いっちばん (新潮文庫) | |
畠中 恵 | |
新潮社 |
♪「いっちばん」畠中恵著 新潮文庫
畠中恵氏の「しゃばけ」シリーズ第七段。
相変わらず若旦那の一太郎は病弱で寝たり起きたり、兄やの仁吉と佐助は一太郎に大甘、鳴家や屏風のぞき、野寺坊たち妖は今回も大いに元気だ。
五編の短編が続く。今回はこれまでの出来事の続き的な話が多く、ある意味馴染み深い人物が出てきて親しみやすく、ある意味新鮮味に欠ける展開であった。
面白いし、読んでいてほわっとした気持ちになるし、一気に読めるんだけど…、このシリーズはこれからどうなるんだろうか?(前にも書きましたが)だって、こんな病弱の若旦那じゃ、将来がないじゃない!ずーっと寝たり起きたりしながら事件を解決していくんだろうか。
そうなると、だんだん尻つぼみで、話も展開しようがなくなる気がする。いっそのこと妖達の力で永遠の命でも手に入れて、半人半妖の人ならぬ存在で巷の難題をバッタバッタと解決していったらどうだろうか。
ちょっとこのままだと、中途半端で飽きそうな感じになって来たなぁ。
頑張れ、若旦那!!