぁ、随分久しぶりに外ですき焼きを食べたけれど、本当に美味しかった。

昨日に引き続き、いろいろな話題に花が咲く。
50も越えると、それぞれの人生にはいろいろあるね。
みんな順風満帆とはいかない。それなりに苦労してここまで来ているんだよね。
そんな話を遠慮なく出来る友達、聞いてくれる友達はありがたいものだ。

さて浅草演芸ホール。
中入りから聴いたので、夫婦漫才が1つ、落語を2つ、独楽回しの曲芸、そしてトリは三笑亭夢丸の新江戸噺「小桜」
今世紀になってからの新作とはいうものの、古典の江戸人情噺の味わいたっぷりの吉原廓ものだ。
店の売上げに手を出し、勘当同然で長屋に住む若旦那。
その馴染みの吉原女郎で、病で亡くなったが成仏できず幽霊として若旦那の所に現れた「小桜」
二人で力を合わせて借金返済に奔走するが・・・。
なかなか泣かせるいい噺だ。胸が温かくなるね。
それになんと言っても、夢丸師匠の語りが上手い!
申し訳ないが、前の二人の話とは雲泥の差。語りの滑らかさ、厚み、表現力が段違いだ。
こういう噺を聴くと、また寄席通いがしたくなる。

6時過ぎの夜行で佐世保に帰るというTは、出発時間まで付き合って欲しかったようだ。
でも僕も今日は早めに帰って飯を作らないと・・・。
茨城のKはTに付き合うというので、東京駅で二人と硬い握手で別れた。
この二人とは、今度はいつまた会えるだろう。
佐世保は飛行機を使えば1~2時間の距離だ。でもその距離は決して近くはなく、そう簡単に行き来できるものではない。
だからこそ無理してでもTもKも上京したのだろう。
Nも含め4人きりの男子同期生だ。
またいつか4人で会おう!その時まで、みんな元気でな!!

コメント
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