呑む気オヤジ/蔵王山麓蓬莱庵便り

訳アリで山暮らしから都会に戻ったオヤジの日記。合唱も映画もドライブも温泉も、たまには俳句も・・・😄

呑む気オヤジの読書感想文・子の10~「骨音・IWGPⅢ」

2008-05-09 | 本の話
骨音 池袋ウエストゲートパーク3
石田 衣良
文藝春秋

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♪「骨音~池袋ウエストゲートパーク3」石田衣良著 文春文庫

IWGPの第3作。

『究極の音』を求めて、ホームレスの骨を次々に砕くバンドマンたち~「骨音」
サンシャイン・アルパの噴水の前で一人で本を読んでいる少女~「西一番街テイクアウト」
池袋の商店街で現金の代わりに通用する金券の偽札が出回る~「キミドリの神様」
レイブの会場でドラッグにまみれる若者たち~「西口ミッドサマー狂乱」

前回も書いたが、IWGPシリーズも回を追うごとに次第にエスカレートしている。
暴力も過激になり、マコトの探偵振りも冴え渡り、IWGPを取り巻く人情も濃密さを増す。
マコトは久しぶりに女に惚れて、また振られる。
なんだかんだ言いながら次が読みたくなる小説だ。
しかし、最終話の「西口ミッド・・・」はちょっと胸に迫ったが、あとはやっぱり軽いな。
まさに池袋に屯するボーイズと同じだ。
もう少しオジサンの心にグサッと来る話が読みたいな。

今回の解説は宮藤官九郎だ。
さすがクドカンの解説、とても面白かった。(本編より面白かったりして)
クドカン脚本のドラマは観ていない。
今度、ぜひ観てみたい。
コメント (1)
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