呑む気オヤジ/蔵王山麓蓬莱庵便り

訳アリで山暮らしから都会に戻ったオヤジの日記。合唱も映画もドライブも温泉も、たまには俳句も・・・😄

呑む気オヤジの、聴く!~東京混声合唱団演奏会

2011-05-30 | コンサート・LIVE・演劇などの話

東京混声合唱団の演奏会を聴きに行った。混声合唱団メンバー&我が男声合唱団マネージャーのIさんのお誘いにより。

◎東京混声合唱団演奏会「日本の歌Ⅱ~こころからこころへ」
・日時:2011年5月29日(日)午後3時開演
・場所:フィリアホール(田園都市線青葉台駅直結)
・指揮:松井慶太 ピアノ:前田勝則
・曲目:アカペラによる日本の歌、女声合唱のための「三つの抒情」、混声合唱組曲「蔵王」「水のいのち」

東混の生演奏を聴くのは2度目だが…、う~ん、上手いなぁ、感動するなぁ、圧倒されるなぁ~。
もちろんプロだから、当たり前といえば当たり前なんだけど。一人ひとりが声楽家としてソロでも活躍できる(している)方々が、きっちり「合唱」のツボを押えるとことは押え、出すところは出し、引くところは引き、聴き合って合わせるところは合わせるんだから、それは素晴らしい演奏になる。
女声が18名、男声が14名、計32名の混声合唱団だけど、60~70名のアマチュア合唱団並みのボリュームを出すし、ppがこれまた美しい。凄いなぁ~。
以前にご紹介したが、東混の創立者田中信昭氏が日経新聞に寄稿した文章で「自分の歌が周囲にどのような影響を与え、どう歌えば周囲も自分もより高まるかを一人一人が考え、積極的に歌い合ってこそ、いい音楽になる」と書いていらっしゃる。まさにこのことをメンバー全員が実践しているんだろう。
合唱としてのサウンドだけでなく、日本語の発声を大切にして、歌詞がきっちり聴き手に伝わるように大事に歌っている。さすがプロです!
良い音楽は、聴き手の心を豊かにするし、それは感受性を醸成する。自ら音楽を演じる身としては、出来るだけたくさんの良い音楽、良い小説、良い芝居、良い映画などに触れることにより、自分の感受性をどんどん醸成したいと思う。それを少しでも発露出来れば言うことなし。日本酒と同じですよ!


追伸1
去年まで参加していた混声合唱団でも昨年の演奏会でやった「蔵王」さすがCDも出している東混!完璧だ。あんまり細かく比較しても意味がないのでやりませんが、まぁあまりの違いに愕然とする。そうだよ、こう歌うんだよ!

追伸2
発声の話。「蔵王」の「どっこ沼」…北をさして雲うごく~の「雲うごく~」がたくさん出てくる。
この「くー」の発声の時に、どうしてもアマは「う」の口の形=口を閉じ気味にして硬口蓋発声になってしまう。
でも東混の皆さんは(全員ではないけど)、「く」も「お」の口の形で発声していた。
そう、これなんですよ。「い」も「う」も、「お」のように口を縦に開けて、口腔を広げ軟口蓋発声するんですよね。これがどうしてもできない人がいるんだね。そういうことを実際に目の当たりにするだけでも、次からの自分の歌い方が変わってくるはず。
だから、アマは良い演奏を聴くべきなんです。そして学ばなけりゃならんのですよ!


コメント
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