今日は千葉県の木更津でふろしき講座。
「花とカフェ ハンノ木」というお店で。
陽差しはまぶしいが雲と風の多く、やや肌寒い日。
カラスノエンドウ、すずめのえんどう、ハナニラにポピーと、
道端には世話要らずながら愛らしいとりどりの花咲きたり。
河原からは雉の声。
ぴゅーはーと燕飛び交う。
冬を越した生態系のふくらむ季節。
玄関では、眠りより覚めた大小のサワガニたちが、ご飯粒を挟んで食べている。
木更津といえば、小学生のときにフェリーで東京湾を横断して行った。
今はアクアラインという海底トンネルができ、遠からぬ距離感となってしまった。
ちなみに今日は電車なので海沿いぐるりと、千葉から内房線。
日野から東へ東へ、新宿、お茶の水、錦糸町と
だんだん風が馴染んできて、おひさまの国・千葉へ。
そこから南下していくと、よい意味で隠れ里化してくる。
東京湾は縄文人のゆりかご。元は日本一の干潟で、
貝の宝庫。
遠浅で波緩く、肌に柔らかい栄養豊富の潮水。
その潜在力を持ちながらも、今は過去からのヘドロや
青潮の問題もあり、暮らしに寄り添った身近な
お母さんの海とは言いづらくなってしまった。
東京湾の再生が、自分の使命と思っている。
風呂敷講座を通して家庭排水の工夫を伝えたり、
佳き海のすがたをイメージできるようなイラストを描いていきたい。
過日に焦がれるのではなく、より進化した形を見よう。
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