呑む気オヤジ/蔵王山麓蓬莱庵便り

訳アリで山暮らしから都会に戻ったオヤジの日記。合唱も映画もドライブも温泉も、たまには俳句も・・・😄

観る・聴く・丸呑み!~小澤・新日フィル特別演奏会

2008-05-18 | コンサート・LIVE・演劇などの話

小澤征爾指揮の新日本フィルハーモニー交響楽団のコンサートを聴いてきた。
プログラムは、モーツァルト&チャイコフスキー。
小澤征爾の生演奏は初めてだ。
「世界のオザワ」はどんなチャイコを聴かせてくれる!?

◎新日本フィルハーモニー交響楽団 特別演奏会

○日時・場所
・2008年5月16日(金) 19:15開演 サントリーホール
○指揮
・小澤征爾
○ソリスト
・古部賢一(オーボエ)
○曲目
・ディベルティメントニ長調(モーツァルト)
・オーボエ協奏曲ハ長調 (モーツァルト)
・交響曲第6番「悲愴」(チャイコフスキー)


さすが「世界のオザワ」!
最初に舞台に出てきただけで、もうコンサートが終わったかのような万来の拍手。
小澤さんは、何年か前の体調不良を全く感じさせない軽快な足取りで、小走りに登場した。
最初の2曲は小編成のオケで、いかにモーツァルトらしく軽く明るく爽やかな演奏だった。
小澤さんの指揮ぶりも、TVやDVDで見慣れた上下左右、縦横無尽の様。
この指揮には指揮台が小さすぎたようで、協奏曲の最中には思わず踏み外す場面も・・・。
古部さんのオーボエも、あくまでも透明で爽やかだ。
ただ、以前聴いた井上道義「上り坂コンサート」の矢野沙織(A・SAX)と神奈フィルのコラボがあまりに感動的であったため、イマイチ物足りない。
まぁ「ミッチー&沙織ちゃん」は、際モノ的興奮と感動でもあったのだけれど、あの時のショックは忘れられない。
それと、ヴァイオリンを中心とした弦部門が、どうもイマイチ鳴り切っていない気がした。

その弦の物足りなさは、休憩後の大作「悲愴」でも、そのまま引きずってしまった。
高音部を担当する第1ヴァイオリンが鳴らず、欲求不満になる。
サントリーホールの舞台が埋まり切る大編成のオケ。
ヴァイオリンの人数も相当いた。それなのに・・・。
コンマスの崔さんの音しか聴こえないような錯覚に陥る。
第3楽章の、行進曲風に管や打楽器が勇ましく鳴り響くあたりで、漸く「楽器が暖まってきた?」という感じだ。
曲の作りは「まさしく小澤!」で、とても良かっただけに残念だ。
なんか12,000円(A席)払って、「ナマ小澤」を「観に行った」という気がする。
サイトウキネン・オーケストラとかヨーロッパのオケで、小澤をもう一度聴きたい。
コメント
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